syrup16g 「Hurt」 リリース記念ツアー『再発』@なんばHatch(9/25)
6年半ぶりのsyrup16g。
2008年3月1日の武道館ライブのあと、五十嵐さんは短期間他のバンドで活動されたり、数年後に『生還』ライブをやったりされていたけど、そのどれにも行けなかった私には、
本当に6年半ぶり。
緊張と期待と、このあとまたふっといなくなるんじゃないかという不安でいっぱいのまま、この日を迎えた。
名古屋から遠征して来られた友人が、(すでに初日の名古屋ライブを観ているというのに)私以上に緊張している様子なのが面白かった。
せっかくの復活ライブで3人が揃ったのに、東名阪の3箇所だけなのがなんとももったいない。
でも、オトナの事情ってのがあるんだろうから、また次のライブに期待しよう。(まだライブを観る前からそんな期待を 笑)
開演を待っている1時間、緊張がさらに高まり、ノドがカラカラに。
開演。
ダイキちゃん、マキリン、に続いて五十嵐さん登場。
会場が割れそうな大きな拍手。
〈セットリスト〉
01. Share the light
02. 神のカルマ
03. Stop brain
04. ゆびきりをしたのは
05. 君待ち
06. 生活
07. 哀しき Shoegaze
08. 生きているよりマシさ
09. ex.人間
10. ニセモノ
11. ハピネス
12. 理想的なスピードで
13. 宇宙遊泳
14. 落堕
15. リアル
En1
16. イカれた HOLIDAYS
17. エビセン
18. 旅立ちの歌
En2
19. パープルムカデ
20. coup d'Etat〜空をなくす
21. 真空
曲と曲との間に「お帰りー!」の声が飛ぶ。ほとんど男の子たちの声。
新しいアルバム『Hurt』の曲と、昔の曲と織り交ぜたセトリ。
「Stop brain」ではギターのチューニングが合わず五十嵐さんが右手を上げてメンバーに合図し曲を止め、「申し訳ない!」と。
客「あははー」「らしい!」
五十嵐が「らしいってどういうことだよ!ちくしょー、覚えとけよ!」(笑)
とイントロ弾き直し。すべてが「らしい」(笑)
(以下、ライブ後にツイートしたものを挟み込み)
「ただいま戻りました、syrup16gです」
ああこのまま君を待ってんの
明日もまた君を待ってんの
五十嵐さんの「ただいま戻りました、syrup16gです」からの「君待ち」は私もズルいと思った。だって待ってたのはこっちやん!
— りんこ® (@Rinko0916) 2014, 9月 25
「ex.人間」とか「ニセモノ」とか「ハピネス」とか、聴けると思っていなかったので嬉しかった・・・というより意外だった。
「落堕」では客に「寝不足だって言ってんの」って歌わせてたけど、前からやってたっけ?煽らなくても叫んでた気がするけど。
6年半も開いてしまうと、思い出が美化されすぎている部分があるかもしれない。
大盛り上りだった「リアル」についていけなかった。
昔の私なら後ろにいてもモッシュに突っ込んで行っていただろうに、その一歩が出なかった。
もっと毒があって、熱があった五十嵐さんとはちょっと違う。
たくさんのものを乗り越えてきた五十嵐さんに、昔どおりにと言うのは無茶な話。
アンコールの「エビセン」
ライブで聴くの、おそらく初めて。何の曲かわからなかった。情けない。
そして「旅立ちの歌」
旅立ちの歌の前に五十嵐さんが、「次にやる曲はあんまり好きじゃないけど、この曲をやるためにやって来たのかなと」と言ったとき、ふいをつかれてウルッとした。五十嵐さんらしくないそのセリフ、なんかズルいw
— りんこ® (@Rinko0916) 2014, 9月 25
泣きたくなるから
反応してくれよ
必死に言葉 紡いで
君とまた会えるのを 待ってる
という言葉にうるっとなりつつ、
もうあり得ないほど 嫌になったら
逃げ出してしまえばいい
という言葉が胸に落ちる。
「ツアー終わるのさみしい。また外出なくなっちゃうと思う。
でもこんなにたくさんの人と会えることがなくなるのもさみしい。
またみんなに届けられるよう曲作るから待っててください」
って確かに言ったよね?
Wアンコールの「 パープルムカデ」「coup d'Etat〜空をなくす」からの「真空」は、さすがにテンションが上がった。
神経擦り切れている様な
音が聴こえてきそうな夜は
最低のやり方でどうにか
生きてこれた事にすがる
終演。
五十嵐さんにしては珍しく、ハンドマイクで歌おうとしたり、客に歌わせようとしたり、アンコールでステージ下に降りたり、New がっちゃん!
でも「このライブ終わったらまた引きこもります」は、いつものがっちゃんw
— りんこ® (@Rinko0916) 2014, 9月 25
自分の息子の音楽会や卒業式で泣いたことがない。失敗しないか心配で。
むしろ他人のお子さんのときに号泣していた。
なんだか今日のライブはそんな感覚。無事に終わってほっとしたりして(笑)
だから私にとっては、次のライブが五十嵐さんとの勝負!(なんじゃそりゃ)
とにかく、五十嵐さんと生きてまた会えて良かった。お互いに。素直な気持ちでそう思う。
— りんこ® (@Rinko0916) 2014, 9月 25
この6年半、五十嵐さんにもいろいろあっただろうけど、私にもいろいろあった。
おそらくライブに行けた人も行けなかった人も、みんなそう。
でもまた再会できたことが何よりの喜び。
五十嵐さんもそんなふうに感じてくれていたらいいなあ。
★ダイキちゃん(Dr.中畑大樹さん)のFace Bookより引用させていただきます。
https://www.facebook.com/daikinakahata
「ダイキちゃんはみんなの太陽!」
名古屋『とにかく全力で受け止めて全力で返す
何だか負けてられないって気持ちで
あっという間に終わったライブでした
個人的には演奏は粗かったかもしれないけど』
東京『終演後、がっちゃんが楽屋の窓のブラインドから
会場を後にするお客さんをこっそりのぞいてて
「いとしい」
っていってたよ』
大阪『どこの場面か忘れたけど
syrup16gのライブってこんな感じだったなあ
って思い出したように感じた瞬間があって
それはどんな感じかうまく言えないけど
とにかく混沌としていて
ぐちゃぐちゃしててこんがらがって
壊れちゃいそうなんだけどなんとか保ってる
そんな危うい感じ』
『3カ所だけのツアーっだったけど
名古屋も東京も大阪もその日しかできないライブだったと
個人的には思います
何よりお客さんが待っていてくれた事
自分から見えた限りのみなさんの顔は
すごい嬉しそうで楽しそうで
ちょっと泣いちゃったりしてる人も
演奏中ちゃっかりみんなの顔見たりしてるんです
はずかしいでしょうえへへ
★ナタリーのライブレポはこちら→http://natalie.mu/music/news/127001