星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

イニエスタへのラブレター

「リーグ戦で失ったプライドを取り戻すためにも、今回のACLは絶対に勝ち抜く。そんな強い意思を感じるような戦いぶりだったように思う。」

ヴィッセル神戸の公式モバイルサイトに連載中のコラム『覆面記者の目』、ACL MD3 広州恒大戦の冒頭である。
この「強い意思」を持ってチームの先頭に立って戦っているのが、キャプテン・アンドレイニエスタだ。

イニエスタのプレーや言動は、私に新しい世界を見せてくれた。報道によると2021年末までの契約らしいので、ACLの戦いが終わったばかりであるが、彼が神戸にやってきてからの出来事を振り返ってみた。(あくまでミーハー目線によるもので、サッカーの深い話はありません)





<2018年>
イニエスタバルセロナをこのシーズン限りで退団すると発表されたのは2018年4月27日。バルセロナ一筋16年、世界的な選手の退団話を、私はよそ事のように聞いていた。(確かによそ事である)
バルセロナ退団後のイニエスタはどこに行くのか。中国のクラブへ、という報道もあった。それが破談したらしい、となり、『移籍先にJ1ヴィッセル神戸が急浮上している』と、海外メディアが報じ始めたのは5月始めだっただろうか。
そのニュースを聞いた私とサッカー好きの息子は、「いやありえんやろ」「でもバルサとは戦いたくないからヨーロッパ以外のところでって言ってるらしいで」「それなら中国かアメリカちゃう?Jリーグイニエスタ!とか見てみたいけど」という会話をしていた。
それがまさか本当になろうとは。


当時面白かったのが、ツイッターでの「#イニエスタヴィッセル神戸移籍報道をサッカー知らんおっさんにわかりやすく説明する」というタグ。
まとめてくださったブログ↓
rocketnews24.com


そして5月24日、“Bienvenido ANDRÉS INIESTA”


当時のツイートをモーメントにまとめたもの↓(読み返してはにやけている)

twitter.com


・ウェルカムイベントのあと、イニエスタはロシアW杯出場のためにスペインに帰国。


・W杯、スペイン代表はベスト16で敗退。その日、2018年7月1日にイニエスタは代表引退を表明。


・7月18日、短いオフのあと来日、19日にメディカルチェックを行い、20日からチームの練習に合流。

 さすがにチームメイトも最初は緊張した様子だったらしいが、イニエスタのほうから“一緒に写真を撮ろう”、と積極的に声をかけてくれたらしい。

 微笑ましい。イニエスタのほうから挨拶まわりしてくれているのがわかる。
 このツイートは、藤谷選手がお兄さんに、「自分から挨拶に行ってくれー」と突っ込まれて返したもののようだ。(藤谷選手のこのツイート、大好き♡)


・7月22日、ホーム湘南戦でJリーグデビュー。(59分から出場)

 イニエスタが交代でピッチに入った時の拍手、最初にボールタッチした時のため息、そしてサイドラインを割りそうな高くて強いパスを、足を伸ばして簡単にトラップした時のスタジアムのどよめき、今でも覚えている。


・7月28日、ホーム柏戦で神戸移籍後初スタメン、初勝利。この試合後、“家族を連れて再来日するため”にスペインへ一時帰国。8月5日家族とともに再来日。

 本来ならW杯に出場した欧州リーグの選手たちはリフレッシュ休暇をする時期。でもイニエスタは、『1日でも早く神戸に来て、選手と一緒にボールを蹴りたい』、『休みを削ってでも、とにかく早くヴィッセルに合流したい。日本の文化を学びたい』という申し出をして、家族をスペインに置いてひとあし先に神戸にやってきたとのこと。本当なら8月初旬に来日する予定だったようだ。
詳しくはこちらのコラムを↓
news.yahoo.co.jp
 

・8月11日、ホーム磐田戦で初ゴール。(アシストはルーカス ポドルスキ


 いやもうこのゴールをノエスタで観られたのは一生の宝物。この試合については、清水英斗さんが書いてくださっている。
news.yahoo.co.jp

 もうひとつ、清水さんのイニエスタ入団からこの時期までのコラム。
www.footballchannel.jp


・9月11日、神戸ユニバーでの公開練習後、募金活動

 今でも息子が興奮気味に話すのが、この日の募金活動。神戸ユニバーでの公開練習の時には、負傷中のイニエスタの姿は見えなかった。だから練習後の募金活動にもいないと思っていたのだが、なんと先頭に募金箱を持って立つイニエスタの姿が!


・9月6日~10月中旬、イニエスタの⑧が花時計に
www.lmaga.jp


・10月28日、シーズンシートオーナー限定プレミアムパーティー

 こんなパーティーが開かれる日が、いつかまた来ることを楽しみに・・・


 この調子でいくと超長文になりそうなので、ちょっと飛ばしてこの公式のツイート。

 彼のプレー以上に、謙虚で気さくな人柄に驚き、日本の文化を愛して理解しようとしてくれていることに何より驚いた。


・12月1日、リーグ戦最終節のハーフタイムにいきなりダビド・ビジャが現れ、神戸への完全移籍が発表された
www.kobe-np.co.jp

 改めてイニエスタの存在の大きさを知った。



<2019年>

2019年の始まりは、VIPトリオの活躍にわくわくさせられた。
V ビジャ
I イニエスタ
P ポドルスキ
誰が“VIP”と名付けたのだろう。
www.football-zone.net

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VIPトリオ

 この楽しい時は長くは続かなかった。ポルディが手術のためドイツに帰国。それでもリハビリを頑張って、またチームにもどってきてくれたのは嬉しかったけど、もっとたくさんVIPそろい踏みの試合が観たかったな。


・4月17日、リージョが去り吉田監督へ。そのあと公式戦9連敗。最もチームが苦しかった時期。


当時の様子を伝えてくれた記事がこれ↓
hochi.news

 「ここで話す内容を俺は信じていない。ピッチで起こることが全て。それを信じてやっていくしかない」。
 その発言にDF渡部は驚いた。「例えるなら、頭を殴られたような感じ。本当に衝撃的でした」。
 元スペイン代表は言葉を続けた。「今のチームは死に際の人のようだ。だけど、このクラブには素晴らしい雰囲気や人格がある。それをピッチの中で表現したり、要求し合って、高めていこう」と。


・6月15日、FC東京戦で2019年初ゴール(フィンク監督の初陣)
www.sponichi.co.jp


・7月27日、ノエビアスタジアムにてヴィッセル神戸×バルセロナ戦(2019Jリーグ プレシーズンマッチ Rakuten CUP)
www.vissel-kobe.co.jp

web.gekisaka.jp

 はるか昔のことのよう(笑)
 ポルディが病欠中だったことと、古橋選手がケガのためベンチ外だったのが残念だった。


・8月23日、駅スタにてトーレス引退試合。いつも以上に素晴らしいプレーを見せていたイニエスタ、前半途中で負傷交代。


・11月13日、ビジャが引退表明
www.jsgoal.jp

 イニエスタは正式発表の前にビジャから聞かされていたのだろうが、どういう思いでその話を聞いたのだろうか。

 この日からチームはリーグ戦3連勝、天皇杯準決勝・決勝で勝利。気持ちだけでは勝てないが、気持ちがなければ勝てない、ということかな...


 そして天皇杯決勝へ。
thedigestweb.com



<2020年>


・1月1日、天皇杯決勝

 この日の記事と画像は、いくらあげてもあげ足りない(笑)

 決勝戦、キックオフ直後何人かの選手は、緊張のためかプレーが硬いように見えた。イニエスタが起点になってボールを動かしているうちに、チーム全体が落ち着いて来た。さすが数々のタイトルを獲ってきた選手、この一番という試合での集中力は半端ない。頼もしいキャプテンだった。
苦しいことも辛いこともたくさんあった2019年だったが、最後にみんなで笑顔で終われた、素晴らしいシーズンだった。


・2/8、FUJI XEROX SUPER CUP2020
 フジゼロックスの直前の記事↓
www.ntv.co.jp


 フジゼロックススーパーカップ、優勝!


・2月16日、2020オープニングフェスタ



初めてのACL、グループステージに連勝して、最高のスタートが切れたはず、だった。

新型コロナウィルスの感染拡大により、開幕戦1試合のあと長い中断に。ゼロックスからイニエスタ選手のコンディションは最高で、今シーズンはどんなプレーを見せてもらえるんだろうと楽しみだったので、この長い中断は本当に辛かった。

でも、外出もままならない日常の中で、ご家族と一緒に日本の文化を楽しもうとされている姿を知って感動、奥様もとても素敵な方だ。


また、8月には神戸の街に対してこんなツイートを・・・



・7月4日、リーグ戦再開。
 チームが昨年終盤から積み上げてきたものはゼロになってしまったように見えた。勝ち切れない試合が続き悶々とした日を送っていたが、9月22日、突然フィンク監督の退任が発表され、クラブは昨シーズンと同じ過ちを犯した(ように見えた)。
 イニエスタが神戸に完全移籍してから3シーズンめ、一度もそのシーズンを同じ監督で終えられていない。イニエスタがいるうちにタイトル獲得、ACL出場へ!の(個人的)目標は、天皇杯優勝により果たせたが、さらに上を目指すために必要なものを見つけなければ。


 リーグ戦ホーム最終節の直前、11月14日にノエビアスタジアムツアーに行ってきた。レジェンドウォークには、バルセロナ時代のイニエスタのユニフォームが飾ってあった。

 そうか、いつかは神戸からいなくなっちゃうんやな、と感傷的になってしまった。


・11月18日、ホーム最終節(浦和戦)
 最後も負けて5連敗。。。
 
 どんよりした空気の中で始まったファイナルセレモニーだったけれど、イニエスタの言葉に泣いてしまった。

 「皆さんに、これ以上応援を頼むことをできないほど、いつも応援してくれているファンのみなさんですが、カタールで試合をプレーをする私たちは、心で、頭で、みなさんのことを考えながら、ピッチに立ってプレーすることを誓います。」


・11月25日~、ACL再開(カタールでの集中開催)

 ACLに入ってからのイニエスタは、セレモニーの時の言葉を表現するかのように素晴らしかった。このコンディションなら、決勝まで勝ち上がれるんじゃないかと思った。だけど、ラウンド16の上海上港戦の後半途中で負傷退場・・・今シーズン、リーグ戦再開後からの過密日程での疲労の蓄積もあっただろう。それと、昨シーズンのトーレス引退試合となった鳥栖戦の時と状況が似ているなあと思った。さすがのイニエスタも、気持ちが入りすぎるとコントロールできなくなるのかなと、勝手に推測している。

 ボールが蹴れる状態じゃないのに、準々決勝の水原三星戦、延長後半8分に出場して、一人目のPKを蹴って見せるとか・・・自分から直訴したんだろうか。


・12月13日、準決勝蔚山現代戦、松葉杖姿のイニエスタは寂しそうだった。


 自分が試合に出られなくて負けたのは悔しいだろうけど、チームメイトの戦っている姿は頼もしく見えたのではないだろうか。ここに来て成長している選手が何人もいたね。




 神戸でプレーするのはあと1年?先のことはわからないけど、今はゆっくり休んで、怪我を治してください。

 そしてまた、あのワクワクする素晴らしいプレーを見せてほしい、と思うのです。




 最後に、ツイートを参考・引用させていただいた皆さま、ありがとうございました。



【追記】

12/16 16時過ぎに、イニエスタの怪我の情報が発表された。


そんな悪い状態なのにあのPKを蹴ったのか、蹴ったから悪くなったのか・・・感謝の言葉しか思い浮かばない。ありがとうイニエスタ

(準々決勝のあの展開で、延長後半8分にイニエスタを出す必要があったのかどうかはきちんと精査してほしい。本人の意思に関わらず)


幸い手術はうまくいったとのことなので、しっかり治してリハビリして、またピッチに戻ってこられる日を楽しみに待っています。



【追記の追記】


イニエスタ、待ってるよーーー!!