星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

peridots Tour “Mad World”@梅田シャングリラ(3/7)




タカハシコウキさんのひとりユニット『ペリドッツ』の表記は、“peridots”なのか “PERIDOTS”なのか、はたまた“Peridots”なのか、という議論は置いておいて・・(シチュエーションによって違うのか?)


去年も何度か大阪でのイベントに出演されていたがどれも行けず、2007年12月のスペシャ列伝(@渋谷AX)で観て以来のperidots



最初に彼のライブを観たのはいつだっけ?と、このブログで検索してみた。(なかなか便利 笑)


2005年9月2日、syrup16gVOLA & THE ORIENTAL MACHINE@BIG CATで、オープニングアクトperidotsだった。


・・・時の流れを感じるなあ。


そのときは、「なんて歌のうまい人なんだろう」と思っただけだったが、本当に彼の歌に感動したのはその次の2006年3月の『GSGP PROJECT』のライブ。

会場はセカンドラインで、高架下にあるライブハウスなので時折電車の走る音が響いてきて、アコースティックセットだったperidotsにとってはとてもやりにくいはずなのに、そうじゃなかった。

「電車の走る音が聞こえるかもしれないけど、それも音楽です。」とMCで言われていたが、曲の途中に聞こえてくる轟音も、彼の演出ではないかと思うくらいにもの哀しく感じられて、すごい歌い手さんだなあと感動したのだった。


そのあと何回かライブを観て、たくさん素晴らしい曲を作っておられるのに音源がミニアルバム1枚しか出なくて、やっと出たと思ったら他の人の作られた曲で。

正直がっかりした。あれだけの持ち曲があるのに、なんで人の手による曲を出さないといけないんだろう、と。

そして去年の春にリリースが予定されていたアルバムが発売中止になってさらに不安が募ったけど、7月に無事発売されてほっとした。

そしてそのアルバムに収録された曲名を見て、どれだけ嬉しかったか。


EVERY LOVE SONG

EVERY LOVE SONG


“eyes”がやっと音源化されたことで大喜びしたのはわたしだけじゃないはず。




元々ライブが少ないのだけれど、それでも関西にはたびたび来てくれていて、2年前にFM802のDJを勤められていたこともあって、こちらでの人気は想像以上で。

今回のライブチケットも数日でSOLD OUT。油断した友人がチケットを取りそこねて慌てるという一幕もあった。(その友人はギリギリ当日譲ってもらえたようだ)


そんなこんなでようやく迎えたこの日。


待ちわびていた人たちで早い時間からシャングリラの前はいっぱいだった。



(↓にセトリ&MCネタバレあります)




スタッフさんが何度か、「もう1歩前につめてくださ〜い」と叫ばれるほどお客さんが多かった。そりゃSOLD OUTだもんね。


シャングリラはロッカーが少ないので仕方がないが、コート着たまま大きな荷物を持ったままのお嬢さんが前にたくさんいて少し心配になった。peridotsのライブだから許されるかな?

でも周りをコートで囲まれて暑かった(笑)


久しぶりに出会えた友人とも離れていたので、ひとり静かに開演を待った。<セットリスト>


01.EVERY LOVE SONG
02.my mind wonders(新曲)
03.オールライト
04.メトロ
05.follow the stars (in your heart)
06.急に石が飛んできて〜ラプソディーフォールズ〜罪
07.エキスポ
08.I want to be to be
09.夜のページ
10.eyes
11.raining,raining
12.(新曲)
13.“shoulder”
14.労働
15.ライフワーク
16.リアカー


En

01.ナッシング・イズ・カミング
02.You are the song
03.フリージア



(曲は何度か聴いていて知っているもののタイトルがわからない曲があって、セットリストはみぎりんにいただきました。ありがとう!)



登場したタカハシさんはTシャツの上にブルーのデニム風のジャケット姿で、白シャツ意外のタカハシさんを見るのは初めてかも、と思った。


ギター、ベース、ドラム、キーボードの4人がサポートメンバーだった。

いきなりセッションか?と思ったら“EVERY LOVE SONG”が始まった。かっこいいアレンジ。


2曲目は聴いたことない、と思ったら新曲だった。

音源は少ないけど曲はいっぱいできているね。




“オールライト”

出会いの曲。もう何年も歌っているのになぜか音源になっていない曲。

数年前の雑誌『QUIP』の付録についていたCDにこの曲が収録されていて、今でも大事に聴いている。

以前インストアライブでの握手会のときに、この曲を早く音源化してください!とタカハシさんにお願いしたのに、いまだその願いは達成されず。

以前ある方がこの曲について、「アコギとボーカルから始まって、バンドが少しづつ入って上りつめる曲」「オーケストラみたい」と書かれていて、ひどく納得したのを覚えている。

タカハシさんもいつだったかのライブで、「この曲は体力がいるんです」と言われていた。

だから序盤にやらないといけないのかな。フィギュアスケートで後半にトリプルアクセルやれないみたいなもん?とアホなことを思った。(←これはライブ後思った)



“メトロ”はタイトルがなかなか覚えられなくて、聴くたびに毎回みぎりんに「なんて曲だっけ?」「メトロです」と尋ねているような気がする。

だから早く音源に入れてください。(結局それが言いたい)



“follow the stars (in your heart)”は「星の曲」と、 “急に石が飛んできて〜ラプソディーフォールズ〜罪”は「石の曲」と覚えている(笑)



「こんばんは。ペリドッツです」

「帰ってきたよ!」

の言葉に大きな拍手と、「お帰り〜!」の声が飛ぶ。



「みんなもうTシャツ買った?(笑)

初めて(グッズを)作りました。

だから、ダサイと思っても、買ったほうがいいと思うよ?」(爆)


その言葉のおかげで、ライブ後買いに行ったら売り切れていた。とほほ。

胸にカセットテープ(?)のイラスト、バックには“PERIDOTS”の文字のある黒いTシャツ。




メンバーが一旦退場して、キーボードの方とタカハシさんだけになり、「少人数でやります」と言われたのは9曲目だったっけ?(違うかな?)



何曲目かに、タカハシさんがギターを置いてハンドマイクを持つと、静かなピアノのイントロが。


“eyes”だ!


周りの人たちが、息を呑んで止めたのがわかった。



この曲をライブで聴くと、タカハシコウキというひとの凄さがわかる。

歌詞も凄い。


 モーツァルトよ 静寂で罰しないで
 天使も悪魔もみな人だから


とか、


 シェイクスピアよ 行間で罰しないで
 天国も地獄もみな地上だから


ここだけ聴いてもわかりにくいけど、全身の耳を澄ませて聴くと心が震える曲。

この曲について語ると終わらなくなるので以下省略。


タカハシさんの声に圧倒されて、気が遠くなって倒れそうだった。



sleepy.abの成山くんの声が「赦し」だとしたら、

タカハシさんの声は「祈り」だと思った。






メンバーが戻ってきたのは“raining,raining”だっけ?

これも昔からやっている曲。早く音源を・・(しつこい?)




そして12曲目。初めて聴く曲。

「風が歌になって〜♪」のような歌いだし。


これは・・・

わたしたちファンへのメッセージ?


歌詞を覚え切れなかったのが悔しかったけど、この曲が聴けたことが今日一番の収穫。


人の作った曲を歌ったり、アルバムが発売延期になったり、事務所やレコード会社を替わったりしてヤキモキしていたことが、み〜んな吹っ飛んだ。


「自分が歌うことの意味」と、それを「君にわかってほしんだ」という曲。

こんな曲を歌ってくれるようになったんだ。

タカハシさんの想いはここにいるみんなに伝わったよ。

と思った。



泣いてちゃ歌詞を聴き漏らす、と思って聴いた12曲目が終わってすぐ“shoulder”


結局この曲で泣く。

ギターの方のコーラスもとても綺麗だった。




 ねぇ 答えて“shoulder”
 なぜ生きなきゃいけないの
 君は言う
 それは僕が君を愛しているからだと
 今 伝えるよ



この曲の歌詞は最初から最後まで全部好き。

(全部書くわけにはいかないのでこちら→https://listen.jp/store/artword_1172791_35752.htm


何度もこの曲に救われたことがあるのです。



もうここからは、おなじみの曲。鼻をすすりながら聴いている人がたくさんいた。


“労働”はアレンジがかっこよかったけど、タカハシさんのギターで始まるオリジナルも聴きたかった。トチッて弾きなおしされるところが見たかったり(笑)



“ライフワーク”が終わったあとのMC。


「今日ここから始まります。本当にここから。

期待していてください」



うっ!(←胸が詰まった音)


“リアカー”


また涙がこみ上げてきて右頬に流れたので、慌てて手のひらでぬぐった。

それは無駄な抵抗で、最後まで泣きながら聴いた。





アンコール。


「メンバー紹介をどこでやろうか?って言ったら、“そんなものいらないよ”って、サバサバと。

(左手をメンバーのほうに差し出して)そういう方たちです!」(笑)


拍手しながらも、「え〜!紹介なし?」というみんなの空気を読んだタカハシさん、

「ここでは紹介しないけど・・・じゃあ、ブログで!」(笑)


待ってるよ!





“ナッシング・イズ・カミング”“You are the song”

これもおなじみの曲。音源ないけど(くどい!)




「数日前からリハーサルを始めたんだけど、とっても楽しくて。

楽しすぎてこれ以上楽しかったら何かが出そうでした!」(爆)


何が〜!?

見るとメンバーさんもみんな爆笑されていた。


笑いが止まらず声を出して笑い続けていたら、

「笑いすぎじゃない?」

と叱られた(笑)



「では最後に・・・“フリージア”」


大きな拍手とため息。


この曲はFM802でDJをされていたときに、エンディングテーマとして作られた曲。

番組中生演奏で披露され、その後リスナーから意見を募ったり複数のアレンジを制作したりと、大切に育てられた曲だ。

のちに関西地区のタワレコ限定で、2曲入りのCDとして発売された(1ヶ月遅れで渋谷タワレコでも発売)


なので、関西のファンにとっては思い入れの強い曲(だと思う)



アンコールのあとも拍手が鳴りやまず、みたびタカハシさんだけ登場。


「カーテンコールです!」と両手を大きく挙げてご挨拶。


「歌う時間はないんですが・・・本当にありがとうございました!!」


5月5日の野外音楽堂のイベント(想う壺)でまた帰ってきます、と。

みんなで一生懸命拍手した。


タカハシさん、何度も両手を挙げてその拍手に応えたあと最後に、



「愛してるよーーー!!大阪ー!!」


もう今日だけ大阪人になっちゃう!(笑)





終わったあと何人かの友人に会ったが、みんな「よかったね!」「あの新曲よかったね!」「12曲目、よかった!!」と口々に言っていた。



ある友人が日記に、

「半分以上未音源化ってどうなんだ。
それのほとんどが分かる我々って何なんだ。」

と書いておられたが、まったくそのとおり。


でも、この素晴らしい曲たちを早く音源化してもらって、peridotsを知らない人たちに聴いてほしい、と強く思うのでした。






というわけで“オールライト”貼っちゃいます。懐かしい(?)人の顔も見れます。