星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

LOST IN TIME "少年"@SHIBUYA-AX(11/23)


客電が消えて暗いステージにメンバー登場。

5人がそれぞれの楽器の位置につきスタンバイ。


静まり返った観客。

ライトが点き海北くんのシルエットが浮かび上がる。

鳴り響くアコギの激しいイントロ。


“旅立ち前夜”

1番が終わるまでシルエットだけの海北くんに、息が止まりそうだった。

わたしの後ろにいたkanaさんは「硬直した」と言われていた。


待ちに待ったワンマン。


ロストは新しい姿になっていた。


海北くんはベースをギターに持ち替え、源ちゃんのドラムと他にサポートメンバー3人。



弥吉淳二(ギター)

有江嘉典(ベース)

渡辺シュンスケ(キーボード)


何気に凄いメンバーだと思う。



弥吉さんは海北くんと干支が同じ、でも一回り違う、と。

有江さんはメンバー紹介のとき、「有江のおじちゃん」と言われてずっこけていた。


LOST IN TIME、平均年齢が6歳上がりました!」と海北くんが言うと、

有江さんが小さい声で「ごめん・・・」とつぶやく。


シュンスケさんの紹介のときには「イケメン度がアップしました」という海北くんに、

自分を指差す弥吉さんと有江さん。


オープニングに引き続き4曲くらい一気に演奏して緊張感があふれていたが、メンバー紹介のところでほぐれてなごやかな雰囲気に。


サポートの方々、演奏だけでなく他の面でもロストを支えてくれているのが感じられた。

海北くんも源ちゃんもとても楽しそう。



ツインギターのせいか音に厚みが増して、キーボード、特にピアノの音に海北くんの伸びやかな声がよく響く。

いつまでもこのライブが終わらなければいいと思ったよ。<セットリスト>

01.旅立ち前夜
02.証し
03.約束
04.誰かはいらない
05.雨が上がって(新曲)
06.最後の一球(新曲)
07.されど犬走る
08.カッターナイフ
09.然様ならば(新曲)
10.蛍
11.まだ故郷へは帰れない
12.鼓動
13.26(新曲)
14.車輪の下(新曲)
15.ココロノウタ
16.手紙

En-1

17.さあ旅を始めよう(新曲)
18.花
19.告白(新曲)

En-2

20.あなたは生きている



(新曲のタイトルはオフィシャルを参考にさせていただきました)



2階前列にはずらっと源ちゃんの身内の方がいらしていて、海北くんに「源ちゃんひとこと」と言われて悪びれずに「愛してるよ〜」と手を振る源ちゃん。

ほんとに今日の源ちゃんの笑顔が素敵だった。


アンコールのときだったかな?海北くんがいきなり、「ちょっと背中向けていいですか?」と言ってマイクを手に持ち後ろを向いて、

「源ちゃん、これからもどうぞよろしく」

と頭を下げられたときにはびっくりした。

でも一番びっくりしたのは源ちゃんだと思う。

すごい照れ笑いだった。(何か言われていたけど聞き取れず)



MCは少なかったけど、曲の合間に少しずつ語る海北くんの言葉と歌声に、たくさんの気持ちが込められていたよね。


「優しすぎるロックが多いから、この歌を作りました」という“カッターナイフ”


手ぶらでみんなの前に立つのは自信がないからギターを手にした・・・というエピソードのあと、キーボードだけの演奏でギターを持たずに歌ってくれた“然様ならば”という曲。


「もう誰もあまり言わないけど、ロックシンガーになりたい」とも言われてた。


久しぶりに“証し”や“手紙”が聴けて嬉しかった。


そうそう新曲の“26”のとき(だったかな?)には、初めてお客さんを煽る海北くんを見た。一斉に拳が上がったね。


アンコールの1曲目の“さあ旅を始めよう”って、4月の野音の最初に歌った曲じゃなかった?


そして野音の最後の曲だった“告白”。まさかこの曲がここで聴けるとは思わなかった。


「君が好きだ。“告白”」


この曲はもう封印されてしまったのかと思っていた。

でもいろいろなことが吹っ切れてまた歌えるようになったのかな、と勝手にあれこれ考えちゃったけど、こんな素敵な曲がもう一度聴けて嬉しかった。


Wアンコールでの“あなたは生きている”

この曲は今までライブで聴いたことがなくて、いつか聴きたいと思っていた。


「いろいろあるけど、あなたは生きている」

と海北くんが言ってイントロのピアノの音が流れて海北くんの声が聴こえてきたとき、とうとうがまんできずに泣いてしまった。

だって泣くなんてかっこ悪いじゃない?ずっとがまんしてたのに、ぽろぽろぽろぽろ涙が頬を伝って落ちていた。

今日ここで歌うなんてずるいよ、海北くん。


慌てて涙を拭ってkanaさんのほうを盗み見たら、kanaさんも目が真っ赤だった。


海北くんの声はすごい。すごいんだよ。

わたしを、ここにいるみんなを包んでくれるような温かい、でも切ない声だ。


最後みんなで「ららら〜♪」って大きな声で歌った。ありがとうの気持ちをこめて。


ファイナルは5人全員ステージに並んで手を挙げてご挨拶。



今日ここにいられてよかった。


ロストとの出会いから4月の野音、そして苦しかった時期を乗り越えて、今ここにいて彼らと時間を共有できたことが嬉しい。


924のときに海北くんが、「やっぱりバンドはいい!」と叫んだ姿を思い出した。


ようやく彼のいるべき場所に帰って来たんだね。




ロストインタイムは解散しねえぞー!」

「憧れていた人たちのようにはなれなかったけど、ここに自分の居場所を見つけることができました」

「もう迷いません!突っ走ります!ついてきてよね」


「今本当に売れたいです。力を貸してください」



本編が終わって引き上げるときに、突然海北くんが叫んだ言葉。


「ロックは好きですかー!!」


そんな言葉が今も耳に残って眠れないよ。




■追記&私信

・この日聴いた新曲はどれも素敵な曲で、新しいアルバムが待ち遠しい。そしてツアーも。

・男の子のお客さんが多くてびっくりした。高校生くらいの子も多かった。

・kanaさん、アッコさん、桃ちゃん、お世話になりました。4人揃ったのは4月の野音以来だね。関西人4人がなぜ東京でしか揃わないのか、ちょっとおかしい。

・てんさん、遠征お疲れ様でした。ファンダンゴではわたしの分まで楽しんできてね。和奏さんによろしく。