星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 第一回“北野響”−キタノヒビキ−@神戸ウィンターランド

   出演:peridots/湯川潮音


『自由席』っていうライブは初めてだ。

これって椅子席ってことだよね?なんて当たり前のことを思いながらハンター坂を上る。

16:30開場、17:00開演ってのもいまどき珍しい。


ウィンターランドと言えば、この前のエルレの対バンライブを思い出す。

昨日のことみたいだ・・・



“北野響”というイベントについては清水音泉番台さんのブログを参照してください。


その第一回、しかもperidotsの出演とあって、ずいぶん前からワクワクして待っていた。

湯川潮音さんの曲を聴くのはまったく初めてだけど、番台さんが“タイプは違えど、唯一無二の「声」を持っている”と書かれていたので、こちらもすごーく楽しみ。



中に入るとずらっと椅子が並べられていた。前のほうは背もたれつきの椅子、真ん中から後ろは丸椅子!なるほどこれなら250人くらい入れそう。


わたしの整理券番号は140番台で後ろのほうだったけど、フロア中ほどにある大きな柱の前に座れて、ステージも観やすい位置でラッキーだった。

同じライブハウスでも、雰囲気が変わるもんだなあ、と思いながらまったり静かに開演を待った。



peridots


「いぇ〜い!」と右手を挙げてタカハシさん登場。えーっと、924以来か。シロップ@BIG CATのオープニングアクトのときに初めてperidotsのライブを観て、次はGSGPで・・・と数えてみたら、5回目のライブだった。



(お客さんのほうを見て)「・・・座っちゃったりして」(笑)

が第一声(笑)


今日はサポートギターの藤井さん(バンド名忘れた・・)とふたり。


01.
02.
03.
04.卒業写真(ユーミンのカバー)
05.Raning,raining
06.フリージア
07.労働
08.オールライト
09.ライフワーク


1〜3曲はタイトルわからず。1曲めは「君のハートの声を聞かせて・・」みたいな歌詞。



ある日タカハシさんが道を歩いていたとき、前を歩いていた20代の男性が口笛を吹いているのが聞こえて、この曲なんだっけ、と思ったのがユーミンの“卒業写真”。

思わずその男の人を後ろから抱きしめたくなるくらい、素敵な口笛だったとか。

「こんなふうに吹いてもらって幸せな曲だ、と思いました」と。


そういえば924のときもユーミンの曲をカバーしてたよね。

タカハシさんの歌うユーミン、大好き!

歌はユーミンより・・・・・(自粛します 笑)



「今ラジオをやっています。聴いてくれているひと、いますか?」との問いかけに、後方で結構手が上がった。


タカハシさん、嬉しそうに「ありがとうございます!」


うちにはラジオがなく(壊れたまま)買わなくちゃと思いながらまだ買えていないので、砌さんとこでタカハシさんのDJの文字起こしをしてくれたのを読んでいる。


だからわたしも聴いた気になって思わず手を挙げちゃった。ごめんなさい、明日必ずラジオ手に入れて聴きますから!



「そのラジオのエンディングのために作った曲、聴いてください」


おおっ、これが“フリージア”か。歌詞が・・・すごくいいよ。

「明日も最後にこの曲生演奏します」って、わああ、絶対聴かなくちゃ。



タカハシさんの声を聴いていると、「このまま時が止まってしまったらいいのに」といつも思う。

初めて聴く曲もじっくり歌詞が聴きたくなる素敵な曲で、早く次の音源を出してツアーしてください、タカハシさん!


「次のライブが決まりました」(おお〜)


「ワンマンで・・・BIG CATです」(ええっ!?)


「802の招待ライブ、フリーライブです」(きゃー!)


「1月29日です」


がーん!またげつようび・・・・・(夜勤も入れにくくてライブに行くのが一番難しい曜日)


「お誘い合わせのうえいらしてください。いっぱい入りますので」


なんとか途中からでも・・・ってまず招待されなきゃムリやん!


動揺したままライブ終了(笑)




湯川潮音


声が・・・声がとても綺麗。鈴を転がすような声、ってこういうのかな。


バックにアイリッシュハープ、ベース、フルート(またはクラリネット)。

今までライブで聴いたことのない世界だった。

ハープとフルートが醸しだす世界。


「神戸では初めてのライブです。寒くなりましたね。今日は冬の歌を歌います」


01.長い冬
02.木の葉のように
03.聖堂の隅で
04.からっ風
05.雪のワルツ
06.渡り鳥の3つのトラッド
07.
08.木漏れび
09. (クリスマスソング)


“雪のワルツ”は戦前に三木鶏郎さんが作られた曲のカバーだそうだ。

全然古めかしさの感じられない綺麗な曲で、聴いていると空から粉雪が降ってくるような感じがした。


“渡り鳥の3つのトラッド”がよかったな。他の曲にも言えるけど、湯川さんが歌う曲は歌詞が文学的で、宮沢賢治の詩にメロディーをつけて歌ってくれたら素敵だろうな、と思いながら聴いていた。



タカハシさんも湯川さんも本当に声がすごくて、歌うために生まれてきたようなひとたちだ。

その声に伝えたいことを乗せてわたしたちの元へ届けてくれた。



いつものライブとはまた違う、心が癒されるような空気に満ちた空間だった。