星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 キャプテンストライダム『TOUCH THE MUSIC TOUR』@心斎橋クラブクアトロ


冷静に考えてみると、4日間で3つのスタンディングライブってかなりしんどいんじゃないか?

しかも体力的なことだけじゃなく、1本目がシロップだったから心身共にかなり消耗した。

幸せな消耗だけど。


さすがに今日はひざにきた。

セトリも後半飛んでしまった。


・・・そろそろ年貢の納めどきか?


って心にもないことを!



キャプテンストライダムの曲を普段それほど聴いているわけでもないし、やっとメンバーの名前を覚えたくらいでバンドのことはほとんど知らない。(ごめん)


それでもアルバムが出たら買いに行ってしまうし、関西でライブがあると聞けば当然のようにチケットを取りにいってしまう。(まだ2回目だけど)


キャプストの魅力ってなんだろう?


開演待ちの1時間の間、そんなことを考えていた。


でも客電が落ちてメンバーが登場して、1曲目が始まったらそんなことはどうでもよくなった。

最初から“キミトベ”

飛ぶしかないやん。


わたしの後ろの女の子は初めてのキャプストのライブらしく、2曲目が終わった時点でもう息が上がっていた。(ライブ後、連れの男の子に「キャプストがこんなに激しいライブって知らなかった」と話していた)


去年10月の『SHOCK TREATMENT TOUR』のときよりずっとメンバーのテンションが高かったし、わたしも知っている曲が増えたこともあってほんとに楽しかった。


<セットリスト>

01.キミトベ
02.風船ガム
03.クリーンタウン
04.恋するフレミング
05.ペラペラ
06.帰れやしないぜ
07.アナグルマ
08.(新曲)
09.悲しみのシミかな
10.長い坂の登る途中
11.ケムリマン
12.(新曲?)
13.(新曲?)
14.マウンテン・ア・ゴーゴー
15.Lone Star


En1 (新曲)

En2 (できる曲ないからみんなで一本じめ) 


曲数もあいまいで、怪しいセットリスト。それでも10曲目までは多分合っていると思う。

後半さすがにバテて、大好きな“ケムリマン”のあたりから記憶が飛んでしまった。


MCも相変わらずおもしろくて、たくさん笑わせてもらった。


・「今日はセミファイナルという微妙な位置」(笑)
「今日が最後のつもりでやろうと思ったけどそれは違う。今日が初めての演奏のつもりでやります!」というなり永友くん、後ろを振り返って梅田くん、菊住くんに「はじめまして!」とご挨拶。


・菊「大阪の町はなんともいえないパワーがありますね。うちの大阪のいとこが僕の田舎(熊本)に来て町を歩いたとき、“寂しい”って泣きました」(笑)
梅「僕んとこなんか秋田なのに、どうなるんだ。泣くだけじゃすまないよ」
菊「失禁する?」(笑)
永「なまはげが出てくんじゃない?“泣ぐごばいねえが〜”って」(爆)


・サポートギターの横チンは阪神タイガースファンということで、局地的に盛り上がっていた。


・梅田くんの知人で埼玉県の女性が結婚後大阪に住むことになり、「江戸弁だから大阪に馴染めるかな」って心配していたが、1ヵ月後に電話で話したらバリバリの大阪弁だったそうだ。
「大阪の人のパワーを見習って、自分も東北弁を思い出して喋らなきゃ」

お客さんから“東北弁で何か喋ってー”と言われてみんなが見守る中、
「・・・ンだっ」(笑)

そして永友くん、「梅田くんでしたズラ〜」って。あんたは殿馬か!


・永友くんは音楽を聴き始めたころクレイジーキャッツが好きで、植木等さんのファンだったそうだ。“ペラペラ”という曲は植木さんをちょっと意識して作ったとか。

つらいことや悲しいことを笑い飛ばしてしまう明るさ強さのある、永友くんの曲のルーツはそこかも、と思った。


とにかく理屈抜きで楽しいライブだった。


生きてるって楽しい、と思わせてくれるのが彼らの魅力かも。

だからつい、チケット取りに行っちゃうんだ。


永友くんが、「死ぬまで歌い続けたい」と言ってから歌われた“長い坂の登る途中”は、アルバムで聴くよりずっと素敵な曲だった。


アルバムで曲を覚えて、ライブでその曲の本当の姿を知る。

それもひとりじゃなくて、同じ場所で同じ時間を共有する人たちがいる幸せ。


「僕らがゆるい球を投げたらそのように、全力で速い球投げたら全力で返してくれる」

大阪でのライブのことを菊住くんはそう言ってくれた。


ライブって楽しい!

だからライブってやめられない。やるほうも聴くほうも、お互いにね。


うまく表現できないけど、今さらながらそんなことを思った一日だった。