セカイイチ“世界で一番嫌いなパーティー” TOUR:2008@心斎橋クラブクアトロ
1年3ヶ月ぶりのセカイイチのライブ。緊張しながら電車に乗る。
『世界で一番嫌いなこと』の“アンテナ”を聴いていたら泣きそうになった。
疲れてるんだ。
慧ちゃんの声は温かくて気持ちいいな、なんて思っているうちにクアトロに着いた。
こんなに久しぶりなのに13番といういい番号をもらい、入場の列に並んでいたら清水温泉の桶洗いさん発見。ふふ、髪が伸びてる。
最前を狙っているわけではないので入場後ロッカーに荷物を入れて、物販を横目で見ながらゆっくりフロアへ。
最前の柵の前にはもうお客さんでいっぱいだった。どのへんで見ようかなとステージに平行に歩いていたら、最前の柵につかまっていた小柄な笑顔のかわいい女の子と目が合って、「ここどうぞ」と少し左に寄ってくれた。
「ここ」って・・・・慧ちゃんのマイクのまん前!
「え、いいんですか?」と恐縮しながら彼女の隣へ。・・・ステージ近すぎてくすぐったい感じ(笑)
初めて会ったとは思えないノリでその彼女と話していたら、ポンっと肩を叩かれた。
ユキエさん!ひゃ〜〜、久しぶり!!(帰って調べてみたら、2006年11月のロストのインストアライブ以来だった)
3人で話しているうちに開演時間に。開場が遅れた分きっちり10分くらい遅れて開演。
(以下、ネタバレあり)
<セットリスト>
01.シュナイダー
02.ライトニングスタイル
03.悲しいことば
04.勇気の花
05.モナカ
06.はずなもの
07.ウクライナ
08.ME AND MY LOVE
09.神通力
10.アンテナ
11.虹
12.空中ブランコ
13.118
14.RAIN/THAT/SOMETHING
15.聞いてますかお月様?
16.さいぎしん
17.カプセル
En1
01.わずか
02.微熱少年
En2
03.石コロブ
1曲目は慧ちゃんひとりでギターを抱えて登場して“シュナイダー”の弾き語りを。
途中でサポートシンセ&ギターのハジメさんがアップル社のマークの入った2台のPCの前に現れ、それから他のメンバーが登場してきて演奏に加わった。
いろんな演出を用意してきました。楽しんでください!」
「今日はお世話になったバンドのひとたちにも来てもらっています。セカイイチの晴れ舞台です!」
慧ちゃん、張り切りすぎなのか“はずなもの”の中盤の歌詞を間違えて「♪〜〜間違えた〜♪」と。
一番盛り上がるところだったのに〜と、まわりのお客さんとずっこけた(笑)
わたしの立っている位置は慧ちゃんのまん前、厳密に言うと少しばかりベースの健太郎くん寄りだったけど、サポートのハジメさん含めて5人がなんの障害もなくよく見える位置だった。場所を開けてくれた彼女、ほんとにありがとう!
大好きなドラムの響ちゃんの笑顔までばっちり見えて嬉しかった。響ちゃん、服装によっては高校生にも見えちゃうけど、今年5月のお誕生日がきたらもう30歳!若〜〜い!!
中盤MCなしでいきなり“アンテナ”がきたときにはぐっと来てヤバかったのに、そのあと続けて“虹”
雨が降って風が吹いて わたしは走り続けました
気を抜けば追い越されそう わたしは臆病でしょうか
ああ いいんだよ キミを悩ませる夜が来ても
この心はこんなにも 虹のように愛らしいのだ
いつもここで泣きそうになる。
慧ちゃんのまん前で泣くわけにもいかず、必死で遠目の響ちゃんの顔を見て涙をこらえた。
この流れはちょっと反則だ、と思った。
インストの“118”はテンポのことらしい。
ライブバージョンで少し速めだったこの日は“120”だったそうだ。(←よくわかっていない)
響ちゃんのドラムソロがかっこよかった!
そして“118”の間奏のときにおもむろに慧ちゃんが取り出したのがファミコンのコントローラー。右側が十字ボタンのやつ。
それを慧ちゃんが押すと「ゲームオーバ〜♪」って電子音の声が!
「誰かやりたいひと、いる?」と。たくさん手が上がった中からひとりの女の子に手渡されて、大きな手拍子の中一緒にコントローラーで演奏を。
彼女が「ゲームオーバ〜♪ゲームオーバ〜♪」って何回もやっていたら慧ちゃん、
「ゲームオーバ〜だけじゃ、セカイイチ終わっちゃうみたいじゃん。“ロックンロール♪”てのもあるんだよ〜」(笑)
でも「ゲームオーバ〜♪」しか聞こえませんでした(笑)
そしてこの“118”のほか何曲か、慧ちゃんがマイクスタンドの横にセッティングされたテルミンを演奏。
触れずに手のひらをかざしてテルミンの音を出す慧ちゃんは魔法使いみたいだった。
健太郎くんは髪が伸びて、まるで金八先・・・・こほん(笑)
個人的には前のモヒカンのほうが似合うと思うよ。
MCで変な日本語を大真面目で喋っていて、慧ちゃんに「小学校からやり直したら?」と冷やかされていた。
(あとで慧ちゃんが英語を間違えたとき、「中学校からやり直したら?」とつっこんでいた)
スリムなうっちぃはおしゃれな帽子をかぶっていてよく似合った。
今回のグッズはうっちぃのデザインだそうだ。
健太郎くんに「デザイナー、マサユキ・ナカウチ!」と呼ばれていた。
そして「いつも“うっちぃ”と呼んでいるから“マサユキ”って言うの久しぶりだ」という健太郎くんを軽くスルー(笑)
慧ちゃんはいつものモサモサ頭だけど、なんだかすっきりして男前ぶりがあがっていた。
響ちゃんはいつものサラサラヘアー。かわいい!そして細いっ(笑)
2回目のMCで慧ちゃんが、
「何を言おうとしてたか忘れた・・・おもしろい話があったんだけどな・・・なんだっけ?」
「“響ちゃんはロジカル”っていう話?内容は慧ちゃんしか知らないけど」(笑)
「そうそう!“響ちゃんはロジカル”!おもしろい話なんだけどなあ・・・なんだっけ?」(爆)
「この話は次のMCで」と言いながら、とうとうわからずじまいでした。きっと慧ちゃん、思い出せなかったに違いない(気になる〜〜)
“聞いてますかお月様?”は、わたしがセカイイチと出会うきっかけになった曲。
レンタル屋さんでたまたま彼らのファーストアルバムを見つけて手に取って、1曲目のこの曲のタイトルに惹かれて借りてきて聴いて、「セカイイチっていいな」と思った。
久しぶりに聴いて感動した。やってくれてありがとう。
“さいぎしん”〜“カプセル”で盛り上がって本編終了。
アンコールでやった“わずか”
「僕らが今の4人で初めて録った曲で、その頃はカセットだけど、それを大阪のFM802に送ったら“ミッドナイトガレージ”という小さい女の子(コマキさん?)がやっている番組で取り上げてくれて、それがきっかけになって初めてその年のミナホに出演できた曲です」
そんな思い出の曲だったんだ。初めて聴いた、静かな沁みる曲。音源にしてほしいな。
「僕も昔、クアトロとか大阪城ホールみたいなところにオアシスやレッチリのライブを見に行って、いつかは自分もこんなたくさんのひとの・・too many peopleの(笑)前で歌って、みんなを楽しい気持ちにしてあげるんだ、と思っていました。そんな頃の気持ちを歌った曲です」
“微熱少年”
何にも持ってないけど
すべてがあったんだ
答えなんてあると思うなよ
わからないことは素晴らしい
たくさんの経験は
ひとつの情熱を探してる
歌詞のひとつひとつにじ〜んとした。
ライブで聴くとさらにいい。慧ちゃんはわたしの中では数少ない“唄うたい”だ。
そのあと会場に流れた“勇気の花”のREMIX。
Wアンコールで再々登場した慧ちゃん、
「小室哲哉さんのアレンジです!」と。
「ちょっとお願いしてみたらやってもらえちゃって…」(笑)
いやいやいやいや(笑)
「大阪でしかやらないよ」とWアンコールは“石コロブ”
そう、この曲聴かないと帰れない。
いやなことだらけでも音楽に触れていると癒される。
あなたの言葉はわたしに 大事なものを残してく
“モナカ”の歌詞を、そのままあなたたちに。素敵なライブをありがとう!