星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

LOST IN TIME トライシクルツアー2009 @名古屋 アポロシアター



いろんなことがあった。



バンドの形が変わり、

ライブの本数が減り、

ずっとやきもきしてきた。


それでも彼らは、歩くのをやめなかった。



どんな状況になろうとロストから離れなかったひとも、


失望して離れていったひとも、


どちら側にも行けず、息をひそめてなりゆきを見守っていたひとも。



早くからチケットを買って楽しみに待っていたひとも、


行こうか行くまいか迷っているひとも、


対バンでチラッと見て気になっているひとも。



みんなに今のLOST IN TIMEを見てほしい。


そんなライブでした。






ツアー半ばなので、ネタバレしないように書こうとしましたが無理でした・・・

一番下にセットリストを隠しています。これから行かれる方はご注意ください。











イベントやインストアライブはあったものの、ワンマンはこのところずっと東京で、しかも平日だった。


ロストのワンマンを最後に観たのはいつだろうと調べたら、2007年11月18日のリキッドルームだった。


ああああああああ!待ってたよ。


今日が名古屋、明日が大阪。ロスト2daysというのも嬉しい。


去年11月の新宿タワレコのインストアのあとの握手会で、「また関西にもライブに来てくださいね!」とお願いするわたしに、「来年はコンスタントに関西にも行けると思います!」と言ってくれた海北くんの声が蘇る。



海北くんがベースに戻ってから初めて観るワンマン。

整理番号が早かったので、迷わず海北くんのマイクの前に行った。




いろいろあったけど、やっとワンマンツアーができるようになったのか。


感慨深くて、始まる前から泣いてしまうかもしれないと思ったが、予想に反してステージに登場してきた3人を見るとニヤニヤ?してしまった。

もう嬉しくて嬉しくて。



新しいアルバムの曲から始まり、3曲目に“約束”


ちょっと泣きそうになる。




そのあと短いMC。

「こんばんは。ロストインタイムです。」


ようやくツアーができるようになって、間に対バンライブも入って、

仙台のワンマンのあと、奈良に飛んで、今日が名古屋で。


むちゃくちゃなスケジュールだけど、旅は楽しい、と“キャラバン”




セットリストを見てみると、アルバム『明日が聞こえる』発売記念のツアーだけど、今までの全アルバムからの曲も入っている。

しかも好きな曲ばかり。



「まだ外は雨が降っていましたか?」

前日FM愛知に出演したときに会ったファンの方が、「明日のライブ楽しみにしていたけど仕事が入ってしまった。でも、雨だったら休みの仕事だから雨だといいな」と言われていたので、雨降りでよかった、と。


「今の季節はひと雨ごとに暖かくなりますね。もう春ですが、冬の歌を」

そう言って始まった曲は・・・・“サンカク”!


ずっとずっと聴きたかった曲。


ちょうど3年前の『時計』ツアーのときにスタクラで聴いて以来。

そのあと何度もここに、“サンカク”が聴きたいって書いてきた。



 君の言葉が今になって 僕の心に穴を開ける


というところでまた泣きそうになるが踏みとどまる。


でも、次の“忘れもの”の海北くんのベースの音の美しさに結局泣いてしまった。

そのあとずっと、彼のベースを弾く指に見惚れていた。



「せっかくのワンマンなので、いろんなことをやってみようと思います」とセットチェンジを。


「68秒くらいお待ちください・・・・あ、計らないでね」(笑)


スタッフの方がキーボードを運んでこられてセッティング。


背の高い海北くんも鍵盤の前に座ったら、目線がわたしと同じ位置に。緊張(笑)




「名古屋でピアノ弾くの久しぶり。いつ以来かな・・」

隣にいた友人が「『きのうのこと』ツアー!」と言って、海北くんが「よく覚えてるねえ」と目を丸くする一幕も。




「よかったら手拍子を。しにくい曲ですけど。」(笑)


“声”


みんなで優しい手拍子をする。



「出会いと別れ。今は別れのほうが多い季節ですね。」

“然様ならば”


そのあと三井くんが退場して、源ちゃんとふたりで“静かな警報”


「僕たちは、目で見たもの、耳で聞いたもの、匂いをかいだもの、手や肌でさわって感じたもの。

いろんなところから情報を受け取って生きていると思うんです。


だけど、人間って目で見たものに惑わされがちな気が、します」


“静かな警報”のときのMC。

これと同じような意味のことをあとでも言われていた。


「主観」の話。でも長くなるのでやめます、と。

そういう話、一度海北くんとゆっくりしてみたいな(笑)





そして再び三井くんが登場。


“あなたは生きている”


ロストのファン歴がまだ浅いわたしは、海北くんのピアノでこの曲を聴くのは初めて。多分。


周りからたくさんのすすり泣きが聞こえた。

ぐっとがまんして、弾き語っている海北くんを見つめた。


4曲終わってピアノが片付けられ、元のスタイルに。



“列車”〜“証し”


また泣きそうになったので、海北くんの足元に滴りおちている汗を見ながら聴いた。



 ああ 言葉よりももっと心の近くで
 僕は歌いたい



本当に歌い続けてくれてよかったなあ。



“8月7日”の意味は知らないのだけど、某ページで「これまでのロストでは有り得なかった直接的な表現に踏み切った曲であり」と紹介されていた。

ライブで聴くと、よりロックだ。



4月が来ると29歳になる海北くん。

tacicaのツアーに同行する話をされ、「彼らも僕らより年下で・・・」と珍しく年の話を。



 年を取る 感度は鈍ってく


歌詞が胸に刺さるけど(笑)“鳥”も大好きな曲。


サビが気持ちよくて、拳を上げた。





“線路の上”


思わず隣の友人と顔を見合わせた。


初めてこの曲を聴いたのは、4年前のファンダンゴだったかなあ。

そのときのハコの雰囲気まではっきり思い出した。



「僕は あなたのことを知りません。

でも

あなたの幸せを祈らせてください。」



“手紙”


イントロが聴こえてきた途端、号泣。


嗚咽までもらしそうになって、タオルに顔を埋めた。


想いが深すぎて涙が止まらないけど、それでもサビのところではみんなと一緒に拳を上げた。


このまま時が止まってしまえばいい、と思った。



「いろいろあったけど、歩くのをやめなくてよかった。」


と言われたのはこのあとだったかアンコールのときだったか。



本当に、何度も言いたい、やめないでいてくれてよかった。



ありがとう。



“希望”、そしてアンコールで“ヒカリ”


もう言葉にならない。




「好きでお待たせしているわけじゃないんです」


わかってるわかってる、本当はわかってた。


でも、あまりに東京は遠くて、平日の東京でしかライブをやってくれないロストに八つ当たりしたこともある。


ごめんなさい。




こんな日が来てよかった。



 それでもこの声は 君に向かってるんだ


          (ハローイエロー)



そう歌ってくれてよかった。


もう一度ありがとう。





ライブ後、新幹線の時間を気にしながら物販に並んでいたとき、後ろにおられた女の子たちと少し話をした。


彼女たちは初めてロストのライブを観たそうだ。


「すごくよかった!」と言ってくれた彼女を、思わずハグしそうになって慌てた(笑)





明日。また明日ロストに会える。


外は強い雨が降っていたけど、明日を思うと暖かかった。





<セットリスト>

  ↓


  ↓


  ↓



01.合い言葉
02.トライアングル
03.約束
04.キャラバン
05.一つだけ
06.教会通り
07.サンカク
08.忘れもの


〜海北くんピアノ

09.声
10.然様ならば
11.静かな警報
12.あなたは生きている

〜ピアノ終わり



13.列車
14.証し
15.8月7日の夕焼けを君は見たか
16.鳥
17.線路の上
18.手紙
19.希望



En.1

01.ヒカリ
02.ハローイエロー


En.2

03.ココロノウタ