星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

LOST IN TIME トライシクルツアー2009 @梅田シャングリラ(3/14)



ライブ前に読んだあるマンガに、

“Don't hesitate to cry always.”(泣くのは素晴らしいよ、いつでも。)

というセリフがあった。*1



最近年のせいか、ライブに行くたびに感極まって泣いてしまうことが多く、

人から見たらイタイやつだろうなあと思う。


それでも前日に名古屋のライブで散々泣いていて、セットリストもそう変わらないだろうから、今日は大丈夫。
冷静に見れる、今日は楽しもう、とシャングリラに向かった。


ところが・・・


初っ端から三井くんに泣かされてしまい、今日もまた湿ったモードになってしまった。


それでも感動したりいろんなことを思い出したりして泣けるのは、これはこれで幸せなんだろう、きっと。

だって「泣くのは素晴らしい」んだから。


ライブに行って、何も感じられなくなったらシオドキだわ、なんて思って自分を擁護したり(笑)




ロストがシャングリラでライブをするのは初めて。



この3年間ロストのライブでは、同じハコでもSOLD OUTのときと、客の入りが100人にも満たないんじゃないかと思われるときと、両方を経験している。

それがまさしくバンドの迷いや苦しみを表しているような気がする。


そして、バンドが経験してきた苦しみを、ファンがここまで自分のことのように捉えているバンドは少ないんじゃないかな?

というのは言いすぎかな?


東京のファイナルには行けないので、昨日以上にしっかり聴こうと、気合十分で開演を待った。





例によってネタバレあり。一番下にセトリあります。


そして今日のははっきり言って、ライブレポじゃなくてラブレターです。わはは〜♪


叩かれたって平気だもーん。(←いいライブ観たあとで怖いもんなし)








SEが流れて登場してきたメンバーを見て、三井くんのTシャツに釘付けになった。


ステージに上がるときの服装は自分の意思で選ぶのかどうかわからないけど、
三井くんの着ていたTシャツは、時計ツアーの頃の黒地に黄色い文字で胸に『LOST IN TIME』、そしてそのロゴの上に『HELLO』『my name is』と書いてあるやつ。


(↓iPodの下にあるTシャツ。3年前の写真)


それを見たとたん、一気に3年前のことが思い出され涙目に。まだ1曲もやってないし!(笑)

あれ、三井くんの私物なんだろうか。



気づいたら1曲目が始まっていた。


(以下、海北くんのMCは順不同。うろ覚えです)



「シャングリラ、初めてです。

・・・凄いね、ここ」(笑)


ハイ、みなさんそうおっしゃいます(笑)


「床が木の床っていうのがいいね」


思わず3人の足元を見た。


「・・今、みんな一斉に床を見たよね?」と、海北くん嬉しそうに。


みんなの目線がステージからそんなによく見えるのか・・・泣いたりしたらめっちゃ恥ずかしいやん、と思った。




名古屋と同じ曲順で進む。


今日は“一つだけ”の音が歌詞が胸に沁みた。



そして昨日やらなかった“ブルーバード”




“忘れもの”のベースがやっぱり好きだ。



何のときだったか、「自分はわっしょいって盛り上がるMCはできないし、暗い人間だけど」、と言われ、

「短所は直さなきゃと思うけど・・・でもそれは実は愛すべき部分でもあって」と。



短所と言われる部分が好きな人間もいるよ、と思った。




次のライブ告知を。


「次の大阪のライブ、決まっています」と足元に貼ってあるカンペを覗いて、


「・・・大阪じゃなかった(笑)次は神戸です」

4/7、神戸スタークラブ!


(拍手〜)


4/8、京都MUSE、どちらもオトナモードと。

(拍手!)


春一番』の出演も決まっていて、

「5/2〜5、服部緑地の野外で。春一番というイベントです。
酔っ払ったおっちゃんたちが唄ってるイメージがあります(笑)

アコースティックで出ます。明るいうちに野外でアコースティックというのもまたいいかと」


(拍手)


「それから6/5。昔からお世話になっている十三ファンダンゴで、tacicaのツアーに呼んでもらいました!」


(またまた拍手)



ライブ中に次のライブの告知が聞けるって、なんて幸せなんだろう。


「こうしてひとつひとつに拍手をもらえるって嬉しいね!」


だからそれはこっちのセリフさ!(笑)




ピアノが運ばれ、海北くんは鍵盤を弾きながら“声”を。




そのあと三井くんのところに椅子が運ばれた。


“然様ならば”


この曲の頃、苦しかったことを思い出す。


 さようならば さようならば
 薄紅色に染まる思い出


海北くんの声に耳を傾けながら、何気なく三井くんを見ると・・・


前半はギターなしなので、ギターを抱えて椅子に座って待機している三井くんが、マイクなしで“然様ならば”を唄っておられた。


たかがそれだけのことなのに、涙がこみあげてきて、止められなくなった。


三井くんも、本当にロストのことを愛してくれてるんだなあ。

THE YOUTHとのかけもち、仙台と東京の往復で大変なのに。


そういえばその少し前、「落ち込んで暗くなった僕を三井くんと源ちゃんが励ましてくれる」と海北くんが言われてたっけ。




“然様ならば”のあと、“静かな警報”が今日はなくて、“あなたは生きている”に続いたので涙が止められず。


わたしの左側にいた女の子も、タオルに顔を埋めて号泣していた。それが見えてまた泣いた。






ピアノが片付けられ、再びベースを持った海北くん。


“列車”〜“証し”


曲順わかっているのにまた泣く。


今日は3人とも演奏が凄まじかった。何度も音にトリハダが立った。




“8月7日”のあと聞き覚えのないメロディが。


“泣き虫”


ライブで聴くの、初めて。一瞬“カガミ”かと思った。


こんなに凄い曲だったっけ?CDで聴くのと全然違った。




今日も主観の話を少し。

伝える側は主観で話をする。だから聞くほうも自分の主観で。

「あなたも、あなたの主観で聞いてください」


情報を伝える側にも主観があるのだから、聞くほうも自分の考えををしっかり持って、人の意見に左右されずに自分の耳で聞きなさい、ってことかな?


この数年苦しんできて、そういう考えを持たれたような気がした。


つか、MCでそんな話をするって・・・「自分はめんどくさい人間だから」って言われていたけどね。

でも、そういうことを真摯に話してくれる、海北くんは嫌いじゃない。(っていうか大好きだ 笑)




「言葉で伝えられないこともあります。

(もう一言あったけど忘れた)


僕はあなたのことは知りません。

でも・・・あなたの幸せを・・・願う」


“手紙”


さっき泣いたから今日は泣かない!

その代わり、しっかり拳を上げた。


最後の海北くんの絶叫に、心が揺さぶられた。




ああ、最後の曲だ。終わっちゃう。


このときのMCも、はっきり思い出せないが、「希望は持ち続けましょう」という意味のことを言われて、そして・・・


「共に・・・歩いて行きましょう」



ここしか聴こえなかった。でも、一番言ってほしい言葉だった。


バンドにいろんなことが起こったこの数年、海北くんはわたしたちとは違う方向を見つめていた気がする。

置いてけぼりになりたくなくて、必死についていった。

周りの批判や中傷なんてどうでもよかった。唄い続けてくれていたら、バンドを続けていてくれたらそれでよかった。


それでも、ライブ後いつも物販に来られて、みんなと丁寧にお話される姿がしばらく見られなくて心配していた。

去年の夏にBIG CATに来てくれたときに、久しぶりに物販に立っておられるのを見て、足が震えたんだよ。ああ、帰ってきてくれたって。



「共に」という言葉に、堤防が崩れたみたいに涙が出てきて、ちゃんと曲が聴けなかったし、ステージが見えなかったよ。





アンコールの拍手をしていたら落ち着いてきた。

あと少しでライブが終わる。



海北くんが出てきて、「ありがとう!」とお礼を言って、紹介しながら二人を呼び込むよ、と、まず三井くんの名前を。


大きな拍手に迎えられて三井くん登場。胸の前に両手を合わせる仕草が素敵。



次は源ちゃん。


「オン ドラムス!大岡源一郎!」


ちょっと間が空いて源ちゃん登場!


登場・・・・!?


源ちゃん、肩に脚立を担いで登場。何〜〜〜??(爆)


ステージ中央でおもむろに脚立を広げて立て、一番上まで登って、両手を挙げてみんなの拍手に応える源ちゃん。


三井くんに、「何か唄う?」と突っ込まれて一瞬迷った風だったが、結局唄わず。


その代わりに「いつもみんなに見下ろされてるから、今日は見下ろしてやったよ!」と言って、何気に得意げ(笑)



さっきまでの湿った空気が乾いて、源ちゃんは太陽みたいだな、と思った。



「いつしか僕らは 新たな場所を目指す」


“羽化”だ!


三井くんのギターはえのもっちゃんのギターとは違うんだ。と今さら思う。


それでも“羽化”を弾くときの三井くんは、丁寧に、大切なものに触れているかのようにギターを弾かれる。


今日は三井くんに何度も泣かされる。





“ハローイエロー”は、ライブで今回聴いて好きになった曲。


ああ、本当に終わっちゃう。





Wアンコール。


今度は源ちゃんが最初に出てきて激しいドラムソロをワンフレーズ叩いて、「アンコール、ありがとう!」と。



海北くんの最後のMC。



「いろいろあったけど、僕の手は手でしかなく、



翼がほしいなんておこがましかったかな、と」



“翼”




なーーーんで、そういうことを言うのかなあ、また突っ込まれるよ〜〜


でも、


いろんなことを乗り越えて一回り大きくなった海北くんの背中に、


翼が生えているのがわたしには見えるよ。






なんて、キザ!(笑)


でもそう思ったんだからしかたない。これも主観(笑)





忘れないでね、あなたの周りには、


あなたを理解して、


あなたと共に歩きたい、と思っているひとがたくさんいることを。




何度でも言うよ。


また一緒に夢を見よう。






<セットリスト>

  ↓



  ↓



  ↓




01.合い言葉
02.トライアングル
03.約束
04.キャラバン
05.一つだけ
06.教会通り
07.ブルーバード
08.サンカク
09.忘れもの


〜海北くんピアノ

10.声
11.然様ならば
12.あなたは生きている

〜ピアノ終わり


13.列車
14.証し
15.8月7日の夕焼けを君は見たか
16.泣き虫
17.鳥
18.線路の上
19.手紙
20.希望





En.1

01.羽化
02.ハローイエロー


En.2

03.翼






e+のチケットの人に記念品差し上げます、と言われてライブ後もらった缶バッジ。


初めてe+で買ってよかったって思ったよ(笑)


*1:「TOKYO CHECK IN」石塚真一 小学館