星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 the pillows OOPARTS TOUR@新潟LOTS(12/19)


なぜ今回のツアーで新潟行きを決めたのかというと、


1.仕事が休みの土曜日だった。

2.『cast』という情報誌が、20年前からピロウズにインタビューをし続けてくれていたのを今年知ったのだけど、それが新潟発の雑誌だった。



ピロウズがさほど注目をされていない時期から見守り続けてくれたひとがいる新潟ってどんなところだろう・・・


ぶっちゃけそれだけの理由でFC先行のチケットを取った。


だけど、数日前から新潟地方は大雪で、交通網もずたずたになりそうな勢いで雪が降り続け、わざわざライブのためにそこに行くのか、と少しだけ迷ったが、その迷いを振り払ったのはこれ↓



ピロウズのライブで初めて「1番」をいただいてしまったのだ。

これはもう、「行くしかない!」



というわけで行ってまいりました!新潟へ。


ギリギリまで飛ぶか飛ばないかわからない飛行機はやめにして、東海道上越新幹線を乗り継いで5時間5分。


着いたときには雪もやんで晴れてきていました。寒かったけど。





ライブは、


「雪の中、無理してやって来てよかった!」


というお客さんの思いと、


「雪の中、来てくれてありがと。」


というメンバーの気持ちの溢れた、笑顔がいっぱいのとても楽しいライブでした。



(以下、ネタバレあり)





 * * *



開場時間の1時間前に新潟LOTSに着いたら、ちょうど物販が始まるところだった。


いつものようにライブハウスやその貼紙を撮ろうとして、物販テントの影にかくれたところに貼ってある貼紙に気づいた。



30分、開場時間を遅らせるらしい。(赤マジックで、18:30と書いてある)

それにしてもこのポスター、全然目立たないところに貼ってあるけど、みんな大丈夫かな?



わたしは友人と近くのファミレスで時間をつぶし、18時頃戻ってきてクロークに荷物を預けた。


しばらく待つと整理番号順に並んでください、と言われて並んだが、近くにいた子たちに聞くと、みんな開場時間が遅れているのを知らなかった。

早くからこの厳寒の中、半袖Tシャツ1枚で待っている子もいるのに。

せめてクロークのところにそのことを明示してあったら、ギリギリまで上着を預けるのを待っただろうにな、と思った。



ちょっとそこんとこどうなの?と思ったのはそれくらいで、LOTSのスタッフさんの雰囲気はとても良かった。



開場までの間、(友人とは番号が離れていたので)近くに並んだ方たちとおしゃべりして寒さを紛らせた。

関東から来られた方とは武道館の思い出話をしたり、隣の福島県から来られた方には「神戸から来ました」と言って驚かれたり。



やがて開場時間直前にゆっくり列が進み、入り口のドアの前まで。

スタッフさんがドアを開けられたが、「もう少しお待ちくださいね」と言われ、中から流れ出てくる暖気を吸い込んだ。

みんな寒すぎてテンションがおかしくなり、前に並んだ4〜5人で、なぜか「おーっ!」と勝ち鬨の声を上げて大笑い。




やがて開場。

めざすはセンターマイクの前、最前列。無事確保(笑)


室内は暖かくて鼻水が出てきた(汚!)

でもまだ身体の芯が冷え切っている。

整理番号2番の女の子と並んで、あーだこーだ言いながら開演を待った。



開演。


今年最後のピロウズ・・・・ではないが、ワンマンを観るのは最後なのでしっかり観よう。


最前列で視界良好。<セットリスト>


01.Dance with God
02.ビスケットハンマー
03.空中レジスタ
04.YOUR ORDER
05.FOXES
06.Lemon Drops
07.メロディ−
08.Kim deal
09.Mr.Droopy
10.インスタントミュージック
11.Blues Drive Monster
12.MARCH OF THE GOD
13.Like A Lovesong(Back To Back)
14.ジョニーストロボ
15.Beyond the moon
16.LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter)
17.Primer Beat
18.この世の果てまで
19.No Surrender


En1
01.雨上がりに見た幻
02.LAST DINOSAUR

(SE.LIFE SIZE LIFE)

En2
03.Rodeo star mate(新曲)
04.Poison Rock'n'roll





前過ぎて音が綺麗に拾えない。


ステージ高くて首が痛い。



って、何言ってんだー!


目の前にはギター抱えたさわおさんが歌いながらステップを踏む。


サイコウのゼイタク!!

鼻水と一緒に涙出そうだった・・・



●「久しぶりじゃないか!」


うおーーーー!!と歓声が上がる。


「何ですか、この新潟じゃない雰囲気は!(笑)

新潟ってこんなに若者がいたんだ?」


「自分たちでは気づいてないと思うけど、キミたち、このツアーの中では相当テンション高いから。」(おおー!とまた歓声が上がる)


「最後まで楽しんで行ってくれ!」




さわお「いや、ステージ脇が寒くてさ。出を待っていて、早くSE鳴らしてれって言ってたんだよ。」(笑)


男性客が、「これが新潟です!!」


さわお「これが新潟ですか!」(笑)



さわお「昨日夕方くらいに新潟に来たんだが、LOTSの近くの通りでピロウズのファンみたいな子に出会ったんだけど・・・今日来てる?」


みんなキョロキョロ周りを見ると、そっと手を上げる女の子が。



さわお「あ、そうキミだ!キミさ、何も俺に言わなかっただろ?」(笑)


さわお「雪だったから二人とも下見て歩いてたら、すれ違うときお互いにハッと目が合って・・・

さわおさんですか?みたいに話しかけてくれよ。」(笑)



さわお「俺、頭の中で、ハイわたしがピロウズ山中さわおですって答える準備してたのに。(握手する身振りをする)」(笑)




そうしたら男の子が、「さわおさん、今日同じホテルです!」


さわお「・・・それは何、俺に今夜抱かれたいってこと?」(笑)



さわお「(目を細めてその男の子の顔を見て)キミは結構タイプだ!!」(笑)



さわお「ていうかキミ、集合時間にロビーにいた?」


客「はい!」


さわお「やっぱり!・・・つか新潟せまっ!!」(笑)



さわお「ていうか、キミも俺に何も言って来なかったろ?」(笑)



さわお「まあ、今勤務中だからこんなに優しいですけど、普段はこんなじゃないから。サービス業だし。」


勤務中?勤務中!!


みんな復唱しながら大笑い。




別の男の子が、「今日も残業よろしくお願いします!!」(笑)



みんな大笑いだったが、イヤモニ(イヤーモニター)をつけているさわおさんには聞き取れなかったようで、


さわお「え、何?」


最前のみんなで「残業よろしく!!」

と2回答えたが伝わらない。


さわお「ごめん、わかんない。何をよろしく?」


Pee「残業よろしくって」


さわお「あ、残業よろしくね。ウマイ!!」(爆)



Pee「皆さん、かつづつ(←滑舌)良く喋りましょう」(笑)


さわお「(笑)てか、噛んでるし」(笑)




さわお「はい、じゃあここからは残業でーす。」


もう?早っ!(笑)


“Mr.Droopy”へ。




最初から大爆笑の連続。




●「俺は普段、結構テレビ見るんだけど」とあるTV番組の話を。


音楽特集とかで歌詞の話になっていて、それが全然浅くて微妙な話ばっかりだったと。


「見なきゃいいのに見てたのよ。そしたらかぐや姫の“神田川”の歌詞の話をしてて。」



風呂屋に行って女が先に出るのはおかしい。女の方が長いだろとか言い出して。周りもそうだねってなってて、もう馬鹿じゃないのって思ってさ。」(笑)


「俺も歌詞の話だと聞き流せないから(笑)それは女の人が男の人を待つという、二人の関係性を歌ってるんだろ?って、TVに向かってぼやいてた。」(笑)



「最後の“若かったあのころ〜♪何も怖くなかった〜♪ただ、あなたの優しさが怖かった〜♪っていうのも、優しさは怖くないだろとか言うし。」(笑)


「優しさが怖いってのは背景にいろんな感情があるのか、または全然無いかのどっちかなんだよ。

優しさが怖いって逆の事を言ったらフックがあるっていうかさ、聞いてる人が、“おっ”て印象に残るじゃない?」



「次の曲はその番組では突っ込まれまくる歌詞だろうけど、キミたちが大好きな曲を。」



“like a love song”



 
 言葉にはしない
 感情をつめ込んで
 そこにいるマイフレンド
 これはキミのうた



大切な、わたしたちバスターズのうただよね?






●“ジョニー・ストロボ”のあたりからさわおさんのイヤモニの調子が悪いようで気にされていたが、“Beyond the moon”のあとギター抱えたままステージ上手(かみて)にたったったと小走りに引っ込んださわおさん。


みんな静かに待ったがなかなか出てこない。


するとさわおさん小走りにマイクに戻って、「ベース鈴木淳です!」(言ったあとまた小走りに引っ込んだ)



淳「えー、普段雪をあんまり見る機会が無いんですけど、新潟もこんなに降ったのは久しぶりでしょう。

こんな貴重な日にライブが出来て嬉しいです。打ち上げでお酒が入った後に見る雪が楽しみです。」



Pee「(自力で)ギターの真鍋です(笑)


昨日はたどり着けないかと思いましたが、無事ライブが出来て、また寒い中こんなに多くの人に集まってもらって本当に嬉しいです!

昨日ホテルで雪見酒をしようと思いましたが、窓を開けたら真っ白で風流も何もありませんでした(笑)


最後まで楽しんで帰ってください。そしてシンちゃん!!」



シン「ドラムの佐藤です。エヴァンゲリオンでは綾波レイが好きです。」(笑)


さわお「(戻ってきて)読んだことないだろ?」(爆)


Peeちゃん、ギター抱えたままうずくまって爆笑(笑)



シン「パチンコやってりゃ大体わかるんですよ(笑)

綾波レイは肉が嫌いで、ニンニクラーメンをチャーシュー抜きで頼むんだけど・・・それがきたら大当りなんです。」(笑)


あと、靴底がツルッツルなので気をつけたいです、と。




さわお「(自分の背中に手をやりながら)ブラジャーの調子も直ったところで・・・(笑)


今年はまあ、20周年でいろんなことをやったんだけど、

インタビューでオリコン何位になりましたねとか、

武道館の次は横浜アリーナですかとか、聞かれるんだけど・・・


武道館がロックバンドの頂点では無いし・・・

横浜アリーナと言われても、ロックバンドとしてはそれはどうなの?と思うんだ。

もちろん、ミッシェルやELLEGARDENみたいな例外はあるけど・・・

なんていうか・・・横浜アリーナとかまで行くと・・・芸能の域に入るみたいな・・・俺は芸能には興味ないし。



Zeppでも、新潟にはZepp無いけど、3000人くらい入る?そこが満員なんて凄いと思うんだ。


だから消極的な発言かもしれないけど、俺は今が続いていればいいっていうか、こうやってみんなが集まってくれて、

まさか新潟LOTSが売り切れなんて、それで十分じゃないか!!


俺はもう最高だよ!!」


大歓声!!



“LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter)”


最前にいるので、さわおさんの表情がよく見えた。



この曲のスローテンポなイントロからテンポが上がって歌に入る直前、さわおさんがギターをポロンと鳴らしたあと、

さわおさんはぐるっとみんなの、お客さんの顔を見回すんだ。


「この曲のほんとの意味、わかってるだろ?」というように。


そして、みんなが拳を上げて「おーっ!」って答えたら、めっちゃ嬉しそうな顔してうなずいた。


なんだかなー、嬉しくなっちゃったよ。

会話したみたいでさ。



そこから終盤まで、一気に。


“Primer Beat”ではみんなで「逆走中!」って叫んで、



「連れていってやるよ、この世の果てまで!!」と“この世の果てまで”みんなで行って、



さわお「ワン、ツー、スリー、フォー」

全員「ファイブ、シックス、セブン、エイッ!!」


“No Surrender”


3回めの「また会おう!!」を叫ぶさわおさん。


この曲、このツアーでラストに歌われているけど、前のツアーのときよりまた違った感じに聞こえる。

新しい生命を吹きこまれたような。




アンコール。


“雨上がりの幻”


今日は誇らしげに聴こえる。



“LAST DINOSAUR”


10年前のこの古いナンバーが、最後を飾る曲になるなんて思ってなかったなー。

ヤラレタって感じ。

後半のツアーでは、セトリ少し変えるのかな?とちらっと思った。




会場に流れる“LIFE SIZE LIFE”


現在歌詞を覚え中(笑)


後半の“She's a modern Venus”から後ろはなんとか。

あと半分がんばろう!(笑)



大きなアンコールの手拍子にメンバー再々登場。


「残業、お疲れ様です!」

の男の子の声に大爆笑!



さわお「(笑)凄い残業を発表してもいいかい?」



え?え?



「アンコール、1曲増やすよ!」


わあああああ!!(歓喜♪)



「新曲をやってみようと思う!」



きゃああああ!!!!(乱舞♪♪)




「(ちょっとトーンダウンして)でも・・まだグダグダで、じっと聞かれるとミスが目立つから・・・シンちゃんリズム合わせて!」


アップテンポのリズムで叩くシンちゃん。


それに合わせてステップ踏んで、ダンスの見本を見せるさわおさん。



超〜〜〜〜〜〜〜かわいいっ!!

ちょっとぉ〜〜、連れて帰っていいですか!?(笑)


って思うくらい素敵だった、さわおさんのダンス。




「こんな感じで、何となく合わせて(笑)

じゃあ、“Rodeo star mate”!!」



めっちゃファンキーで、チャーミングなロックだった!


初聴きなのに、みんなで踊って拳を上げて、泣きそうだった!(笑)





“Poison Rock'n'roll”


Peeちゃんが右側で身を乗り出してギターを弾いて、

さわおさんが左側で身を乗り出してギターを弾いて、


どっちにも届かなかったけど(笑)すごい近くで飛び散る汗まで見えて、幸せだった。




終演。



ドリンクチケットをポケットから出して、初めて気づいた。


the pillows」って書いてある!



粋だねえ。記念に持って帰りたいけど、のどが渇いたので交換しちゃった。



いっぱい笑っていっぱい踊って、最高のライブだった。


お客さんもすごく楽しそうでいい感じ。嫌な思いはゼロとは言わないけど(笑)久しぶりに一体感を味わった。


同じようにお客さんがステージに声をかけていても、不快感しか残らないときと今日みたいに楽しいときと、その違いはなんだろう。






遠征したライブが楽しけりゃ、その街が好きになる、というのがわたしの基準、というより習性?


好きです、新潟。また来よう。








“Rodeo star mate”のジャケ写が載ってました!


Rodeo star mate(DVD付)【初回生産限定盤】

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あ!「ウェスタン」を忘れてた!


ウェスタンでチャーミングなロックです(笑)