星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

THE NOVEMBERS “Misstopia” release tour “find a pilica”@福岡DRUM SON(4/28)



出演:THE NOVEMBERS / tobaccojuice / sleepy.ab

ノベンバーズの対バンツアーの相手にスリーピーの名前が上がったとき、どこか1箇所でも行けないだろうか、と頭が沸騰するほど考えた。


そして、休日前日の福岡に決定。一度福岡のライブハウスに行ってみたかったし。

最後にもうひとつのバンドがtobaccojuiceと発表されて、めっちゃ嬉しかった。

tobaccojuiceのことはあまりよく知らないけど、神戸で2回ライブを観て、気になるバンドになっていた。



どうしても1日仕事を休むのが無理だったので、午前中だけ働いてから新幹線に飛び乗り福岡へ。

福岡在住の友人が天神で待っていてくれて、ラーメン屋に連れて行ってもらって腹ごしらえしてからライブハウスへ。


福岡DRUM SONはDRUM Be-1のビルの裏側に回って、外階段から3階に上がったところにある。

キャパ200くらい。小さいハコとはいえ、SOLD OUTになっていた。めでたい!



ステージは結構高くて、天井も思ったより高い。

ロッカーは中に20個くらいで少なめだが、クロークもされていた。



ステージ中央には山内くんのエフェクターがセットしてあった。

久しぶりのスリーピー。道新ホール以来?と思ったら、2月に渋谷のクアトロで観ていた。

スリーピーのライブを忘れるなんて。自分で自分がショックだった。






開演直前に後ろを振り返って物販のほうを見たら、ノベンバーズの小林くんの姿が見えた。

え!?小林くんが物販に!?


いや、あれはきっと、スリーピーのライブを観に出て来られたに違いない。

以前にもそういう姿を目撃したことがある。

あれは2年半くらい前の心斎橋DROPだった。そのときはわたしたちと同じフロアで、小林くんが対バン相手のスリーピーのライブを観ておられた。

その姿にちょっと感動したものだった。





sleepy.ab


01.アクアリウム
02.四季ウタカタ
03.ドレミ
04.君と背景(新曲)
05.flee
06.ねむろ



SEのmoriが流れて、いつものように静かにメンバーが登場してきた。

成山くんは相変わらずボーダーだ。

右から順番にメンバーを見ていった。

メジャーデビューして、大きなフェスやイベントに呼ばれるようになって、以前のようにライブ後に話をする機会もなくなっちゃったけど、ちっとも変わらないなあと思って嬉しくなった。



高音のギターから。“アクアリウム


人の頭の間から山内くんがギターを弾く姿を覗き込んだ。



“四季ウタカタ”


 もう一度 会いたいな
 全てが変わっても
 君と二人で 季節を巡りゆける



去年の秋に入院したときに、この曲をよく聴いていたことを突然思い出した。


歌の部分が終わってアウトロでギターを弾く成山くんを見ていたら、涙がこみ上げてきた。

なんだなんだ!?(笑)



“ドレミ”



退院後に久しぶりにスリーピーを観た、タワレコでのインストアライブを思い出した。

あのときも“ドレミ”でポロポロ泣いたっけな。



強く意識したことはなかったけど、自分がどれだけスリーピーの音楽に飢えていたかを実感した。

そのときも、今も。


友人はわたしの前にいたので、気にせずに泣けた(笑)




田中くんがお客さんに挨拶されてから、6月に新曲が出る話を。

そして、「一足早く、今日やります!」


おおっ!!



“君と背景”



美しい曲だった。風や光が感じられる曲。

スリーピーにとって初となる、シングルの発売が楽しみだ。



“flee”


やっぱこの曲は、リズム隊がかっこいいわ!

ゆらゆら揺れながら聴いた。



成山くんにとって現在すんでいる札幌以外では、福岡が一番好き、と以前言われていた。

好きな街だけあってさすがに詳しく、ビブレや3月にできたパルコの話を。

それでも、パルコのオープンした日を間違えて言われて笑いが起こった。

いや、それだけ詳しけりゃ十分ですって!(笑)



ラストは“ねむろ”



イントロだけですでに泣きそうになる。

新曲も聴けたし、久しぶりにスリーピーの音楽に触れられたし、福岡まで来てよかったな。

ノベンバーズにありがとう、だわ。




tobaccojuice

01.ガーベラ
02.ダダダダンス



・どこまでも行けるさ




1曲目、松本さんもギターを弾きながら“ガーベラ”を。


 死ぬまでにあと何回 ここまでやって来れるのかい
 死ぬまでにあと何回 このきれいな場所へやって来れるのかい

 戦いの中 この瞳が濁っても この色だけは忘れはしないよ
 またここへもう一度戻ってこれるように戦うよ



初めてスタクラで“ガーベラ”を聴いたとき、とても感動したのを覚えている。

今日こそこの曲の入っているCDを買わなくちゃ。



2曲目からは松本さんはハンドマイクで踊って歌って。


楽しかった!

ちょっとお客さんがおとなしめだったのが残念だったけど、楽しかった!


松本「ノベンバーズはCDやYou Tubeくらいでしか観たことなくて(笑)、それでもかっこいい!って思ってたけど、今回ライブ観てほんとにかっこいい!って思いました。

スリーピーも結構仲良くて、楽しくツアーを回らせてもらっています。」



最後まで松本さんのパフォーマンスはかっこよくて、わたしもつられて踊りまくった。


アルバムタイトルにもなっている“どこまでも行けるさ”は、このアルバムを作るときに最初にできた曲だとか。


ものすごく気持ちの上がる曲で、最後のフレーズで松本さんの上げたこぶしに合わせてわたしも上げた。

おとなしく聴いていた人たちも、だんだん身体が揺れてきて、一緒にこぶしが上がったので気持ちよかった。


というのが正直な気持ち(笑)




THE NOVEMBERS


01.pilica
02.sea's sweep
03.dysphoria
04.she lab luck
05.keep me keep me keep me
06.ウユニの恋人
07.こわれる
08.dmin
09.バースデイ
10.Misstopia


En
01.para
02.tu m'



(4曲目の記憶があやふやです)




ステージの上にある色は、小林くんの髪の金色とギターの赤だけ。

あとは白と黒の世界。


小林くん、今日は白シャツ。もし色がついていても認識できないんじゃないか、と思うくらいに白か黒のイメージが強い。


曲のイメージも・・・


なのだが、曲のタイトルは造語が多いようで、まったく意味不明のタイトルが多いから曲のイメージも摩訶不思議な、イメージが固定されないものになっている、と言ったら言い過ぎだろうか。


もっともそのややこしいタイトルのおかげで、セットリストを覚えるのが一苦労。

うらむよ、小林くん!(笑)



その小林くんの金の髪は、伸びてふわふわになっていた。

時々歌っていると髪の毛が口に入るらしく、

「自分の髪が口から出てきた。」(笑)

と。


曲の雰囲気や歌っている様相と、MCでの様子はまったく違う。

訥々と話している姿はまるで好青年(笑)

なのに、曲が始まると狂気に取り付かれた生き物になる。

そのギャップが素敵。



1、2曲目は、歌詞の内容はともかく、とても美しい曲。

歌う小林くんを見つめ、身体を揺らしながら聴いた。


が、3曲目に“dysphoria”


完全に壊れました(笑)



 たるら たらたたららたらる
 らるらたらた



4曲目の記憶がない(笑)


“I'm in no core”?
(“she lab luck”らしい)




“keep me keep me keep me”が聴けると思わなかったので嬉しかった。


 間違いは持ちきれない
 償いは置く場所がわからない
 本当は誰も悪くないと
 誰が言っていた


歌詞が刺さる。


“ウユニの恋人”


「ウユニ」って何?って突っ込みを入れたくなる。曲は美しい。



“こわれる”〜“dmin”


ノバンバーズのライブで“こわれる”が聴けないと暴れるヤツです(笑)

そして、この曲のアウトロから続けて次の曲のイントロに入るのだが、どの曲をやるのかがいつも楽しみ。


今日は“dmin”

「頭が樹海」のやつだ。(←タイトルが覚えられないのでこうやって覚える)


で、“バースデイ”


「濁」と「澄」を交互に見せられている感じ。




“こわれる”と“dmin”の最後のほうで、それぞれ小林くんが歌わないときがあって、

歌詞を忘れた雰囲気でもなかったから「?」 と思っていたら、

小林「さっきとその前の曲のとき、一瞬意識失ってました。酸欠?

砂丘が見えました(笑)

気づいたら曲が進んでいてびっくりした!」(笑)



最後は“Misstopia”


この曲を歌うときの小林くんは表情が違った。

それまでの狂気が薄れて、かたくなな蕾がゆっくり開くような感じ。


最初聴いたときはそれほどいいとも思わなかったけど、だんだんハマっていくのが自分でもわかる。





アンコール。


“para”

この曲を初めて聴いたのはファンダンゴだった。(多分)

ノベンバーズはファンダンゴが似合うんだけどなあ。



“tu m'”



アルバムの最後を飾る、美しい美しい曲。

夢の中で聴いているようだった。



2枚のミニアルバムと、2枚のフルアルバムの全部からのセットリスト。

満足感ともっと聴きたいというもの足りなさと。

ワンマンが楽しみ。





終演後、物販の周辺にはそれぞれのバンドのメンバーさんが、サインをしたりお客さんと話したり。

いい光景だなあ。



わたしも久々にスリーピーのみなさんとお話できて嬉しかった。

と、言いたいところだけど、緊張してほとんど話せず、「ありがとう」と「kitaraホールに行きます!」としか言えなかったという(笑)


でも、3バンドとも素敵なライブで、楽しい夜だった。

“ガーベラ”収録のCDも買えたしね。