2年ぶり、3回目のサマソニ。
去年来なかったのは、ピロウズのツアーと重なったから。
もっともその前の2年間も、ピロウズ目当てに来たんだったわ。洋楽に詳しけりゃもっともっと楽しいだろうに。
けれど今年は、スティービー・ワンダーが出演するってことで、迷うことなく高額なチケットを購入した。
スティービーはロックなのか?なんて考え出すと、昨今のロックフェスは成り立たないと思うので考えないことにしよう。
30年近く前に大阪フェスティバルホールでスティービーのライブを観て以来。
洋楽が苦手なわたしが、唯一高校時代から好きだったのがスティービー・ワンダー。
PIXIESも観たいけど、かぶっているのでムリかな。
いつもより日本のバンドが少ないのは、某巨大フェスとかぶっているから?
あーそれでBREEZE STAGEがないのかな?
今回は初めてのひとり参戦なので、ちと寂しい反面、好きなように回れるのでよしとしよう。
サカナクション→the pillows→スティービー・ワンダーを軸にして、あとはそのときの気分次第で。
三宮からの近郊ツアーバスを降りて、特設テントでリストバンド交換。
思ったよりしっかりしたリストバンド。あ、でも、2日とも参戦の人は違う色のバンドだったから、今夜これはずせないわけね。
グッズ購入のための長蛇の列を横目で見ながらクロークへ。
今年はビニール袋1袋1000円。ただし、途中出し入れ自由。
前来たときは500円で出し入れ不可だったと思う。
う〜ん、得なのか損なのか・・・
そして(2年前としか比較できないけど)、今年は会場の数がひとつ減っていた。
食べ物ブースのOASISもひとつだったが、各会場(SKY STAGE以外)に隣接して出店があって、芝生やシート広げて座って食べられるので、OASISまで戻る手間が省けた。
DANCE STAGEがSONIC STAGEと同じ舞洲アリーナ内にあって、前にDANCE STAGEがあった体育館は使われていなかった。
全体にこじんまりした感じで、これくらいの規模のほうが好きだ。(要するに動線が短くて楽だから)
舞洲アリーナの向かって右側の階段を上り、2階の入り口を入ったところがスタンドで、中の階段で下に降りるとアリーナがある。
◆Mate@SONIC STAGE(オープニングアクト))
アリーナに降りたらすでにライブが始まっていた。
初めて観たが、韓国出身のバンドさんらしい。
ベースはサポメンで、みんなイケメン。(シャレちゃうよ)
ギターとキーボードのツインボーカルだった。
◆サカナクション@SONIC STAGE
お客さんがどんどん集まってきた。
前方にいたので後ろの様子はわからないが、伸び上がって振り向いても、最後列がわからなかった。
サカナクションを初めて観たのは、2007年のサマソニ。オープニングアクトだった。
今日と同じ舞洲アリーナで、朝10時、客は少なくガラガラだった。
開演直前にアリーナに入っても、余裕で2列目に行けた。最前列は先に到着した友人だったし。
そのとき一郎くんが、「昨日北海道から飛行機で海を渡ってやってきました。ある意味海外アーティストです」って言ってみんなを笑わせていた。
あれから3年。たった3年の間に・・・たくさんのお客さんを見て、思わず身震いをした。
ステージ両脇に、和太鼓のように見える太鼓が置いてある。何するんだろうと気になった。
開演。
ステージの前のほう4箇所にしかけられた煙が、プシューっと勢いよく上がった。それに気を奪われていると、両脇の太鼓のところに人影が。
かみてにベースの草刈さん、しもてにギターの岩寺くん。
どんどんどん!!と二人が大きく太鼓を叩いた。
なんだか・・・今から戦に出ていくみたい。
他のメンバーも出てきて、最後に一郎くん。
手を大きく広げて客にアピール。大歓声。
もう、この時点で母気分になって、うるうるしてました(笑)
01.明日から
02.セントレイ
03.klee
04.ネイティブダンサー
05.アルクアラウンド
06.アイデンティティ
07.ナイトフィッシングイズグッド
1曲終わってからだったかな?
「こんにちは、サカナクション、 いや、オオサカナクションです。」(笑)
いやいや、あはは。まだそのネタ使いますか。(笑)
まだ朝だし、本編1本めだから、このあとの体力を考えておとなしく観る予定だったのに、“セントレイ”〜“klee”ですでに汗びっしょりに。
中盤でおなじみの緑色のレーザー光線がきらきらして、さらに盛り上げて。
“ネイティブダンサー”がこれまたかっこよくて。
「僕たちはみんな北海道出身です。商売は下手なんですが、少し宣伝させてください。」とグッズの説明を簡単に話す一郎くん。
う〜ん、関西人はみんな商売上手、とか思ってへんよね?(笑)
この前のツアーに行けなかったので、“アルクアラウンド”を初めてライブで聴いてテンションが上がる。
そして、8/4にリリースしたばかりの“アイデンティティ”
ライブで聴くの、みんな初めてだと思うけど、すごい盛り上がっていた。
最後は“ナイトフィッシングイズグッド”を歌い上げて終演。
最初からヒザまで湿るくらい汗をかいてしまった。
ここは屋内なのに。このあとは屋外のステージなのに。
こんなことで21時くらいまで持つんだろうか・・・
次はピロウズのライブがある
SONIC STAGE(舞洲アリーナ)と背中合わせにでかいOCEAN STAGEがあり、そこと隣り合わせにPARK STAGEがある。
だからOCEAN STAGEとPARK STAGEは、お互いの音がもれ聞こえるのが難点だ。
PARK STAGEのすぐ近くに食べ物の出店があったので、そこで水分補給して休憩をした。
芝生の上に座り込んだが、そこからでもPARK STAGEが見える。
ONE OK ROCKがライブ中だった。休憩したまま聴こうと思ったが、楽しそうなので近づいてみた。フェスだし!
◆ONE OK ROCK@PARK STAGE
01.Never Let This Go
02.完全感覚Dreamer
03.じぶんROCK
04.未完成交響曲
05.恋ノアイボウ心ノクピド
06.Viva Violent Fellow〜美しきモッシュピット〜
07.内秘心書
(セットリストはいただきものです)
後半の4曲は聴けたかな?
タオルをぐるぐる回す曲ではバスターくんタオルを回したけど、あのタオルは生地が厚いので腱鞘炎になりそうだった。
★教訓その1:バスターくんタオルはタオル回しには不向き
ONE OK ROCKが終わったら、2/3くらいの客が入れ替わった。
なんとか淳くん前4列目に行けた。
3月の熊本以来のピロウズ。5ヶ月も観れなかったのか・・・
懐かしさのあまり、ステージでセッティング中のローディーのクマさんや三浦さんに手を振りたくなってしまった。
わくわくしながら開演を待った。
と、そのとき、前のライブで最前付近にお財布を落としたという女の子が探しに来た。
わたしも周りをキョロキョロ見たが見つからず。
その子の荷物を見てびっくり。口の閉まらないバスケット風のバッグ。腕にかけるお洒落なもの。
あんなに密集していたから、落ちても見つからないかも・・・誰かがスタッフに届けてくれていたらいいけど。
でも、あのバッグはナイわ〜って思ってしまった。
★教訓その2:夏フェスに来るならお洒落は二の次。健康管理と荷物の管理は自己責任で
◆the pillows@PARK STAGE
01.Dance with God
02.Lemon Drops
03.YOUR ORDER
04.I think I can
05.Ride on shooting star
06.Mr.Droopy
07.Funny Bunny
08.この世の果てまで
09.ハイブリッド レインボウ
10.Poison Rock'n'roll
フェスのためか「久しぶりじゃないか!」は無し。(ちぇっ)
久しぶりすぎて、一瞬“Dance with God”が何の曲かわからなかったよ。あはは。
それよりもぎょっとしたのはさわおさんの顔色。
真っ白で・・・というより、体調悪いん!?と思うくらい青白かった・・・ように見えたのは、ドラムの前に座っているシンちゃんが真っ黒だったせいかも。淳くんは元々?黒いし。
うん、きっとそうだ。
で、調子悪いのはギター。1曲目途中で音が聞こえなくなった。
●曲が終わってチューニングしながらちらっと客を見て、
「PIXIES・・楽しみですね」(笑)
さわおさん、観に行くのかな?
●中盤でチューニングしていたとき、隣のOCEAN STAGEのライブの音がもれ聞こえてきた。
女性のボーカルの声だったので、
「え?パフュームでも来てんの?(笑)」とさわおさん。
シンちゃんが、ひそかにその曲に合わせて手拍子して口ずさんでいたのをワタシは見逃さなかった!(笑)
●「さっきさ、1曲目、途中でギターの音が出なくなったろ?覚えてる?」
うんうん。
「テンション上がりすぎちゃってさ、ジャンプしてのけぞったときに自分の足でこれのスイッチ切っちゃって・・」(笑)
ギターのストラップに付けている、音を出すモニターのスイッチを足でオフにしちゃったらしい。ちょうど腰のあたりにそれが付いている。
身体、柔らかいねっ(笑)
でも、そのあとも機材の調子が悪くて、演奏中何度も腰のあたりのそのスイッチを触っていてスタッフさんが点検しに来ていた。
そして、ギターチェンジしてからもポロンと音を出したらこれまた出なくて、さわおさんがあたふたしていたら、ローディーのクマさんが飛び出してきて・・・
クマさん、あちこち機材を触っていたが、ふと気づいたようにギターのボディについているコントロールノブをくるっと回し「ここだよ」というように、にまっとさわおさんに笑顔を向けて・・・
は?そこかあ!!というような顔をしたさわおさん、しまったあ!と両手で頭を抱えた。それに気づいた客は爆笑。
さわおさん、すました顔で、
「ザ・ピロウズ、今年で21年目です!」(爆)
いやあ、絶妙のMC!(笑)
そんなさわおさんを見て、シンちゃんは爆笑してました(笑)
●最後のほうでもさわおさん、ギターを構えてかっこよくスピーカーに足をかけ、颯爽と弾こうとしたそのとき、エフェクターのスイッチを入れ忘れたのを思い出し、「わおっ!」という表情を浮かべて慌ててスイッチを入れに後ずさりし、またスピーカーに乗るという失態を。(←一応失態と書いておこう)
かっこいいんだか悪いんだか。
久しぶりに会ったのに、相変わらずおっちょこちょいだね、おまえは。
って、山中愛子さん(さわおさんのお母様)ならおっしゃるだろうなあ。
でも、機材の調子が悪くておたおたしたり、チューニングに時間がかかって焦っているさわおさんを、隣でPeeちゃんがとっても優しそうな笑顔を浮かべて見つめていた。
ああ、やっぱり、そんなピロウズが好きだわ。(どんなやねん 笑)
●“Funny Bunny”のイントロが始まったとき、客の中から「おおっ」と歓声が上がった。
そして、サビの部分をみんなで大合唱。
さわおさんは、マイクを離れて歌ってくれっていう動作はしなかったけど、許してくれるよね?
この曲は、たくさんの人の中で一人歩きし始めている気がする。
1番が終わってみんなの合唱を聴いたさわおさん、マイクの前で「ありがとう」というようにお辞儀をされた。
●「(客をぐるっと見渡して)暑いのに・・・毎年毎年・・・(笑)
そんなにロックが好きか!?」
おおーっ!とみんなで拳を上げた。
「それなら・・・連れてってやるよ!この世の果てまで!」
“この世の果てまで”
うわあ、かっこいいなあ!
“ハイブリッド レインボウ”
Can you feel?
みんなでサビを歌って飛んだ。
●“Poison Rock'n'roll”
ハイブリでラストかと思うくらいテンションが上がって飛んだけど、ああ、この曲があった。
「俺はただ音楽を感じることが好きなんだ
俺は自分が好きな曲を作って歌う
ただそれだけ
もしもそれが不満ならば俺の目の前から消えてくれ」
表現の方法は変わっていくけど、結局音楽に対する姿勢は変わらないよなあ、さわおさんは。
今すぐにでも、ワンマンが観たくなった。
ライブが終わって移動しているとき、近くの男の子たちの会話が聞こえた。
「全部曲、わかったか?」
「いや、知らんのもあった。」
「でも、かっこよかったな!」
「うん、すげえよかった!」
新しいファンなのか、昔ファンだったのか。
どちらかわからないけど、めっちゃ嬉しかった!
遅めの昼食をとって、さあ、その後どうしよう。トリまではまだまだ時間がある。
せっかくなので、全部の会場をまわってみることにした。
ちょっとした丘の上にあって、まだ一度も行ったことのない場所。
数年前に来たとき、エルレがここでライブをやっていた。
坂道を登り始めてちょっと後悔。結構足にくる。
登り終わってからも、会場入り口まで歩かなきゃいけない。
かなりへばって到着。
元々は駐車場なのだろうか。地面はコンクリートだった。
◆COHEED AND CAMBRIA@SKY STAGE
2個目のカキ氷を食べながら観た。
ボーカルの方の髪の毛がわさわさで、顔が見えんかった。
“現代のRUSH”と称されているバンドらしい。
コンクリートの地面に落ち着かなかったので、坂を下りて舞洲アリーナへ。
舞洲アリーナの、向かって左の階段を上がり2階へ。右側の入り口を入って1階に降りたところにあるのがDANCE STAGE。
通路を衝立で仕切って、SONIC STAGEと行き来できないようにしてあった。
中は意外と広くて、ちょっとした体育館みたいな広さ。
◆SURKIN@DANCE STAGE
電子音と映像を駆使したダンス・ミュージック。
お客さんもいっぱいで、みんな踊りまくっていた。
ステージ中央にはめっちゃ若いかっこいい男の子。20歳そこそこくらい?
映像がアニメみたいでしばらく見惚れていた。
何も考えずに踊り明かしたら、すっきりしそう。
が、しかし体力がないので3曲くらい聴いて移動。
再びSONIC STAGEへ。今度は2階のスタンドで座って休憩がてらライブを観よう。
と思ったら気づいたら眠っていた(汗)
そしてヘヴィな音で目が覚めた。
◆BLACK REBEL MOTORCYCLE CLUB@SONIC STAGE
重低音がかっこよくて、曲も好みな感じ。
ステージが遠くてよく見えなかったけど、ドラムは女性だったんだ!
おもしろくてほとんど観た。
それでも最後まで観ると出口が混むので、途中で外に出た。
帰りもツアーバスなのでこのへんで夕食をとっておこう。
午後から曇ってきて、風もあって暑いけど過ごしやすい。
ひとりは気楽だけど、食事のときが寂しいな。
スティービー・ワンダーを観るために早めにOCEAN STAGEへ。
今やっているライブを少し観て、クロークに行って荷物を出してこようかな。
OCEAN STAGEは、屋外の会場の中では一番大きい会場。
初めて来たときは風が舞って砂埃がひどくて目が開けられないくらいだったのに、翌年にはそれが解消されていた。
何かが変わったのかな?
そこでは、ひとりの女性シンガーが歌っていた。
◆TAYLOR SWIFT@OCEAN STAGE
銀色のスパンコールキラキラの衣装に金の髪。
めっちゃ美人でチャーミング。歌もうまいし、曲も聴きやすい。
ステージの上方に横長のモニターがあって、彼女が大映しされるのにこれまた見惚れた。
コーラスの女性ふたりのうちひとりがバイオリンを弾く曲もあって、観ていておもしろい。
結局荷物を取りに行くのはやめて、最後まで観た。楽しかった!
さあ、次はスティ−ビー・ワンダー。
お客さんがもっと入れ替わるかと思ったら動きがあまりなくて、それでもなんとか人の間を縫って進み、ステージ上の人が肉眼で見えるところまで前に行った。
振り向くと夕焼けがきれいだった。
開演直前にはすっかり日が沈んで、いい感じに暗くなった。
ステージの上ではたくさんのスタッフが機材の準備をされていた。
打楽器や管楽器(トランペットやサックスホーン)などもある。
ひとりのスタッフの方が、長いテープ(メジャー?)のようなものを広げて、スティービーが弾くキーボードとステージ袖までの距離を測って、ガムテープでマーキングされた?ように見えた。
隣のPARK STAGEではすでにライブが始まっていて、MCや歓声がはっきりと聞こえてくる。
開演を待っているとき近くの男性が、「ほんとにここにスティービー・ワンダーが来るんかな?ウソみたい。」と友人に話されているのが聞こえてきた。
高まる緊張感(笑)
◆STEVIE WONDER@OCEAN STAGE
そんなに遅れたわけじゃないだろうけど、別会場のライブの音が聞こえてくるので、「早く早く」と焦りながら待ってしまった。
約30年くらい前にフェスティバルホールで観たライブを思い出した。
盲目の彼は、スタッフに手を引かれてステージに登場し、正面にシンセサイザー、(彼の)左側にピアノが置かれた場所まで誘導され、その前の椅子に座った。
そして両手で鍵盤の位置を確認したあと、あの魅力的な声で歌いだしたのだった。
その場の空気が彼の声でビリビリ震えたのを、そしてそれが圧倒的な熱量で伝わってきたのを今でも覚えている。
今みたいにブログなんてない時代、記録に残していないのが口惜しい。
今日もステージ中央に、あの日と同じように楽器が配置されている。
早く始まれっ!
やがて開演時間になって、ふっとステージ上のライトが暗くなった。
大歓声。
しかし彼は現れずSEの音楽も聞こえない。静まり返る会場。
待ちきれないように、客のひとりから手拍子が起こって、それがみんなに広がっていった。
歓声を上げながら手拍子をする→まだ現れない→手拍子が自然消滅。
またどこかから手拍子が起こる→現れない→手拍子が消える。
何度これを繰り返しただろう。長く感じたけど5分くらい?
手拍子の音を聞きながら、「最高のSEやな!」って思った。
そして、ついに会場全体の照明が消され、真っ暗になる。
聴こえてくる鍵盤の音。え?どこから?
歓声を上げながら真っ暗なステージに彼を探す。と・・・
ぱあっとステージしもてにスポットライトが射す。
その中には真っ白な衣装を着て真っ白な鍵盤を抱えたスティービーが!
わああああっ!!!
まるでギターみたいにショルダーキーボードを肩にかけて、それを奏でながらじわじわステージ前方に。
え、付き添いなし!?ステージから落っこちるよ!
少しずつ少しずつすり足で前に出てきた彼は、やがて立てられた1本のマイクの前で止まった。手探りもせずに。
なんで!?やっぱり足元にマーキングしてあったのかな?
そういえば、彼は鍵盤を弾きながら、「あ〜♪」とメロディを歌っていた。
それで、じわじわマイクに近づき、ぴたっと声をひろってくれる前で止まった気がする。マイクの前に来たらにこって、微笑んだもの。
この登場のしかただけで鳥肌が立った。すでに負けた!っていう感じ?(笑)
マイクの前でひとしきりショルダーキーボードを弾いて、ときにギターのようにのけぞったりヒザをついたり、ステージに寝転んで弾き続けたスティ−ビーに大歓声が。
そうだ、拍手と歓声で、彼に伝えなきゃ。
そのあと他のメンバーも登場し、スティービーはまた自力で定位置のキーボードの前に移動。
ああ、このへんもきちんと距離が測ってあったのだろうな。
そしてシンセサイザーを弾きながら歌う彼の声は・・・30年前とまったく変わらない!
ええっ!今年60歳じゃなかったっけ?
1曲ずつ丁寧に歌っていく曲は、タイトルこそ思い出せないけど、そのほとんどが青春時代に聴いたものだ。
いちいち「うわあっ」「おお!」と心の中で叫んだが、声に出したときもあったかも。
近くにいたお兄さんも同じような反応だったから、彼の声だったかもしれない。
帰ってから古いCDやyou tubeを探しまわり、やっただろうと思われる曲はこれ↓
順不同、あと5・6曲はあった気がする。
・OVERJOYED
・Ribbon In The Sky
・Too Shy To Say
・Higher Ground
・Sir Duke
・Another Star
・Superstition
・I Just Called To Say I Love You
・Happy Birthday
他
コーラスの女性を隣に座らせ、一緒に歌った曲が“Too Shy To Say”・・・だったかな?
そのとき抱えるように女性の肩を抱き、キスしようとしたけど笑って逃げられていた(笑)
「前のときは娘のアイシャと来たけど、今日は息子が一緒だよ!」
と。(なんとなくこんなニュアンスで話していた・・と思う)
そして息子さんのムンタズ・ワンダーさんを呼んで、1曲共演を。
“OVERJOYED”では気が遠くなりそうなほど気持ちよかったし、“Superstition”では、狂ったように踊りながら泣き出しそうだった。
彼は曲と曲の間に即興風にピアノを弾いていたけど、途中「あれ?聞いたことある曲が・・」と思ったら、“上を向いて歩こう”だった。
また、シンセで鉄琴のような綺麗な音を出しながら、“さくら さくら”を弾いてくれた。
いちいちニクイ!と思いながらも、じーんとした。
コール&レスポンスで、
「Say,Yeah〜♪」→客(Yeah〜♪)
と、何度かリズムや言葉を変えてやっていたが、終盤、
「トッテモアイシテル!」→(とっても愛してる!)
「トッテモアイシテル!」→(とっても愛してる!)
「I・LOVE・YOU!」→(I・LOVE・YOU!)
と、叫んで、そのあとの“I Just Called To Say I Love You”
サビをみんなで合唱しながら涙が出た。
本当にこの直後だったかも記憶が定かではないけど、わたしの中ではつながっていて、
この曲の歌詞を思うと泣けてきた。
英語が、もっともっとわかったら、最後のMCも理解できたのに・・・
最後にスティビーが話した内容、わからなかったけど、表情を見ていたら伝わってきた気がする。
本当に素晴らしいライブだった。
もっともっと観ていたかった。
19時30分過ぎから始まって、終わったら21時だった。
90分近くやってくれたんだね。
ツアーバスで帰る悲しさで、余韻に浸るヒマなく集合場所へと急いだ。
チケ代は高いし、会場内の食べ物・飲み物代も高かったし、やっぱり暑かったけど、来てよかった。
そう思えた1日だった。
【まあこの際、どうでもよくなりそうな余談】
どうでもよくなったらダメだけど・・・
こんな素晴らしいライブだったのに、悲しいかな、最低の行為をする客がたくさんいました。
ライブ前でもダメなのに、ライブ中にステージの写真や動画を撮る輩の多いこと多いこと。
全部のフェスを知っているわけじゃないけど、サマソニが一番多いんじゃないか?
フラッシュを焚いているバカもいた。
みんながあげた手が邪魔なのか、自分の頭の上に携帯を掲げて、ずっと何曲か動画を撮っていたやつもいた。
その携帯の近くに行って、大声で歌ってやればよかった・・・
そういう不届き者、わたしの視野の範囲だけでも7・8人はいたかな?
スタッフさんが気づいたら注意をしていたけど、客が密集していたから遠くからジェスチャーで注意するだけだった。
注意されない人を見て、「あ、撮っていいんや!」って撮る人もいたんじゃないかな。
もしかして、ライブ中のアーティストの写真や動画を撮ることが、悪いと思っていない人もいるんじゃあ・・・
自分のやっていることが、そのアーティストや周りの人に迷惑をかける最低の行為だってこと、わかってほしい。
★教訓その3:「ライブ中は写真・動画撮影禁止」という、ごく当たり前のことを理解していないヤツがいることを認識すべし
↓
認識して・・・さあ、それからどうしよう?
フェスだから、いろんな人が集まるから、外国のアーティストなんてめったに見れないから、って思っていたら、普通のライブハウスでもある光景なんだって教えてもらった。
こちらの、あるバンドマネージャーさんの日記を読んでから。
http://6109.jp/galileogalilei_staff/?blog=79134
「その時受けた衝撃や感動は、写真よりも深く心に刻まれるハズですよ!」
その通り。写真を撮るより、しっかり観たほうが心に残るっていうのは本当のことだよ!
たとえ何十年経ってもね。