星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 MINAMI WHEEL 2010@大阪・ミナミ周辺(11/14)


ライブを観たバンド:空中ループ / OLDE WORLDE / Hi-GRAVITY / dracaena / PaperBagLunchbox / SPANK PAGE / back number / セカイイチ

去年のミナホ直前に入院してしまったため、大好きなバンドのライブも観れなかったし、チケットもムダにしてしまった。


診察の結果、救急入院の指示が出たとき、家のことよりも仕事のことよりも、「ミナホに行けない!」と真っ先に思ってしまったわたし。こんなこと、死んでも息子に言えないなあ。


なのでそのリベンジとも言える今年。通算で4回目のミナホ。

前2日も観たいライブや会いたかったひとがいたが、都合で参加できなかった。


それでも3日目に、観たいバンドがたくさん出演してくれて、嬉しかった(時間がかぶって結局観れなかったバンドもあったけど)



11:30から、空中ループが大階段のところでフリーライブをやるとのことで、眠い目をこすりながら心斎橋へ。






(↑この階段の踊り場がステージ。開演前にはお客さんでいっぱいになった)



早くから来られて階段に座っておられたお客さんの間をすり抜け下(前)のほうに。

2列目くらいで観ようと思っていたのに、スタッフさんに促されて1番前に座るハメになった。


最初から最前列に座っておられた女性に軽く会釈して隣に座ると、

「VOX hallの屋上ライブのDVDに、映っておられましたよね?」

と話しかけられ、「うへー」となりながら「す、すみません。」となぜか謝ってしまった。



ドイコマキさんが前説されて、空中ループの登場。

8月にチキンジョージで彼らを観たのが最後。そんなに開いちゃってたのか。



空中ループ フリーライブ@BIG STEP 大階段


01.imago
02.ハローグッバイ
03.小さな光



登場のとき、このあとクアトロであるライブを紹介したパネルを、松井くんが掲げて出て来られた。

新しいアー写、かっこいい!


空中ループがミナホに出演するのは今年が3年目。



ミナホで、クアトロでライブするのが夢のひとつでした。

なのでそれを記念して、ステッカーを作りました。クアトロに来られた方にもれなく差し上げます、と。

ぜひ、もらわなくちゃ!



ビルの天井が切れたところから光が降り注いで、木漏れ日みたいだった。

時折吹いてくる風も心地よくて、こんな場所で好きな音楽が聴けるって幸せだなあ。



松井くんが、気持ちのいい風が吹いてきます、空中をループしています、と言われて、

森くんが、「きれいにまとめましたね!(笑)」と。



“小さな光”で泣きそうになり、眉間に力を入れたので、きっと変な顔だったと思う。

こんな日の高い時間、こんな前で泣くわけには・・・



なんだか・・・しばらく見ないうちに、貫禄がついたなあ。

表現がおかしいけど、バンドと出会った頃のことを思い出して、胸がいっぱいになった。



そのあと軽く食事をして、小走りでクアトロへ。




空中ループ@心斎橋クラブクアトロ


01.光年ループ
02.ハローグッバイ
03.Stand Alone
04.小さな光
05.その光


たくさんの友人たちが集まってきた。久しぶりに会うひとの顔も。

お客さんも開演前にはいっぱいになった。



ミナホのときここでライブするのが夢のひとつだった、とさっき言われていたけど、みんなとても気持ち良さそうに演奏されていた。



コツコツとひとつひとつ夢を叶えて行く彼ら。

揺るぎない音楽に対する気持ちが、痛いほど伝わってきた。



松井くんがMCで、ミナホは、ライブはもちろんのこと、お客さんがパスを首からかけて、次のライブハウス目指して走っている姿に感動する。目頭が熱くなる、と言われた。


音楽のために走るんだもんね。凄いよね。



“小さな光”は、さっきのフリーライブのときより落ち着いて聴けた。うん。



そして最後の曲、“その光”


イントロが聴こえてきた瞬間、2年前のミナホ最終日のFANJ twiceのステージを、

いや、その前日にBIG STEP前で、ドラムのカオリさんとギターの和田くんにCDを手渡されて、「明日○時からライブします。ぜひ聴きにきてください!」と話かけられたシーンを思い出した。


そして、お客さんが少なかったライブや、いっぱいになったワンマンや、
京都にスリーピーを呼んで対バンしたライブや、東京でPBLと対バンしたライブなど、

いろんなシーンが浮かんできて、気づいたら号泣していた。


こんな日に限ってタオルもハンカチもカバンの中だ。


手のひらで涙をぬぐって、ステージ上の4人に見惚れているうちに曲は終盤へ。

アウトロで松井くんのエアバイオリン。

ライトが後ろから当たってシルエットになって、とてもきれいだった。



終演。


感動が覚めないうちに物販へ行って、記念のステッカーをもらってきた。

メンバーさんがおられたので、何か伝えようと思ったが、月並みなことしか言えなかった。




続いてクアトロでOLDE WORLDE。

開演前にトイレに行こうとしたら、久しぶりにMちゃんと再会した。

嬉しくて両手をつないで、「王様と私」みたいに踊りそうになったよ、トイレの前で(笑)



OLDE WORLDE@心斎橋クラブクアトロ


ライブ観るのは3回目。

沼田くんのゆるーいMCが素敵。


アコギの曲から始まって、エレキギターに持ち替え、4曲目はダブルマイクで歌う“DOODLE”

この曲、ほんとにかっこいい!


全部で5曲やって終演。



クアトロを出て、17:00からのPBL(PaperBagLunchbox)のライブまで時間をどうやってつぶそう、と迷った。


ノドが乾いたので、カフェに入ってお茶していると、Kさんからメールが。

Kさんも17:00からの別のバンドのライブまでヒマらしい。

そのカフェでKさんと合流し、1時間近くとりとめのない話をした。



そしてKさんと別れて、わたしはBIG CATのあるエリアへ。


せっかくだから、入ったことのないハコに入ってみよう、とKINGCOBRAへ。

3階まで階段を登った。こじんまりしたところが、好きな感じのハコだった。


Hi-GRAVITY@KINGCOBRA


今年結成され、2月から活動開始されたらしい。

男女2MC+1DJという珍しいスタイル。


最初の2曲だけ聴いたが、女性ボーカルがとても伸びやかな声で気持ちがよかった。

一緒に手を上げたタオルをまわしたり。楽しかった!




KINGCOBRAを出てAtlantiQsへ。

PaperBagLunchboxは前で観たかったので、前のバンドのライブ中に入場した。



dracaena@AtlantiQs


女性二人、男性三人のバンド。

最後の2曲だけちゃんと聴けた。

おそらく、“ねえ”と“空の輪郭”


ボーカルの男性の声がきれいで、空を渡る風のようだった。

“空の輪郭”という曲が、メロディも好みで、じっくり聴いてみたいと思った。

あとでCD販売しますと言われていたが、次のPBLのためにスタンバイしたくて前に行ったので、買いそびれてしまった。




PaperBagLunchbox@AtlantiQs


01.メロウゴーラウンド
02.オレンジ
03.Watching you
04.ティコ
05.おやすみ



ここでも久しぶりの友人と会う。

そして、クアトロで別れて、他のハコからハシゴしてくる、と言われていた別の友人が、開演前からAtlantiQsへ。


「あれ?」と言ったら、「最初から聴きたかったから抜け出してきた」って。

嬉しかったなー


気づいたらお客さんでいっぱいになっていて、ワクワクした。


そしてライブは・・・


“オレンジ”ではナカノくんに促されて、「ラ・ラ ララ♪」と歌った。

わたしたち、結構声、出てたよね?



“Watching you”


本当にこの曲が好き。歌詞もいいけど、間奏のようちゃんのシンセのメロディを聴くと泣きそうになる。


今日最後までライブを観ると、“Watching you”がダウンロードできるカードをお配りします、と。



全部で5曲やったけど、とにかく気迫がすごかった。

最初から最後まで圧倒されっぱなし。


音もすごくよかったな。

“おやすみ”の前のMCでナカノくんが、


「自分は音楽から逃げていた。でも、来年1月にリリース予定のサードアルバムがもうできていて、それを聴いた時に、もう逃げられないと思った」

という意味のことを言われた。



 あの人は今空にとけて 僕を洗う この雨になった
 僕を見ててよ 君に届くように歌うから



“おやすみ”


圧巻だった。



終演後、徐々にお客さんが少なくなって、後ろのほうをふと見たら、空中ループの松井くんがおられた。

他のメンバーさんも全員PBLのライブを観にきておられたようだ。


松井くんに、さっき伝え切れなかったことを伝えようとしたけど、うまくいかなかった。

どうやったら言葉になるんだろう。


物販でドラムの伊藤さんと少しお話をして、振り向いたら空中ループのメンバーさんと、ナカノさんが並んでお話をされているのが見えた。


普段なら、何か声をかけるのだけど、近寄りがたいオーラがあった。

音楽のエネルギーに気圧されるような感じで、ナカノさんに「ありがとうございました」と言うのが精一杯だった。




一緒にPBLのライブを観た友人のひとりは、SPANK PAGEを観に行くということだった。

わたしはここで少し休憩するつもりだったが、まだおなかもいっぱいで、PBLにもらったエネルギーで心もいっぱいだったので、友人を追いかけてOSAKA RUIDOに向かった。



SPANK PAGE@OSAKA RUIDO



初めてライブを観たとき、ボーカルの仲手川くんの声に驚いた。

女性かと思うような高く優しい声。

いつまでも聴いていたくなる。


新しいアルバムが来年1月に出ます、本当はもっと早く出るはずだったんだけど。

そう言われたときの口調は、ちょっと切ない感じだった。


彼らもいろいろあるんだろうなあ。


3曲目にそのアルバムに収録されている新曲を。

これがめっちゃかっこよかった!


最後の曲の前に、「明日は月曜日ですね。仕事や学校があると思うんだけど、行きたくないひとは?」


はーい!(挙手)


たくさんの手が上がって、仲手川くんちょっと苦笑い。


今からやる曲を聴いて・・・CD持っていないひともしっかり聴いてここに(耳の近くを手のひらでぽんぽん叩いて)入れて、がんばりましょう・・・(だったかな?)

みたいな意味のことを言われて、始まったのは


“呼吸”


前回も聴いたように思うけど、この曲がとてもよかった!


 きっかけはいつも目の前にある 踏み出すまでの長い迷路
 抜け出し明日をこじ開けるんだ きっかけはいつも目の前にある



ラストのこの歌詞に、ちょっと泣きそうになった。

友人は即行CDを買っていた。




そして、最後にクアトロへ。


トリはどのバンドを観ようかと散々悩んだが、セカイイチに決めた。

そのひとつ前のバンドから観るつもりでクアトロへ。



back number@心斎橋クラブクアトロ


初見。

見た目で判断してはとても失礼だけど、ボーカルの方の声がその外見とはウラハラに、とても切なくて胸がキュンとなるような美声だった。(すみません。。。)


メロディも素敵だったし、特に“春を歌にして”がとてもよかった。


だけど、普段からなのかわからないけど、MCが・・・

緊張のあまりああだったのか、元々あんなMCなのか・・・


1曲のアウトロでいきなり楽屋に引っ込んだり、歌う前に何度もこぶしで自分の胸を叩いたり。


2曲目はいきなり曲を変えてたふうだった。

それが“春を歌にして”だったけど。



「こんなじゃここに出たくても出られなかった他のバンドに申し訳が立たない・・・いや、立つよ!だってがんばってるもん!」(笑)


うーん・・・普段のライブも観てみたい。




トリに選んだセカイイチ

20日のワンマンに行けないので、しっかり観ておかなくちゃ。




セカイイチ@心斎橋クラブクアトロ


01.RAIN/THAT/SOMETHING
02.カプセル
03.あたりまえの空
04.井の中の世界
05.New Pop Song Order
06.Step On


En
01.あかり



実は、3月に行われたセカイイチの主催イベント『光風動春』(対バン:FoZZtone)のときに、とても楽しそうにフロアの前でノッて盛り上げてくれた男の子がいて、

それ以来もう一度その彼に会いたいなーと思っていた。

そのあと4回セカイイチのライブに行ったけど、毎回彼がいないかキョロキョロしていた。


それが、このミナホで・・・いた!

ギターのうっちー側の前方にいて、とてもいい笑顔で開演を待っていた。

まわりには同世代と思われる男の子や女の子がいて、友達と来てるのかなと思った。


開演して、比較的おとなしいお客さんが多い中で、やっぱり彼のまわりは盛り上がって、楽しそうにモッシュも起きていた。

いやいや、そっちばかり見てどうすんねん!ステージに集中しなきゃ!(笑)




MCで昔のミナホの思い出話を。


セカイイチがミナホに初登場したのは2003年で、まだリリースもしていなかったころで、バハマ?というライブハウスだった。


そこでめっちゃいいグルーブでライブできて、終わってから「やったぜ!」とみんなでハイタッチ。

そして、

泉「よっしゃー、今から打ち上げや。飲みに行こう!って盛り上がっている中で、ひとりだけ暗ーい顔をしたヤツがいて・・・


(うっちーを見て)“オレ、今からバイトやねん・・”って。」(爆)


そんな時代もあったんだねー。





大好きな“井の中の世界”の混沌としたイントロが聴こえてきたときは、嬉しさのあまりガッツポーズ!

隣には最近セカイイチが好きになった友人がいたけど、わたしの様子がさぞ挙動不審だったと思う。



そして“New Pop Song Order”


この曲はおとなしくなんて聴いていられない!

うっちーの前で起こったモッシュに、突っ込んでいってしまいました(汗)

でもってその周辺でわーっと盛り上がったけど、おとなしく見ていた方々にご迷惑だったかもしれない。

ごめんなさい。この場を借りてお詫びします(え)


曲の終盤にうっちーが客の上にダイブしてきて、下にいたお客さんが支え切れず落としそうになったところに例の男の子が走っていってうっちーを持ち上げた。

おお、グッジョブ!!


ステージに戻ったうっちーが、その子と隣の子の頭をくしゃくしゃ撫でているのが見えて、ちょっと嫉妬(笑)

ラストに新曲の“Step On”、アンコールで“あかり”をやってくれて、終演。


アンコールのとき慧ちゃんが、

「もっとやりたい!でも僕達来週もここでワンマンやるんだよね(笑)

やるすぎると飽きるからあと1曲だけにしよう。」


と言われて、行けないわたしは悔しさでいっぱいだった。


終演後、約7ヶ月ぶりに会った彼に声をかけると覚えてくれていて、ふたりでハイタッチ(笑)


嬉しかったなー


そして、彼の隣にいた女の子、友達だと思ったら今日たまたま隣にいて知り合ったらしく、ふーんと彼女と顔を見合わせたら・・・

チキンジョージでお会いしましたよね!」

と言ってくださった。

なんと、チキンジョージセカイイチ出演のイベントで、ちょっと言葉を交わした女性だった!


うわあ。やっぱオバチャンだから、みんなが覚えていてくれるんだ。得だな〜〜




そんなこんなで今年のミナホが終わった。

ライブも素晴らしかったけど、たくさんの友人に会えたし、会いたかったひとにも再会できて、とても楽しい一日だった。




好きな音楽のもとに、たくさんのひとが出会って別れて、また出会う。

音楽の力は、まだまだ大きくなりそうだ。



 ここで 今 君の手を 掴むためのメロディーフラッグ
 遠い約束の歌 深く刺した旗


   (メロディーフラッグ/BUMP OF CHICKEN



大好きな歌を思い出したよ。