小林太郎 ワンマンライブツアー 『TOUR2010“DANCING SHIVA”』@心斎橋クラブクアトロ(12/4)
(ツアー半ばですが、ネタバレあります。ご注意ください)
小林太郎くん初の全国ワンマンツアー。
6月に太郎くんの出演するイベントに来たとき、販売していたこのワンマンのチケットを買った。
そのとき、「もし何かの事情でライブが延期・または中止になったときはお知らせしますので、連絡先を教えてください」とスタッフさんに言われ、用紙に記入した。
そんなことを言われたのは初めてだったから驚いたが、半年もあとのチケットを売っているからかな?と思った。
それに、6月の時点ではまだミニアルバム『Orkonpood』1枚しかリリースしていなかった。どう考えてももう1枚リリースしないとワンマンはできないよな。それができなかったら延期するのかな?
なんて失礼なことを考えていた。
そんな心配をよそに、10/20に無事2nd Album『DANCING SHIVA』をリリース。

- アーティスト: 小林太郎
- 出版社/メーカー: Driftwood Record
- 発売日: 2010/10/20
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
これがまた素晴らしい出来栄えで、リリース後のタワレコのインストアもとても楽しくて、ワンマンへの期待がさらに高まったのだった。
心斎橋に着いてから、東京から遠征して来られた友人(と呼ばせてもらっていいですか?)夫妻と落ち合ってお茶を飲んだ。
ご夫妻とも太郎くんのファンで、そもそもわたしが太郎くんを知ったのはこの方のおかげ。
「小林太郎」といういまどきあまり無い名前(ごめん)に興味を持ち、タワレコで『Orkonpood』を試聴したところ、どストライクだったいう。
6月のクアトロでのイベントでは、対バンした某バンド目当てのお客さんが多かったようで、太郎くんのライブではあまり盛り上がらなかったが、わたしはすっかり心を奪われた。
こいつ、なんかすごいかもしれない。
↑まったく失礼な表現だが、なんと言ってもその2日前に誕生日がきて20歳になったばかりの太郎くん、うちの息子より年下(笑)
先月にタワレコで行われたインストアライブでは、太郎くんもすごかったけど、バックのミュージシャンの演奏がすごくて、ワンマンが早く観たい!とこの日を心待ちにしていた。
開場してフロアに入って周りを見回すと、若い、若い、若いお客さん(笑)
慣れっことはいえ、少なくとも一番下のステージ前のフロアにいる客の中では、わたしが最年長だな、確実に。
始まってしまえばどうでもいいことだけど。
そんなことを考えていたら場内アナウンスが流れた。
「本日はご来場いただきありがとうございます。
開演に先立ちまして・・・・・」
このゆるーい喋りは・・・・太郎くん!?
みんなすぐ気づき、爆笑と拍手の渦(笑)
通常の注意事項のあと、
「なお、本日のライブは全編収録させていただきます。
このライブの模様は、12月○日の読売テレビの○○で放映され・・」(○の部分は聞き取れず)
おおっ!テレビで!?
「・・・小林太郎が登場しましたら、みなさま大きな拍手をお願いいたします。それでは開演までもうしばらくお待ちください。小林太郎でした!」
爆!
後ろにいた男の子が、「めっちゃかわいい喋りやん!音源のイメージと違う!あんなにかっこいいのに!」と。
イメージが上がったのか下がったのか(笑)
太郎くんのアナウンスにウケて、周りの子たちと喋りながら開演を待った。
出囃子はクラッシックの・・・行進曲みたいなやつ(何)
手拍子で迎えて開演。<セットリスト>
01.freedom
02.リバース
03.フレンチ
04.サナギ
05.スノウ
06.円舞曲
07.スノーダンス
08.ユニヴァース
09.ガソリン
10.安田さん
11.美紗子ちゃん
En
01.Baby's got blue jean's on
02.ドラグスタ
03.日蝕
1曲目は予想通り“freedom”
うわっ、かっこいい!
最初は後ろからの押しもそれほどではなかったけど、“リバース”で爆発した。
太郎くんはサビの前に、ピックを持った右手で“Come on!”というようにみんなを煽って、それにノセられてサビをみんなでsing-along。
オフィシャルには「モッシュ・ダイブ禁止」という注意事項が書かれているけど、あれだけの音を聴かされたらじっとなんてしていられない、かも。
程度によると思うけど。
わたしは最初中央3列目あたりにいたけど、後ろから上がってきた男の子がリズム無視してただ飛ぶだけだったので(楽しそうではあったけど)、波長が合わずに気持ち悪くなって斜め後ろに下がった。
リズム感って大事だよ、キミ!
と言いたかった(笑)
太郎くんのライブ観るのは3回目だけど(うち1回はインストア)、全国ツアーが始まって張り詰めているのか、すごくいい顔してて、わずかの間に大きくなった感じがした。
そしてバックのミュージシャン・・・ハンパない!すごい!!
がっつり脇を固めてもらって、太郎くんが気持ちよく泳いでいるようだった。
バックミュージシャン↓
Gt.赤羽根 謙二
Ba.福寿 直人
Dr.末房 央(または高橋 浩司)
(間違っていたらご指摘ください)
●続けて3曲やって最初のMC。
「(ゆるーく)大阪のみんな〜、こんにちは〜」
こんにちは〜(笑)
挨拶を返しながら、歌のおにいさんかい!と心でツッコミを入れた。
そして会場から名前のコールが降るように。
「たろー!」「太郎くん!」「コバちゃん!」「たろろん!」
叫ぶ人の男女比5:5?(笑)
小林「たろろん?たろろん・・・
じゃあみんなで『たろろーん!』と呼んでみよう。せーの!」
たろろーん!!(笑)
3回くらい呼ばされた・・・
黄色い声と低い声交じりの声援。ウザいと微笑ましいの間ギリギリ。
でもそれを太郎くんは上手にゆるーく拾って、客に楽しそうに返していた。
太郎くんが楽しそうなうちはウザいと言わないでおこう。でもギリギリ(笑)
●「大阪のみんなに感謝をこめた曲を。」と“サナギ”を。
FM802でヘビーローテーションしてもらったことへの感謝かな?
●“円舞曲”がとてもよかった。音源聴くよりずっと。
激しい曲だと太くしゃがれた声なのに、こういう曲になると美しい声。
●“スノーダンス”のときにアコギに持ち替えて、
「普段エレキしか持たないけど、ワンマンだからアコースティックギター持ちまーす。」って。
いちいちかわいい(笑)
男のお客さんまで「かわいいな!」と言っていたのが印象的。
彼は父性本能までくすぐるのか?(笑)
“スノーダンス”もすごくよかった。
最後の一音が消えるまで、みんなで息を止めて歌う彼を見つめていた。
●一転して激しい“ユニヴァース”へ。
この曲を聴くと、なぜか背筋がピンと伸びる。
●今年初めて大阪に来れて、来れたら何度も来れて、
「それもみんなのおかげだぜーいぇい!」
いぇい!
太郎「今日はいっぱいお話しよう!(胸の前でこぶしを握って)うん、そうしよう。」(笑)
客「歌おう!」(爆)
太郎「そ、そうだね!話す前に歌えって話だね、うん。」(笑)
●太郎「お話していいですか?」
客「関西弁で!」
太郎「そうやねー」(笑)
前回ライブに来たとき、スタッフと二人で帰る途中タコ焼きを食べようと言う話になって、新大阪で途中下車。
いろんな味(ソースやゆずぽんず)のタコ焼きを買って、さあ食べよう!となったとき、スタッフさんがいきなり「あ!」と。
「どしたの?と聞いたら、『俺、ゆず味ダメだった・・・』って。」(笑)
いいよ、俺好きだから食べるよーって言いながらまず自分の分をパクパク食べて、ふとスタッフさんの手元を見るとからっぽに。
「あれ?なんで?って言ったら、『食べちゃった・・・』って。」
「それだけおいしい!って話やでー」(爆)
ゆるい喋り方がかわいい!(笑)
新大阪にも慣れたし(笑)、だいぶ大阪もわかってきた、
「心斎京橋、とか。」
???混ざってるよー(笑)
「?(←気づいていない模様)
御堂・・筋とか。長堀・・・とか。」
拍手喝采(笑)
●曲の合間にペットボトルの水を飲む太郎くんを見て、
みんなで「ほしい!」「ノド乾いた!」と口々に。
聞こえない顔して飲み続ける太郎くんに「もうええわ!」と男性が。
爆笑!
小林「俺、なーんにも喋ってないのに盛り上がってる!だから大阪好きやねん!」(笑)
●メンバー紹介で、福寿さん、赤羽根さんはただ「ありがとうございます!」と。
太郎くん、なんとか二人を喋らそうとしたようだったけど。
ドラムの央(あきら)さんは、少し喋ってくれて、「実は僕は岸和田出身です。」と。
太郎くんの大阪弁のコーチかな?
央「ここ(クアトロ)も今月で終わりらしくて・・・」
えーっ!!まだだよー!
央さん、え?まだだった?じゃあ、また来れるね!と。
はい!もう1回と言わず何回でも!
●最後は“安田さん”から“美紗子ちゃん”へ。
タイトルはアレだけど、いい曲だねえ。
●アンコール。
がつんと“Baby's got blue jean's on”をやってから、人差し指を立てて、もう1曲やっていい?とジェスチャーして、
“ドラグスタ”
おーーー!!まだやってなかった!!
最初はさほどでもなかったモッシュエリアが、いつの間にかギュウギュウになっていた。
●太郎「重大な発表があります!」
ええっ!?静まり返る客。
太郎「・・・成人式だというのに・・・スーツを1着も持っていません!」(笑)
ずっこける客。「そのまま行ったらー」「袴はー?」「裸で行けー」と無責任なヤジが。
太郎「裸で行ったら・・・(身体の前で両手首を合わせて)これだよね?」(笑)
太郎「6月にここにイベントで呼んでもらったときに・・・」
来たよーと何人か手を上げた。わたしも。
意外と少なかったけど、太郎くん手が上がったのを見て嬉しそうだった。
太郎「その日の二日前が誕生日で、ライブのとき『もうビール飲めます!』って缶ビールを一気飲みしかけて、実は缶開けてないよーってお客さんに見せたら、『エライ!』って・・・・褒められたんだよー」
褒められて、嬉しかったんだね?(笑)
「12/30にRADIO CRAZYにも来るし、ここにもまた来るって言っちゃったし、来年もがんばりますから、小林太郎をよろしく〜!」
おーーーっ!!
あくまでゆるいMC。曲とのギャップが素敵!
●ラストは“日蝕”
ああ、ライブで聴きたかったんだよ。
美しい曲。
あやうく泣きそうになった。
最後にサポートメンバーも全員ステージに並んでご挨拶。
いいライブだったなあ。
終演。
シメのアナウンスも太郎くんが。「みなさま気をつけてお帰りください。」
みんなで拍手を。
物販を覗いたら、今ここでCD買ったらサイン会に参加できます、という殺し文句が聞こえた。
もうCD持ってるけど・・・・負けた!あくどいぞ〜(笑)
ドリンクカウンター前にはすでに長蛇の列。
東京に帰られる友人に「サイン会に参加します」とメールを送って、最後尾に並んだ。
太郎くんはひとりひとりに名前を聞いてサインをして、丁寧に両手で握手をされていた。
サインしてくださっている手元を見ながら、
「あ、ハートだ!」と言ったら、
「ハートやでー」って(笑)
たろろん、ありがとう!!
帰り道、ツイッターである方がつぶやいておられた。
『太郎くんのLIVEを観るのは今年4回目だが、とにかくバックバンドが素晴らしい。あのバンドに育てられて太郎くんも凄い勢いで成長している。20歳の吸収力はハンパないな。』
激しく同意!
そして大好きな“リバース”を聴きながら帰った。
産み落とされたその意味の中で
生まれたこと自体を恥じるなら
その一歩は誰かに譲ってしまえよ
胸を張って一歩踏み出したと感じられる、素晴らしいライブだったよ。