星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

スムージチークス 勇人BIRTHDAY BASH SPECIAL & Hekate FIRST TOUR FINAL!!!@心斎橋CLUB DROP




(6バンドの対バンでしたが、時間の都合上Hekateだけ観て帰りました)



仕事が終わってからダッシュして三宮へ。

電車を乗り継ぎ心斎橋へ。

BIG STEPを横目で見ながら三角公園を斜めに突っ切って、DROPへ。


心斎橋DROPへは数回しか来たことがないけど、大好きなライブハウスだ。


数年前にはここでsleepy.abを観てTHE NOVEMBERSを観て、ミナホのときには9mm Parabellum Bulletを観た。


そのDROPに、Hekateというバンドを観に行った。


このHekate(ヘカテ)は、たまたま他のバンドのライブで知り合った男の子のバンドで、

教えてもらったバンド名で検索してオフィシャルに行き、それからMy Spaceで曲の一部を聴いた。


多分・・・好きなタイプのバンドだと感じて、一度ライブを観てみたいと思っていた。


が、12月に入ってから彼らは東京にライブしに行ってしまいなかなかチャンスがなかった。


オフィシャルからブログを盗み見ると、いろいろトラブル続きながらたくましくライブをやっているようだった。


いい人たちとの出会いもあったようで、たくさんのものを吸収している様子を垣間見ることができて、

ますますライブが観たくなった。



それで今日。

東京・横浜で4日連続ライブをやってきて、大阪に戻って少し休んで今日がツアーファイナル。


もとより「ツアーファイナル」という言葉に弱いわたし。それにこの機会を逃したら当分観れないかもしれない。

でも仕事が終わるだろうか。6バンドの対バン。

イベントタイトルに名前があるので後ろのほうの出演だろうけど、それはそれで帰りが遅くなるからHekateしか観れないだろう。

翌日も仕事だから、体力的にもどうなん?

ちゃんと音源を聴いてもいないのに、無理して行く必要があるのか?


と散々迷ったが、迷ったときには「行く!」がポリシー(いつから?)


それに何より、わたしはこの数回しか会ったことのない男の子の、ライブの楽しみ方がとても好きで、

音楽を愛しちゃってるオーラがにじみ出ていて、

そんな彼が打ち込んでいるバンドだから、きっといいバンドに違いない、ライブが観たいと思ったのだった。



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DROPに着いたら、前のバンドのライブ中だった。


2曲しか聴けなかったが、ボーカルさんがめっちゃ歌がうまくて、しかも男前だった。



最後の曲の途中で、スムージチークスのボーカルの方が出て来られて(彼は今日誕生日らしい)、客とコール&レスポンスをしていい感じに盛り上げて去って行かれた。


楽しかった!もっと聴きたかったな。




そしてステージには幕が閉まって、どうやら次がHekateらしい。


あー、間に合ってよかった!

と思ったら・・・あれ?

幕の向こうで準備をしていると思っていたあの男の子が、お客さんと話している。


???と彼を見ていたら、わたしに気づいてくれて「えー!来てくれたんですか!?」と笑顔。


いやあ、そんなにキラキラした目で言われたら、照れますやん!(笑)


ふたことみこと言葉を交して、彼は幕の向こうへ。

間に合うんかいな(笑)



しばらく待って開演。



〈セットリスト〉


01.ムーンスライダー
02.Star light
03.惑星
04.音のない流れ星のように
05.in my girl



(ライブ後配られたアンケートより)



4人編成で、ギター&ボーカル(高木くん)、ギター(大矢くん)、ベース(タケチさん)、ドラム(高山くん)。


ベースの方は女性。


センターに立っているギター&ボーカルの高木くんは、時々PCを駆使してエレクトリックな音を出す。


そしてその高木くんの声が・・・どストライク!

ちょっと藤くんの声に似ているが、もう少し繊細な感じ。


2曲めのときに知らず知らず泣きそうになっている自分に「え!?」と驚く。



MCは高木くんと大矢くんが担当。


大矢くんのMCは、大阪愛がにじみ出ていておもしろい。

東京にツアーに行ったとき、途中のパーキングエリアで川柳を募集していたので自分も書いて出してきた。そのときたまたま前に書かれたのを読んでしまっておもしろかった話とか、

東京に負けたらあかんと思い、演奏後に「ありがとう!」じゃなくて、「おおきにっ」と言った話とか。(ほんとかは不明 笑)


そう言いながら標準語っぽい喋り方になって、「東京に毒されてるやん・・・」(笑)


大矢「では最後の曲です・・・“タコヤキ”!

・・・そんな曲、ホントにやったら凄い!凄いファイナル!」(笑)

高木「(笑)ほんとに作っておいたらよかったね!」(笑)



あと、もし自分が結婚式を挙げるとしたら、母親にこう言う。

大矢「お母さんにもらった誕生日プレゼントで、忘れられない素敵なプレゼントがあります。それは・・・・


ヒロキという名前です!」


おおっ!


お客さんがいっぱい来てくれて嬉しい、みたいな話をして、

大矢「心のマイドキュメントに保存しました!」


おおっ、メモメモ!(笑)


そんな話をしながら、最後には「みんな、好きやねん!」と言って、ちょっとしんみりしたり。



曲のタイトルは星にまつわるものが多いみたいで、星が好きだからバンド名もそういう意味でつけたのかな?と思った。(ヘカテ=小惑星




演奏中の4人はとても楽しそうで、月並みな言い方をすれば「グルーヴを感じる」とでも言うのだろうか、でもそれだけでは言い表わせない、何かがあった。


こういう感覚、なんていうんだろうと考えていたら、最後の曲が始まった。


高木「今日はスムージチークスの勇人くんの誕生日です。

だからHAPPYな気分で繋げるよう、明るい曲をやります。」


“in my girl”


テンポの速い明るい曲で、手拍子をしながら聴いたんだけど、

なぜか涙ぐんでしまった。なぜだろう?


彼らが音楽で何かを伝えようとする気持ちが伝わってきて、ちょっと切ない気持ちになったみたい。




終演。


CDを買おうとして物販で待っていたら、タケチさんと高山くんが出て来られたので、ライブがとてもよかったことを伝えた。


そのあと大矢くん、高木くんも来られたので、CDにサインをしてもらった。




マジックやサインペンがなくてボールペンで。

とても丁寧に書いてくださった。


高山くんは、「今考えたサインです!」って。



バンドの解散や活動休止、脱退などの悲しいニュースが続く中で、前に一歩進もうとしているバンドもあるんだなあ。



最後まで観れなくてごめんなさい、と思いながら、Hekateのメンバーさんにご挨拶して外に出たら彼が見送りに出てきてくれたので、一生懸命今日のライブで感動したことを伝えようとしたけど、うまく言葉にならなかった。


「ありがとう」っていう気持ちが伝わっていたらいいな。




帰り道、寒くてキンと冷えた空気の中で見上げた空には、オリオンの星が光っていたよ。


仕事に疲れて大阪まで行くのをやめにしようかと思ったけど、がんばって行ってよかった。


でかしたぞ、わたし(笑)