星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 syrup 16g

相変わらずシロップ漬けの日々から脱却できずにいる。(いや、脱却する気もないんだけど)でも時々、突き抜けた青空のようなテンションの歌が聞きたくなる。シロップにそんな歌あったっけ?・・・ないわね。

シロップ16グラムについて、まだ名前しか知らなかった頃。アルバムのレビューやシロップ評を見て、自分とは一番遠いところにある音楽だと思っていた。だって私自身の自己評価は、楽天的・おおらか・小さいことにくよくよしない・典型的O型気質(?)だったし、それは今でも変わっていない。だからシロップの、というより五十嵐さんの世界にハマるなんて、夢にも思わなかった。もっとも自分の性格と曲の好みが関係する、なんて思う程度の薄っぺらな音楽観しかなかったけど。

 

いろんな人が書いたレビュー:

◆彼らが愛される理由、それはどうしようもなくそこに“希望がない”からじゃないだろうか。美しいメロディーにのせて唄われるのは、どこにもたどり着かない儚くも壊れた心。(シロップ16グラムについて)

◆絶望90%、希望10%。(COPY)

◆破滅的な歌詞でもどこか救いを求めている。自分の強さと弱さを知り、現状の絶望を知り、それでも人はまだ「生きたい」と願う。(Coup D'etat)

◆ドライに澄み切った感触と、憂鬱な雨に打たれたかのような湿っぽさが同時に感じられる。(Delayed)

◆深く凄絶な内容。心地よい憂鬱。けだるい疾走感。(HELL-SEE)

◆命を削っているかのような切迫感。曲を生殺しにするかしないかは聞いたアナタ次第。(Mouth to Mouse)

◆痛々しいくらい不器用な彼らの音は怖いくらい切なくて、苦しくて、綺麗だ。(Delayedead) 憂鬱、絶望、破滅・・・

マイナスの意味を持つ名詞に付く形容詞が、美しい、儚い、綺麗、心地よい・・・っていうのも不思議な感覚なんだけど、そういう暗部に惹かれるのも人間ってもんかな。 五十嵐さんの歌詞だけでも大論文が書けそう。「人間の業(ごう)について」いや「性(さが)について」かな。 私にはまだまだ無理やね。そこまで理解してないし、のめり込んでもいないし。だからこうやって人の言葉を借りてるんだから。

 

でも最近、「前頭葉」って曲が、すごく綺麗に聞こえちゃうんだよね。・・・これって、危険な兆候?

 

 

<今日のBGM> Sonic disorder/syrup 16g


コメント プレイバック

なかなか興味深く読ませてもらいました。パソコンは度素人の私ではありますが何とか参加してみようと、画面に向かってるところ。rinko さんあなたはすごい人ですね。人間的にフレキシブルだし、好奇心旺盛だし。。。でも人が良すぎますな、争い事を好まず温和に過ごしたいと思うのは私も同じ!いつも聞き役で、脇役で縁の下でぶつぶつ。とても共感できるのであります。さあこれから私達の
逆襲が始まるな―ンてことがあればたのしいよね。毎日わくわくしそう
Posted by tomichan at 2005年02月27日 16:11