星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 広い普通の心をくれないか

ずいぶん長く生きちゃったな。


20歳を少し過ぎた頃、ふとしたきっかけで姓名判断をしてもらったことがある。姓名判断にもいろいろ流派(?)があるんだろうか。その人が言うには人生は3つに区切られる。33歳、66歳が境目で、若年期、中年期、老年期と分けるそうだ。で、私には33歳以後の相がない、つまりそれまでに死にます、特に29歳が危ないです、死因はおそらく事故か自殺です。・・・え〜っ!ちょっとびびった。


「結婚して名字が変わると運勢も変わりますか?」
「いえ、変わりません。その人が持って生まれたものなので」
「はあ〜」


結局運を変える印鑑を作るように薦められたんよ。で、作っちゃったんよ、一番安いやつだけど。あほでしょ。
今思うと流行の詐欺だと思うけど。


でも、おかげでこうして生きてるんかな?
もうちょっと高いやつ作ってたらもっといい人生だった?
たかが印鑑1個で変わる人生なんてどうよ。安っぽいわ〜。
ま、授業料だということで。


今だから言えるけど、実は別の人にも運勢見てもらったんだ。おんなじやった。画数でみるんだからあたりまえやね。

だから、いろいろ不安に思って何かにすがる人のこと、笑えない。33歳過ぎたときにはやったー!って思ったもの。人の弱みにつけこんで商売する人があとを絶たないわけだね。


最近特に、「明日死んでも後悔しないように、やりたいことをやろう」と強く思う。20歳そこそこで人の生き死にをみる仕事について、普通の人より「死」が身近だからかな?それとも自分と同世代の人の、病気になったり亡くなったりの話を聞くことが増えてきたからかな。


でもこの考えは、時にまわりの人に迷惑をかけているかもしれない。「ほんっとに図々しいおばちゃんや」って思っている人、いっぱいいるだろうな。


ほら、そこの君、ひと言余計だよ、とか、もうちょっと距離を置いてくれ〜って思っているでしょ。


ごめんなさい。反省してます。


33歳以後は余生だなんて、思っちゃったのが一番の原因です。


もう少し生きたいので、謙虚になります。見捨てないでください<今日のBGM> もういいって/syrup16g