この世は2種類?
しんどいときって、世界中の不幸をひとりで背負っちゃってる、とか思っちゃうよね。「ウチは世界一不幸な女の子や〜」って言ってたのはホルモン焼き屋のチエちゃんだっけ?
今週のわたしはチエちゃん状態だったな。お休みになると少し肩の力が抜けて、周りが見えやすくなる。
で、今日は1日漫画を読んでいた(笑)
『金魚屋古書店出納帳』㊤㊦、『金魚屋古書店』①②。(内容は「図書館」に書いたので、興味があれば見てね)
その中にセドリ屋という職業が出てくる。あちこちの古本屋で掘り出し物を安く買い取って、高く引き取ってくれる店に売ることで差額を得る。目利きの能力とマメに探しつくす根性があれば結構いい収入になるのだとか。(実在の職業かどうかはわかりません)
そのセドリ屋を生業としている岡留くんと、伝説の漫画古書店金魚屋の謎の店員・斯波(しば)くんの話。
岡留くんはセドリ稼業を始めて2年、毎日のように変わる売れ筋のデータに追われながらも腕利き、目利きのセドリと言われるようになっていた。彼にとってこの世の漫画は2種類しかない。「売れる漫画」と「売れない漫画」だ。
ある日、ひょんなことから、生まれながらの天才書店員(?)の斯波くんを探し出すことになった。・・・それでいろいろあって(要するに中略 笑)、斯波くんに出会ったときに岡留くんが彼に尋ねた。「この世の漫画を2種類に分けるとしたら、あんたは、いったい何と何になる?」
「俺が読んだ事のある漫画と、俺がまだ読んだ事のない漫画。」
・・・・この答え、どう思う?
たかが漫画の漫画で、ほーっと思うわたしもわたしだけど・・・・
この答えを聞いた岡留くんの世界は、2種類から一気に広がるんだ。
「この世には何種類の漫画がある?」「泣ける漫画、笑える漫画」「生きる希望がわいてくる漫画」「読むと元気になる漫画」「未だ黎明期の漫画」・・・・
同じように2種類に分けているようでも、ふたりの答えは圧倒的に違う。価値観をどこに置くか、基準は何かってことにも繋がる気がする。
これは漫画だけのことじゃないよね。小さい枠で囲まずに、自分なりの大きい基準を持てば、世界はもっと拡がるかもしれない。
*『金魚屋古書店出納帳』『金魚屋古書店』芳崎せいむ著/小学館
コメント プレイバック
1. Posted by むさっち 2005年10月29日 22:01
確かに、視点を変えると..
詰まらない“しがらみ”や“こだわり”から開放され、
自由に生き生きと自己実現が可能となって、
人生が大きく変わることがあるますね〜 ☆
ところで、神無月に囲まれて♪の2番.. 想い出しましたか?
『風がさわぐ 今や冬どなり
にげるように 渡り鳥がゆく
列についてゆけない者に
また来る春があるかどうかは 誰も知らない
ただひたすらの 風まかせ』
神無月も、もう終わりですね!
2. Posted by Rinko 2005年10月29日 23:52
むさっちさん>ありがとうございます!
『神無月にかこまれて』、2番も切ない歌詞でしたね。さらにメロディーもいい、声もいい。陽水って凄いシンガーだったんだ・・・今さらやけど。