星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

耳を塞いだまま 僕の歌が聞こえますか

40歳を過ぎて子供たちに手がかからなくなったとき、「ああ、もう半分来ちゃったな」と思った。


残り半分、どうやって生きようか。

半分って言っても後半は、時の流れがえらく速い。


10代、20代の頃は、この時は永遠に続くんだと思っていたのに。


そして思ったことは、「もし明日死んでも後悔しないように生きよう」ってこと。


それなのに・・・・・


周りのいろんな声に翻弄され、揺らいだ自分が腹立たしい。

櫓を失くした舟みたいだった。


同時に自分の中のロストの存在の大きさに驚いた。




本当はもっとたくさん書きたいことがあったんだよ。



源ちゃんのお父さんは源ちゃんにそっくりだったこと(逆?)とか、


Ritukoさんらしきひとを発見したとき確信に近いものがあったのに、声をかけるタイミングがはかれずそばでもじもじしていたわたしは若い女の子みたいだった、とか、


開場して入り口でもらったフライヤーの「次回ライブ決定!」の文字に小躍りしたのに、どの日も絶対上京できない日だとわかって凹んでしまったこととか、


それで、「先行チケット、どこで売ってるんやろ?」と尋ねにきた桃ちゃんにちょっと嫉妬しちゃったこととか、


指定の席がとても見やすくて、右隣の初対面の女の子とちょっと盛り上がったこととか、


海北くんのシャツが初めて見るシャツだったこととか、


源ちゃんは黒のタンクトップ姿で、右の腕に“ドラム愛”(ドラマー愛だった?)という文字が書いてあることをkanaちゃんが発見したこととか、


一度退場してメンバー紹介で出てきた源ちゃんがいつものジャンパーを羽織ってて、「やっぱり寒かったんや〜」と思ったこととか、


“呼吸”〜“北風と太陽”とアコースティックな曲を聴いているときに風が吹いてきて、海北くんの声がどこまでも遠くに伸びていって気持ちよかったこととか、


“旅立ち前夜”のときの海北くんの後ろからあたるライトがとても綺麗だったこととか、


カバーの“田舎の生活”が感動的だったこととか、


“列車”が始まったとき、ライブ前にお話した源ちゃんパパが、「しばらく“列車”、やってないね」と言われたので、「大阪ではやりましたよ」と言うと、「どんなだった、どんなだった?」と瞳をキラキラさせて尋ねられたことを思い出したこととか、


“海はいま”が、もう完璧で、「歌詞覚えたんや〜」と思ったこととか、


ダブルアンコールのときに、最初源ちゃんだけ出てきて真ん中のマイクで何か喋ってくれたけど意味不明で和んだこととか、


その源ちゃんが(早くみんな出てきてよー)ってな表情でステージ袖を見たら、他のメンバーが微笑んで源ちゃんを見てたこととか、


そのあと出てきた海北くんが源ちゃんの使っていたマイクを自分の高さに持ち上げて笑いが起こったこととか、


ライブが終わって腑抜けのようになってアンケート書いていて、桃子さんにちゃんとご挨拶できなかったこととか、


てんちゃんのお誕生会をするお店を探して銀座3丁目界隈を彷徨っていたこととか・・・・


落ち着いたらいろんなことを思い出した。


楽しい一日だった。


本当にいいライブだった。


なんでぐらついていたんだろう。


こんな素敵なことを忘れてしまっていたなんて・・・


でも苦しかったこの数日も、いやなことばかりじゃなかった。


たくさんの方からコメントやメールをいただいた。見知らぬ方からのものもあった。本当にありがとうございました!


荒れていたBBSでも、一生懸命言葉を探しながら書かれたものも多くて、感動して泣けてしまった書き込みもあった。


いろんな人がいろんな思いでロストのこと、海北くん、源ちゃんのことを考えたよね。



好きなら素直に好きでいましょう。


それが後悔しないコツ。




タイトル曲:鼓動/LOST IN TIME