ここ数年、お正月明けの最初の土曜に大阪で、翌日は東京で新春ライブをしているエレファントカシマシ。
家庭の事情でカウントダウンに行けないわたしにとっての新年初ライブはエレカシ・・・になるはずが、去年は行けなかった。
約2年ぶりのエレカシのライブ。
そして初エレカシライブとなる次男が一緒。
16時開場、17時開演というお正月タイム(?)にあたふたしながらなんばHatchへ。
先行の物販で「ドーンと行け!!」タオルを買って(Tシャツは買う勇気がなかった)時間をつぶしながら開場を待った。
中に入ったら迷わず前から2つ目の柵の前列、宮本さんのまん前に陣取る。
2年前は最前ブロックですごいモッシュにやられたので、今年はやや控えめにしたつもり。
2年前の日記にも書いているが、エレカシのファンは年齢層が高い。
わたしくらいのひと、たくさん。もっと上と思えるひとも。
最前付近も20代〜30代のひとが多かったようで、うちの息子がすごーーく若く見えた。(18歳)
開演を待っているときも、いつもなら若い女の子たちの嬌声が聞こえてくるのに今日は落ち着いた雰囲気だった。
いよいよ開演。
さすがに最前ブロックではモッシュが・・・・ちょこっとだけ?
あれれ?
・・・全体におとなしめのお客さんたちだった。二日酔いの身には助かったけど。
あとで思い返してみると、2年前もこのなんばHatchだったがフロアに柵はなかったように思う。
だから今回モッシュもおとなしめだったのかも。主催者の思うツボ、だとは思うが、ちょっと寂しかった。
いや、十分盛り上がってはいたけどね。宮本さんもご機嫌だったし。
<セットリスト>
01.おはよう こんにちは
02.今はここが真ん中さ!(新曲)
03.さよならパーティー(新曲)
04.悲しみの果て
05.笑顔の未来へ(新曲)
06.今宵の月のように
07.まぬけなJohnny(新曲)
08.翳りゆく部屋(ユーミンのカバー)
09.浮雲男
10.ゲンカクGET UP BABY
11.なぜだか、俺は祈ってゐた。
12.ガストロンジャー
13.花男
14.俺たちの明日
En1
01.風に吹かれて(New Recording Version)
02.デーデ
03.星の降るような夜に
04.孤独な旅人
(即興で大阪のうた)
05.四月の風
En2
06.桜の花舞い上がる道を(?)(新曲)
●「明けましておめでとうーー!!」
が宮本さんの第一声。
両腕を大きく広げて頭の上に上げて。
そうそう思い出した。わたしは宮本さんの表情豊かな大きな手が好きだったんだ。
今日もばっちり見える〜♪
1曲目はなんだろう、と考えていたので『おはよう こんにちは』でびっくりした。
ライブで聴くのは初めてだ。嬉しい!
ライブ後息子も、「1曲目でやられてしもうたわ」と言っていた。
●今月末に出るアルバムの中からもやります、と新曲をやりながらも、ライブの定番の曲もやってくれて、わたしには満足なセトリだった。
偉大なソングライターのユーミンの曲やります、と。「いつも曲を作るときにユーミンの曲や“ボヘミアンラプソディー”を聴いている」とか。
それで『翳りゆく部屋』
いやまあ、驚いた。あたりまえのことだけど、こんなに曲って変わるのか。
高音のところは声が出にくそうではあったが、身体全体を使って声を振り絞る宮本さんも素敵だ。
サポートのキーボードの方の演奏もよかった。
キーボードが入ったエレカシ見るのもそういえば初めてだ。2年も開いちゃったからなあ。
●(高音が出なかったのを気にしてか)「タバコは良くないね。やめなくちゃね。・・・でもタバコは・・・・タバコのいい歌もあるから聴いてください」
『浮雲男』
結局タバコをやめたいのかそうじゃなのかわからなかったよ(笑)
●メンバー紹介。
サポートのキーボードの方の紹介(名前忘れた)では、
「10個(10歳)下です!! でも音楽に対する造詣は石くんの500倍!!」(笑)
なぜ石くん(ギターの石森くん)を引き合いに?(笑)
「ベース高緑、オールバックにしてダンディーさが増してます!・・・マフィアみたい」(爆)
男前の成ちゃん、お客さんの歓声が2割り増しだった。(女性の声多し)
「ドラムス、トミー!! 今日はノってます」
「ギター石くん!(繋いだ手を頭上に上げながら)今日一緒に散歩したね」(笑)
「そして私の五人で今日はお届けしております!! 」
●終盤の曲を歌っている途中でフロアを出て行ったお客さんがいたらしく、間奏の間に「ひとが歌っている途中に出て行くなよ!」と言ったり、あとのMCで「出て行くなら今だよ、歌っているときにこれみよがしに出て行くのはダメだよ」と言われていた。
さすが元(?)説教魔の宮本さん(笑)
そう言いながらもご機嫌だった。(内心はわからんけど)
『なぜだか、俺は祈ってゐた。』は、CDで聴くよりずっとずっと良かった。そりゃそうか。
『ガストロンジャー』は聴くと力が入る。思い切り「お〜お〜お〜♪」と叫んだ。
『花男』も久しぶり〜〜♪昔覚えた曲は忘れないもんだな。
「生きる屍 さ・よ・う・な・ら〜♪」と一緒に歌った。
CMソングに使われている『俺たちの明日』
こういう曲がエレカシの真骨頂だと思う。
●今まで何回か行った彼らのライブは、中身が濃くて短い、という感じだった。
実際アンコールまでやって1時間半だったり。
それが今日はほぼ2時間。アンコールでいっぱい歌ってくれた。
アンコール途中「もっとやっていいですか?」と宮本さんが言われるの、初めて聞いた。
New Recording Versionの『風に吹かれて』はキーボードが入ってしっとりバラード風のまったく別の曲になっていた。これはこれで好き。(でも元のはもっと好き)
『星の降るような夜に』は成ちゃんと肩を組んで歌って、成ちゃんがベースを弾きにくそうだった(笑)
本編中も何曲か打ち合わせになかった、というか、そのときの気分(?)で変える曲があったのか、宮本さんがメンバーに話しかけながら曲を決めていた。
だからベースを持ち替えたと思ったら、もう一度宮本さんの顔を見ながらスタッフが別のベースを持ってきて、どっちすんねん、みたいな場面もあった。
『孤独な旅人』もそうだったようで、宮本さんがキーボードのひとに「譜面ないんだ、ごめんね」と言って、石くんには「孤独な旅人、弾ける?」と聞いて返事を待たずに歌い始めていた。さすがベテランバンド。(と言うべき?)
ライブの大定番の『四月の風』は絶対やると思ったけど、最近エレカシファンになった息子が好きな曲なので、やってくれて嬉しかった。
ただこのイントロ、宮本さんがギターを盛大に弾き間違えて、まわりのお客さんみんなでずっこけた。
やり直しするのかな、と思ったけど強引にそのまま歌に入っていった。さすが宮本先生だ(笑)
●Wアンコールの曲はタイトルが不明。桜の花舞い上がる道を、桜道、桜のうたなどいろいろに呼ばれている曲。
「『俺たちの明日』と同じように、俺たちにとって大事な曲ですが、“桜”の歌詞が入っている分、明るいものになっています」
と言われていた。
宮本さんの高音部分にやや不安があったものの(タバコやめなきゃ!)、演奏はさすがに良かったし、もちろん宮本さんも元気だった。(ステージの端から端までハンドマイクを持って移動して歌っておられた)
新春らしく、熱くてまっすぐないいライブだった。
なんばHatchやBIG CATのような大きめのステージでしかエレカシを見たことがないので、4月のツアーで来てくれる神戸ウィンターランドに行きたい。
小さいハコだと宮本さんの歌がどんなふうに伝わるのだろうと、今から楽しみだ。(チケット取れるかな?)