tacica TOUR 09'“パズルの遊び方”@神戸スタークラブ(6/24)
出演:tacica/LOST IN TIME/GINBACK/LONELY↑D
自分的にはツアー、第2戦。
地元神戸で楽とはいえ、仕事終わりで4バンド観るのは体力的に不安。
そんな不安を蹴飛してくれたのは、今月15日に30歳を迎えられた店長の松原さんのダミ・・いや元気な声。
整理番号を呼んでいくときのコールがおもしろい(笑)
プレイガイドのチケットはSOLD OUTで、わずかに残っていたハコ売りチケットも当日売り切れたようだ。
フロアの中は相変わらず暑いが、去年より空調が効いているように思うのは気のせいか?
前方真ん中ヘンは長身の男の子が多いので、いつも以上に左よりにスタンバイした。
当たり前だけどtacicaのTシャツやタオルを持った若い子が多い。
もうモッシュゾーンにカバン持って行くな!と言うのは面倒くさいから言わないけど(言ってるか?)、
近くの女の子二人連れの会話がおかしかったり悲しかったり。
A「tacica、一番かな?」
B「なんで?」
A「入り口のポスターに最初に名前があった」
B「え〜〜、普通最後やろ?」
A「普通そうだよね?じゃあ、有名なバンドの順に書いてあったんかな?」
tacicaのツア−だからやろ!!とツッコミたくてうずうずした(笑)
まあ、そりゃ有名だろうけど(いじけ?)
◆LONELY↑D
3ピースの地元バンド、ロンリーディー。(デイ?)
友人のおすすめバンドなので楽しみにしていた。
そしてめっちゃよかった!
演奏も唄もよかった。特にメロディが優しい。
ドラムの方がとても楽しそうに叩いておられるので、ついそちらばかり見てしまった。
地元というだけあって、松原さんのヤジが容赦なく、
Vo.カタオカセブン「次が最後の曲です。」
松「よっしゃ〜!!」(爆)
というノリ。
3曲目と5曲目がいいな、と思った。タイトルわからなかったけど、あとでマキシシングルを1枚買ってサインをいただいた。
◆GINBACK
奈良に続いて観るのは2回目。
なじみやすいメロディラインで、サビの部分を覚えてしまった曲もある。
最後にやる曲が好きで、京都でCDを買う予定。
MCで、「埼玉県の熊谷から来ました。熊谷って知ってる?暑いんだよ〜、夏には40℃にもなるの。」とドラムの子が言ったら、
「ファイヤー!!」と声が飛んだ。(おそらくこれも松原さん?)
そしたらその声のほうを見て、「え?ケンカ売ってんの?」(笑)
ちゃうちゃう、そこはツッコまな!(笑)
前方にいる男の子たちを中心に拳をあげたり身体を揺らしたりしているお客さんを前に、気持ちよさそうに演奏されていた。
01.合い言葉
02.証し
03.誰かはいらない
04.花
05.希望
06.ハローイエロー
「LOST IN TIMEです。短い時間ですが、がんばって歌いますのでよろしくお願いします」
最前付近の男の子がぐぐっと前のめりになったので、三井くんが見えなくなった。
少し身体を傾けたらなんとか上半身が見えた。
“合い言葉”
いつもと少し違う感じがした。何が違う?
今日もここスタクラに、ロストつながりの友人が何人か来ている。
好きなバンドのライブを観に、約束したわけじゃないのに自然と集まって、唄や演奏に心を傾けている。
そんな当たり前の光景に、なぜか胸が熱くなった。
“証し”
1曲目とうって代わってアップテンポのイントロに、(おそらくtacicaファンの皆様を中心に)手拍子が起こった。
うわっ!
思わず斜め後ろにいた友人の方を見て笑い合った。
嫌いじゃない。こういう雰囲気は好きだ。
演奏に、より力がこもった気がした。
海北くんの唄が始まったら手拍子はやんだ。
ああ 言葉よりも もっと心の近くで 僕は歌いたい
思わず拳を上げてしまった。
ロストの演奏に飲みこまれそうになった。
早くも汗びっしょりの海北くん。
三井くんはいつでも涼やかな感じ。
源ちゃんはいつもマイペース(に見えるだけかも)
「“誰か”なんて存在は、ほんとはいらないと、思うんです」
“誰かはいらない”
久しぶりだ。
失くした感情のいちばん奥に 僕は恋焦がれた
歌詞をなぞりながら聴いていたら、間奏になって三井くんが身体を激しく揺らしてギターを弾くのが見えた。
あんな激しい三井くんを見るのは初めてかもしれない。
音が深い。
うわっ、うわっ。(←意味不明)
気づいたら自分の右手で左腕を握り締めていた。震えを止めるかのように。
MCらしいMCなしでライブが進む。
“誰かはいらない”が終わったあと、鼻水をすする音が聞こえた。もしかして友人が泣いているのかな・・
「僕たちはこの曲から始まりました」
“花”だ!
思わず友人のほうを振り向いたら、彼女の目が真っ赤だった。
ごめん、振り向いてごめん。“花”が聴けるのが嬉しかったんだよ。それが伝えたかっただけ。
夢の続きを ふと見たくなる
錆びついた手で 傷口をふさぐ
顔を上げれば泣き止んだ空
擦り切れた声 大粒の涙
唄いだしでわたしも涙目に。
“希望”
たくさん拳が上がった。
「楽しすぎて・・・熱いです。」(笑)
今日初めてMCらしいMCを。
話がちょうど途切れたときに電車の轟音が聞こえた。(スタクラは高架下にある)
「いいタイミングで電車通るね。」(笑)
「物販に今日やった曲のCD全部持ってきてるんで。よろしくね・・・よろしくね。」(笑)
2回言ったよね?
「(源ちゃんを見て)ドラムの彼がブログをやってまして。彼の作ったTシャツ・・・LOST IN TIMEってどこにも書いてない(笑)
自分のブログのタイトルだけプリントしたTシャツ売ってますんで、見てやってください。
背中にLOST IN TIMEって書きますよ。」(笑)
「神戸へは、最近よく来れています。前は4月だったかな?」
「スタークラブは、ずっと前からお世話になってて・・・(ステージ袖におられるスタッフさんのほうを見て)2002年だったかな?初めて来たのは。
大好きな場所です。みんなそれぞれ、大好きな場所ってあると思うんだけど・・・
僕たちはこうやって、またこの好きな場所に戻ってくることができて。
また来ます。また、会いましょう。」
大好きな場所で大好きなひとや大好きな音楽に会える。
それはとても幸せなこと。
“ハローイエロー”
この声はキミに向かっている
自分の中に沁みこませるように、目を閉じて聴いた。
01.鼈甲の手
02.人鳥哀歌
03.アトリエ
04.ジャッカロープ
05.蜜蜂の毛布
06.メトロ
07.γ
En.HERO
さらに男の子たちが前のめりに。
前回の奈良のときは、セカンドギターの調子が悪かったり、少し猪狩くんの声が苦しそうに感じたりしたけど、今日はすべてが順調で、ただMCだけが不調(笑)
「今回ツアーをずっと回ってて・・・どんどんMCが駄目になってきてます。困るね。(笑)
こんなこと言うつもりじゃなかったんだけどな。
そんなわけで・・・曲やってもいいですか?」(爆)
うなずくべき?(笑)
「・・・いいですね。“蜜蜂の毛布”という曲を。」
「今日で20か所目です。何で知ってるかというと、さっきスケジュール見たから」(笑)
「前のライブ(米子)で折り返しだったのに、何の感慨もなく通り過ぎてしまいました。」(笑)
そして恒例の坂井くんのグッズ販促MC。
朴訥とした喋り方に和む。ドラムは激しいのに(笑)
猪狩くんの声はよく透って気持ちいい。
今日は1曲1曲がいい。
特に最後の“γ(ガンマ)”
「完全に自分のために作った曲」だそうだ。
いつまで経っても僕と僕の身体
離れなかったから
いつまで経っても僕は僕だった
唄い出だし歌詞に泣きそうだった。
アンコールの“HERO”はみんなで盛り上がって。
楽しかった。
でももっと『parallel park』や『Human Orchestra』の曲も聴きたい。
ワンマンに行かないといけないか?う〜ん・・・
終演後、ロストの新しいグッズを買ったりサインしてもらったりしながら、メンバーさんや久しぶりに会った友人とダラダラ話をした。
奈良のときは帰りの電車を気にして気もそぞろだったから、ライブにも集中できなかったのかもしれない。
やっぱり地元はいい。
この日、心に残った海北くんの一言。微笑みながら。
「いい旅ができています。」
ああ・・いい笑顔。
去年の今頃がウソみたいだ。
他のバンドの曲で恐縮ですが、
あなたがわらえばしあわせなのです
(帰り道ジェット/スムルース)
そんな気分。
恥ずかしくて口が裂けても言えませんけど。はい。
そして帰り道友人と食べたラーメン。
ふたりで「源ちゃんや〜〜」」と笑いあった。
源ちゃんのゲンは元気のゲン(笑)