sleepy.ab “paratroop tour”ワンマン@名古屋アポロシアター(1/17)
開演が18時という十分日帰りできる早さだったので、大阪に続いて名古屋にも行くことにした。
アポロシアターは好きなハコ。
キャパ250と小さめだけど、ステージ前のフロアを囲むように後方に段差があり、小さいハコにしては見やすいつくり。
今まで何度か行ったが、アットホームな感じが好きだ。
そのくせTHE NOVEMBERSのようなバンドも妙にハマったりする。
オープンは1988年と古く、何もかも前日のumeda AKASOとは対照的なハコで、同じバンドのライブを観るのも楽しみだ。
(↓ネタバレありです)
日曜日ということで、周辺のお店は定休日が多くて、ライブ前に食事をするためのお店を探さないといけなかったが、結局駅近くの某カレー店に決めた。
名古屋在住の友人がわざわざ会いに来てくれて、ちょっとした遠征気分。
いろんなライブハウスに行けるのも、そこで地元の友人と会えるのも、遠征の楽しみのひとつ。
ずーっとこうやって日本中を旅していたいなあ。(夢です 笑)
食事をして友人と別れて、アポロシアターへ。
昨日に比べて肩が軽い。
やはり昨日は初日の緊張があったのだろうか。(って客が言ってどうする 笑)<セットリスト>
(SE.mori)
01.ダイバー
02.四季ウタカタ
03.inside
04.夢の花
05.アクアリウム
06.インソムニア
07.ナハト・ムジィク
08.unknown
09.なんとなく
10.メロウ
11.ドレミ
12.メリーゴーランド
13.メロディ
14.sonar
15.flee
16.メトロノーム
En1
01.雪中花
02.ねむろ
En2
03.24
ほぼ時間通りにスタート。
セットリストは大阪と同じ。
が!
MCの位置が違っていた。
大阪では“inside”〜“夢の花”の流れを、“insaide”のあとの拍手で止めてしまった感があった。
それが名古屋では、“inside”が終わると成山くんが「ありがとうございます」と言って、客が拍手してMCへ。
そして“夢の花”〜“アクアリウム”〜“インソムニア”〜“ナハト・ムジィク”
この流れが凄くよかった!
息を止めて聴いていた?と思うくらい、どこで呼吸をしたのか覚えていない。
このあとの“unknown”は、今日も光が射す感じがした。
●最初のほうのMCで田中くんが、『paratroop』の紹介をされて、成山くんにいきなり話を振られた。
田中「『paratroop』は落下傘部隊、という意味なんですけど・・・成山が言っています。
『札幌から落下傘部隊が日本全国をやんわりと攻撃する』って。」(笑)
そのキャッチコピーみたいなの、どこかで読んだよ?(笑)
成山「(ちょっとびっくりした感じで笑って)えええ!?
みんなで来てるじゃない!
みんな仲いいですよ!」
ちょっと・・・論点がずれてたような。
それとも昨日山内くんをいじめすぎたから弁解を?(笑)
大阪でも感じたけど、とにかくリズム隊が凄い!
特に津波くんのドラム。
何度も音を聴きながら凝視したけど、え?その音はどこで叩いてるの?って思ったことがあった。
だいたいいつも無表情な津波くんだけど、“unknown”のときは優しい表情に見えた。
田中くんのベースも凄い。
“flee”が終わったときに、
「はああ〜、かっこいい!」と囁くような声が聞こえてきて、思わず自分がまた無意識に発した声かとぎょっとしたが、後ろの女の子の声だった。
前を向いたまま「同感。」とつぶやいてうなずいた。
山内くんのギターは相変わらず色鮮やかで、“アクアリウム”と“メリーゴーランド”は、同じひとが出している音とは思えない。
欲を言えば、テルミンやカリンバ、アンデスなどの、他の楽器も演奏してほしかったなあ。
アコースティックのときでないとやらないのかな?
そして成山くんの声。
もう書きすぎるほど書いているので省略(え)
ウソです(笑)
この日は“ドレミ”と“メロディ”がとてもよかった。
歌詞のある部分だけではなく、第一音を発声する直前の、吐息のような声が好きです。
変な表現でわかりづらくてごめんなさい。
●アンコールのときだったか、成山くんが山内くんに、
「今日は缶バッジつけてないの?」と。
あ!ほんと。
大阪でシャツの左襟につけていたバッジが今日は・・・右胸に!(笑)
成山「ピアスみたいに耳につけろって言ったのに!」(笑)
まだ言ってるー(笑)
缶バッジを作ることになったときの説明を促された山内くん、いつものようにマイクレスで、
山内「レコーディングしていたときにちょっと時間があったから、(テルミンを左手に乗せて右手をかざす格好をして)画用紙にテルミンと手の絵を描いてたんだよ。
そしたら、“その絵、バッジにしよう・・・(成山くんのほうを見て)か?”って。」
津波「エピソードとしてはおもしろくないよね。」(笑)
成山「普通のやりとりだよね。」(笑)
わ〜、いじめっこがふたりに!(笑)
成山「今、後ろのほうのひとは初めて(真ん中に)ひとりいるって気づいたと思うけど・・」(笑)
成山「(田中くんを見て)よく言われるんだよね。今日はサンプラーの音が大きかったですねって。(笑)
初めて言われたとき、山内、泣いてたよね?」(笑)
アピールするように立ち上がる山内くんに、
成山「誰が立っていい、って言った!?」(爆)
苦笑しながらすとん、と腰を下ろす山内くん。
成山「(次の曲の準備を始めた山内くんを見て)・・・だよね・・・」
山内「え?」
成山「いや・・大変だねって。」
スリーピーさんの名誉のために言いますが、成山くんはいじめっこじゃありません、ちょっとSなだけ(え)
そしてみんな仲良しです!・・・・かばう方向が違っているような・・・
●田中「札幌は今雪で大変なことになっていて・・・
今回向こうを出てくるとき、僕がみんなを車で迎えに行くんですが、家を出た途端に白しかない世界で・・・」
横殴りの雪が降ってて景色が何も見えず、一面真っ白だったそうだ。
よかったねえ、無事に大阪に着けて。
と安心すると同時に今月末の札幌行きが不安になってきた。
●名古屋は何度か来ているけど、東京でライブをして大阪に行く途中に寄ってライブをして、今まで名古屋に泊まったことがなかったそうだ。
田中「今日、初めて名古屋に泊まれます!」(拍手〜)
成山「泊まらなかったらライブと食べた思い出しかなくて・・・泊まっても食べるんだけどね(笑)」
名古屋の街は札幌と似ているそうだ。
大きな公園にTV塔があって。
「だから好きな街です。」と言う成山くん。
そういう話を聞くにつけ、彼らは本当に札幌が好きなんだなあと思う。
わたしも神戸好きなのは、負けてませんけど(笑)
●田中「このあと仙台、東京、ファイナルの札幌と続きますが、東京と札幌はそれぞれ演出を変えようと思っています。」
おおっ!!
田中「今、言えませんが・・・」
成山「何それ?言っちゃダメなの?」
田中「そういうわけじゃないけど・・・(成山くんのほうを指して)めんどくさいヤツでしょ?」(笑)
どの曲の前だったか忘れてしまったけど、成山くんがメンバーのほうを見て、「これからもずっと4人で続けて行きたい。」と言われた。
不覚にも泣きそうになった。
“24”
「13!」のあと山内くんが立った。
早すぎて立つ瞬間を見逃した。
どんどんテンションが上がってくるギターの音に、身体を縛られているかのようにびくとも動けず、山内くんのギターを凝視した。
最後の一音が消えるまで、息を潜めていた。
終演。
長い長い夢を見ていたようだった。
帰りの新幹線の中で、『fantasia』を聴いた。
“メリーゴーランド” “arcadia” “sonar” を続けて聴いていると、涙が落ちてきた。
自分にとって音楽とは?なんて意味づけは必要ない。
音楽を聴いて心を揺らし、泣いて、笑っていられる限り、きっとわたしは生きていける。
残された時間を生き生きと生きること。
それが生き残った者のやるべきことだ。
そう思った。
鳥になれるまで
手を伸ばして
音になれるまで
手を伸ばして
泳ぐメロディ 今 沈む空へ
届いていけ