いよいよOOPARTS TOURのファイナル。
わたしが行ったのは、水戸ライトハウス・高知X-pt.・Zepp Osaka・新潟LOTS・なんばHatch 2days・Zepp Nagoya、そして今日のJCBホール、計8公演。
いろんなことがあったなあ・・・
いっぱい泣いたし同じくらい笑ったし、たくさん考えさせられたし、嫌な思いもしたけど、毎回思うのは、やっぱりピロウズが好きだということ。
今回のセットリストを見ていて、とても不思議に思ったことがある。
『OOPARTS』収録の曲をやるのは当たり前として、前の曲はその公演ごと少しずつ変えて、何パターンかのセトリになっているようなんだけど・・・
なんで“kim deal”と“Like A Lovesong(Back To Back) ”はずっとやっているんだろう。
行けなかった岡山のライブのセットリストを見たとき、ふっとそう思った。
そしてわたしが出した結論は、「これは、20年を支えてくれたバスターズに、ありがとうの気持ちを伝えたい」のかもしれないということ。
妄想かもしれないけど、なんばHacthでさわおさんがキレたあと歌ってくれた“Like A Lovesong(Back To Back)”はそれまで聴いた中でも一番素晴らしかった。切ないくらい気持ちがこもっていた。
だから、そういうふうに思うと幸せだから、そう思うことにした。(強引)
とにかくファイナルだ。いい夜にしよう。
そう心に決めた。
大阪から遠征で来られたKさんと一緒に入場。
JCBホールはまだ新しいのだろうか?中がとてもきれいだった。
外にも400個くらいロッカーがあったけど、中に入ってアリーナに降りていく途中にもたくさんあった。
会場の造りは、ミニ武道館のような感じ。(実際はキャパ約3000人とデカいけど)
アリーナに立って後ろのバルコニー席を見上げると、1階から3階まであってかなり高い。でも、ステージとの距離はそれほど遠くなく、見やすそうだ。
開演を待っていると、「今日でツアーが終わりなんだ」と寂しくなってきた。<セットリスト>
01.Dance with God
02.ビスケットハンマー
03.空中レジスター
04.YOUR ORDER
05.FOXES
06.Lemon Drops
07.メロディー
08.kim deal
09.Rodeo star mate
10.ターミナル・ヘブンズ・ロック
11.Culry Rudy
12.Sleepy Head
13.like a lovesong(back to back)
14.ジョニー・ストロボ
15.Beyond the moon
16.LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter)
17.Primer Beat
18.この世の果てまで
19.No Surrender
En1
01.雨上がりに見た幻
02.LAST DINASOUR
En2
03.No substance
●「(バルコニー席を見上げながら)すごいなJCBホール!(笑)
3階の皆さん、4人の髪の毛は大丈夫?」(笑)
4人とも髪の毛を整えるが、最後までシンちゃんが手櫛をしていてみんなクスクス笑った。
「ザ・ピロウズ、オーパーツツアー、いよいよファイナル。今夜もいい夜にしたい!よろしく!!」
●「どこ見たらいいかわかんないな。3階とか、俺たち見えてる?見えてる?
なんとか上のほうも見ようとするんだが、首が・・・」(笑)
振りむいて見上げたら、最上階の人たちがみんな手を振っておられた。
2階席に目をやると・・・・・怒髪天のみなさんが勢ぞろい。ピロウズへの愛やねー。このあと一緒に打ち上げかな(笑)
他にも著名な方々が来られているみたいだ。
「(上のほうを見上げて)なんだこのメジャーな感じは・・・」(笑)
客「ロックスター!!」
さわお「ロックスター?」(笑)
2ブロック目の真ん中あたりにいたが、ひどいモッシュもなく合唱もなく、快適な場所だった。
空気を読まないメンバーへのかけ声も少なく、いい感じの滑り出し。
●曲がどんどん進んで中盤。
さわおさんが「kim deal!」と言って、客が「おおーっ!」と盛り上がって。
僕の涙を乾かせるのは
街に溢れる優しい歌じゃない
世界中探してもキミしかいない
歌ってよダーリン
涙が・・・何も考えずに聴いていたのに、涙が出た。涙腺が決壊(笑)
ああ、やっぱりこの曲は究極のラブソングだ。
ものすごく温かいものが流れて伝わってきたよ。
あとで合流した友人も、「kim deal聴いて泣きそうやった」と言っていた。ホントは泣いたのかも。
●さわお「ではシンちゃん、そろそろ・・・」
察したお客さん、シンちゃんを見て大歓声。
おもむろに取り出したアロハの前・後ろを見せびらかし、それを着たシンちゃん。
シン「デヘヘ、俺はジャンバ。今日はレディ―ばかりだと思ったら、男が多いじゃねえか!」
さわお「何だ?何かが憑依したのか!?」(笑)
シン「ちなみに今のは、スティッチのキャラクターとあしたのジョーを合わせてみました。
あたしのジョーじゃねえんだぜ。あしたのジョーです!」
あたしのジョー・・・(爆)←ツボにハマって笑いが止まらない。
さわお「ジャンバがジョーの真似をするとこなんてやるんじゃねえよ!
今ンとこ(DVDでは)カットな?」(笑)
シン「じゃあ、カットついでにおととい好評だったあれを・・・
(裏声で)僕ミッキー!JCBカードは、ディズニーリゾートの公式カードなんだよ!」(爆)
シン「では、次はみんなでちゃんとスティッチを呼んでください。せーの!」
スティッチ〜!!(なんだ?なんの番組だ?? 笑)
シンちゃん、スティッチの風船を取り出す。名古屋でいまいち受けなくて、改良するから内緒にしとけって言ってたやつ。お客さんにもらったこの風船、おなかのところに「the pillows」って書いてある。
シン「このスティッチは喋ります。・・・(ダミ声で)僕スティッチ!!」(笑)
さわお「てめえ、何でもやりゃあいいと思うなよ!!」(爆)
シン「(笑いながら)スティッチですが、諸事情によりこれで終わりです(笑)
皆さん心の中でスティッチと一緒に歌ってください。」
さわお「・・・じゃあ何で出したんだって、みんな思ってるよ?」(笑)
シンちゃんオンステージ?でいっぱい笑ったあと、“Rodeo star mate”
●“ターミナル・ヘブンズ・ロック”〜“Culry Rudy”〜“Sleepy Head”
と、一気に盛り上がって。
ライブ前に近くにいた男の子がその友達に、「大阪でターミナル・ヘブンズ・ロックをやったって聞いたけど、今日やるかな?聴きたいな?」と話しているのが聞こえた。
だからこのイントロが始まったときに、やったね!キミ!って振り向いてしまった。
“Sleepy Head”のイントロ。
さわおさんがゆっくり右手で淳くんを指差す。
淳くんのベース。これがまたかっこいい!!みんなで狂ったように踊った。
曲が終わった。
「(肩で息をしながら)疲れた・・・・スリーピーヘッドは中盤にやっちゃダメだな。」(笑)
「あ〜、ツアーを回って来て、ステージ以外で一番の思い出は、なんと珍しくメンバー全員で、カラオケに行ったことだ。」(笑)
うわっ、全員で!?
「しかも自分たちで歌いたい歌を入れず、スタッフにこれ歌ってくださいってどんどん曲を入れられて、ピロウズのツアー中にまたピロウズを歌うという・・」(爆)
「初めて聴いたわ、真鍋くんのスケアクロウ。」
えーーーーーっ!?聴きたい!!
Peeちゃん、軽くうなずきながら苦笑い。
「でも、わかったんだけど、メンバーって意外と歌詞覚えてないのな(笑)
ま、それは置いといて、君らもライブ中に歌うじゃないか。(口パクの真似をする)
頼むから歌詞間違えないでくれ、俺が不安になるから(笑)
君らの方が俺らよりよっぽど曲聴いてるだろ?」
そうかも(笑)
「では、次の曲は、歌詞を知らなくても、気持ち良く、簡単に歌える歌を・・・
一緒に歌ってくれる?」
え!?
一緒に歌ってくれる?って・・・言葉にしてさわおさんが言われるのを初めて聴いた。
あ・・・(←感動して言葉にならない)
yeah yeah yeah yeah・・・・・ like a lovesong!
みんなで大合唱。思いっきり。
そしてさわおさんが歌ったら、あとのコーラスをみんなで。
最初で最後の(back to back)
これはプレゼント(back to back)
「back to back」の部分を、声をそろえて。
この曲は、昔ピロウズが売れない時代から熱心にファンレターをくれていた大阪の女の子にあてて作った曲。
返事は一度も書いたことはないそうだけど、「最初で最後のラブレターのつもりで書いた」とさわおさんが以前言われていた。
だから、この歌はバスターズがもらった歌なんだ。
言葉にはしない 感情を詰め込んで
そこにいるマイフレンド これはキミのうた
マイクを離れたさわおさんに、みんな歌って!とアピールされて、
「これはキミのうた〜♪」と心を込めて歌った。みんなすごく声が出ていた。
今回のツアー、いろんなことがあったけど、
「これからもよろしくな!」
って、さわおさんに右手を差し出されて、
みんなでその手を握り返した感じだった。
「一緒に歌ってくれる?」の時点から再び涙があふれてきて止まらなかった。
●“ジョニー・ストロボ”を歌っているときのさわおさんの声と表情が好きだ。
この曲だけは前にデカい子がいても、なんとかその隙間からさわおさんの顔を見ようとしてしまう。
“Beyond the moon”は圧巻だった。みんなで聴き入った。
(あとで他の方の日記を読んだら、フルで歌っていた女の子がいたそうだ。この流れで、この曲で歌える神経がわからん。さわおさんが“like a lovesong”を「一緒に歌ってくれる?」って言われた気持ちがなぜ読めない?)
と、つぶやいてみる(ツイッターでやれって話で 笑)
●メンバー紹介。
淳「ベース鈴木です。
この公演が終わったら、わたしのメモ帳のスケジュールは白紙です(笑)
なので全力で最後までプレイします。よろしく。
ちなみにカラオケでわたしが歌ったのは、Perfumeです。ポリリズム。」(笑)
さわお「しかも振り付きでな!」(笑)
淳くん、“ポリリズム”をワンコーラス口ずさむ。
さわお「おい!(指ではさみを作って切るフリをしながら)著作権の関係で、(DVDでは)カットだぞ!」(笑)
さわお「はい、真鍋くん!」
Pee「ギター真鍋です。淳くんのPerfume、結構いいんです!」
淳「いいでしょ?」
Pee「(うなずいて)俺も覚えようかな(笑)
・・・ツアー最終日、こんなにたくさん集まっていただいて嬉しいです。
近くに東京ドームがあるじゃないですか。昔、親父を東京ドームに連れていった事を思い出しました。
そんな親父は今、元気に実家で雪かきしてます。」(笑)
さわお「(シンちゃんのほうをちらっと見て)・・・今日、初めて喋るんだよな。」(笑)
シン「はい(笑)ドラムの佐藤シンイチロウです!」
それを聞いて笑っている客に、「さっきの(ミッキーやスティッチの真似)はカットだから、(DVD)見る人には流れがわかんないから静かにね。」みたいなことを、さわおさんが身振りを交えながら客に訴えた。
DVD作りって大変だね〜(笑)
シン「今日バスターくんが開場前に現れたと思いますが、見た人!」
多くの客が挙手。
シン「結構いますね。・・・こんな事を言うと三浦くん(マネージャーさん)が、
バスター君はバスター君で、中に人なんていない!!と怒りそうですが、
実はあの中には人が入ってます。」
え〜!!! (と、大げさに驚いてみせる客 笑)
さわお「え〜じゃねえんだよ!」(笑)
シン「あの中に今日入っていたのはですね、何とわたくしでございます!」
えっ!?・・・今なんて??
シン「中にカメラが仕込んであって、頭叩いた人とか見てましたよ。覚えてろよ!!(笑)
・・・そして2/11の長野。あの時中にいたのは・・・」
淳「わたしです。」
ええっ!?
シン「さらに2/13の名古屋は・・・」
ま、まさか・・・
Pee「わたしが入ってました。たくさんのパンチやハグ、ありがとうございました!」
ええええええ!?
シン「そして一昨日のZeppの中は・・・」
3人がステージ中央に視線を向ける。
さわお「(おもむろに両手を挙げて)俺です!」
ええええええええ!?
さわお「(ツイストみたいな振りで踊ってみせて)スッゴい動いてやったんだ(笑)
そしたら脱いだとき、擦れて(左手を指して)ここから血が出ていました。」(爆)
シン「全て中からカメラで撮影しておりました。
この映像は『バスター君 GO TO OOPARTS』としてDVD化され、それのおまけ映像として、今日のライブDVDが付いてきます。」(笑)
さわお「(笑いながら)いやな、この前チャットモンチーのライブDVDの特典映像観たら、凄く凝ってたんだ。だから今回僕らも、初心に戻って頑張ってみました。」
戻りすぎじゃあ・・・(放心状態 笑)
淳「一番ショックだったのが、目のとこから中覗かれて、あ、オッサン入ってる!って言われたことです!」(笑)
淳「そりゃオッサン入ってるけどさ・・・」(爆)
さわお「だからおとといは俺、ばれないように、普段しないメガネかけて、(頬を膨らませて)こうやってました。」(笑)
メンバーがバスター君に・・・メンバーがバスター君に・・・・
シンちゃん・淳くん・さわおさんはわかるけど(わかるのか?)、
まさかPeeちゃんまでが・・・・
あーーー、名古屋はニアミスでバスター君に会えなかったのに。
ハグしたかった!Peeちゃんバスター君!!
というわけで、今日のライブはおまけ映像として付けられるので、お楽しみに!(笑)
●「今回旅を続けながら、新曲を作りました。
そして改めて思ったのは、自分にとってライブがいかに大事な時間かということ。」
「音楽的な満足度はまだ6割ぐらいで、そしてもっと音楽的な満足が欲しいんだ。
商業的な満足度は・・・もう十分だろう(笑)
音楽性や・・俺の性格を考えると、十分だ。」(笑)
「ライフ・サイズ・ライフ。等身大の人生。
自分にふさわしい・・・自分に似合う服を着て、
自分に似合う音を鳴らして、
そしてお似合いの君たちに出会えた!
(右手を客のほうに差し出して)ありがとう。幸せだったよ。」
「幸せだったよ。」が涙声で、すぐに後ろを向いてしまったさわおさん。
きっと、ギリギリセーフの状態?(笑)
そんな・・・ことを言ってもらえるなんて。
しっかり向き合ってくれて、幸せだったのはわたしたちのほうだよ。ありがとう。
“LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter) ”
●アンコール。
シンちゃんは久しぶりにピンクのライフサイズライフTシャツだ!
うっかり赤いものと洗ったのかな?(笑)
再登場のときに会場の右から左、右手を挙げて拍手に応えるさわおさん。
「(右手をもう一度挙げて)ロックスターみたいにやってみました。」(笑)
いや、正真正銘のロックスターだよ!
“雨上がりに見た幻”
ああ、なんていい曲なんだろう。
イントロですでに涙目。
続いて“LAST DINASOUR”
ツアーの終わりを惜しむかのように踊るバスターズ。
曲が終わった。
「サンキューベリーマッチ!アイライクユー、バスターズ!!」
「ありがとう。いい夜になったよ。新曲、早く聞かせたいな。
でも、俺たちには安心感があるだろ?
キミたちは絶対いい曲に決まってるって思ってるだろうし、
俺はキミたちに気に入ってもらえるって思ってる。気持ちは同じだ。
また、いいアルバム作って会いに来るよ!ありがと!」
右手を挙げて去っていくさわおさん。
●SEの“LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter) ”を手拍子しながら歌うバスターズ。
そしてもう一度アンコールの手拍子を。
メンバー登場。
「あとちょっとだけ遊んでやるよ!
ノー・・・サブスタンス!」
大歓声。
最後のモッシュだ!疲れを忘れて飛んだ。
終演。
いいライブだった。
そして、いいツアーだった。
大阪でさわおさんがキレたあと、ちょっとした論争?もあったけど、
行けなかった長野で、自分の思いを話してくれたさわおさんに涙したバスターズを知っている。
そして次の名古屋。ライブ中、あれほど緊張しているバスターズは見たことなかったし、
それを感じて自虐ネタを交えながら、みんなを笑わせてくれたさわおさんを見るのは、ちょっぴり切なかったけど、
ピロウズも、バスターズも、抱きしめたくなるくらい愛しかった。
“ピロウズがいて良かった”ってキミに言われたいと本気で思った。
アルバム『リトルバスターズ』の歌詞カードに書かれているさわおさんの言葉の一節。
今でも、きっとその思いは変わっていないだろう。
そして、「ピロウズがいて良かった」って、心の底から思っているよ。
きっとそんなひとはたくさんいる。
それが、いつかさわおさんに伝わったらいいな。
友人と合流してアリーナを出るとき、上を見上げたら増子さんの姿が見えた。
そしたらふっと目が合ったので、二人で思いっきり手を振ったら、増子さんも手を振ってくれた!
あーーー!!めっちゃいいものもらった気分(笑)
増子さんも絶対ピロウズが大好きだよね?
思いは同じ・・・かも。
ツアーは終っちゃって寂しいけれど、熊本での対バンライブ、今からとても楽しみです。