星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

wooderd chiarie オオガラスの放物線 vol.5 大阪篇 『サクラメント・カントス』 Release TOUR 2010@難波ROCKETS(5/15)



出演:wooderd chiarie / LITE / the chef cooks me


2月のインストアライブ以来のウッチャリ(wooderd chiarieの略)

あのときはアコースティックだったので、バンドスタイルのライブとしては約1年ぶり。

「体調悪いなんて言ってらんない♪」と自分を励まし難波ROCKETSへ。


このところ毎週そんな感じのような気がする・・・こりゃ、長生きできそうもないな。



このライブのチケットを先行で取ったころは、「難波ROCKETSが閉店するらしい」という噂があった。(本当の話だったようだ)

それが、いろいろな方面からのバックアップがあり、存続できることになったらしい。


20年余りの歴史があり、その昔にはL'Arc〜en〜Ciel、LUNA SEA などもステージに立った事があるという大阪の老舗ライブハウスが、とりあえずは閉店の危機を乗り越えたことは嬉しい。


個人的にも、スリーピーのライブ後の物販前で、小銭を床にぶちまけてしまい津波くんに拾ってもらったという思い出のライブハウスなので、なくなってしまわなくてよかった。(なんじゃそりゃ)



開場前にROCKETSに着いてぼーっとしていたら、楽屋?からウッチャリの久保寺くんとスタッフさんが、かわいいバースデーケーキを持ってライブハウスの中に入って行かれるのを目撃した。

どうやら誰かの誕生日らしい。


ほどなくして、中から歓声と拍手が聞こえてきた。とっても楽しそう。思わず開場を待っている人たちと顔を見合わせた。



開場。

まだお客さんはさほど多くなく、スタッフの方が「開場しまーす。チケットをお持ちの方、どうぞー。」と、大体の順番で入場。ゆるい感じがおもしろい。






中に入ると物販の付近にウッチャリのメンバーさんの姿が見えた。

小和瀬くんと目が合ったので、「楽しみにしてました!」とご挨拶した。


ROCKETSは、ステージが高くて見やすいけど、フロアのど真ん中にでかい柱があるのが難点。

それと、高架下にあるので電車の音が聞こえる。(関西には高架下にあるライブハウスが多いので、これはあまり気にならない)

やっぱこの柱がなあ・・・しかたないとはいえ、その柱の位置が一番見やすい場所。惜しいな。



開演前にはだんだんお客さんが増えてきて、暑くなってきた。





the chef cooks me


2年前のGSGP以来のthe chef cooks me


wooderd chiarie、レコ発おめでとうございます!

LITEと一緒にお祝いに駆けつけました!」


と、シモリョーさん。

ウッチャリとはもう7年くらいの付き合いで、シェフのイベントに出てもらったこともあるとか。

(この3バンドは、下北沢ERAというライブハウスの同期だそうだ)


今日出演のバンドは全部東京のバンドで、レコ発ツアーとはいえ単発で、大阪だけのゲストに出演してくれるなんて、ありがたいなあ。



シモリョーさんはキーボードだけじゃなくて、鍵盤ハーモニカやらパーカッションのいろいろな楽器を鳴らしながら歌って、お客さんにも小さい鉄琴みたいなのやマラカスを配ったりして、楽しませてくれた。

あとで「回収〜」と言ってお客さんから返してもらう姿がおもしろかった。



「今日は僕の誕生日です!

さっき顔合わせでバンドが集まったときに、ケーキをいただきました!」


あのケーキはシモリョーさんのものだったのか!何歳になられたのかな?


セットリストはわからないけど、真ん中くらいに、「大事な曲、やります。」と言って演奏してくれた曲がとてもよかった。




LITE


LITEを前に観たのは、3年前のセカンドライン

sleepy.ab・LITE・OGRE YOU ASSHOLEという、今思えばすごい対バンだった。


そのときの日記には「鋭角な音を出すかっこいいバンド」みたいにLITEのことを書いていた。

そして今日もかっこいい。

特にベースに目を奪われてしまう。


武田さんが「シモリョーくんは今日28歳の誕生日。アラサーです(笑)

僕らみんなアラサー。27歳はアラサーじゃないけど、28歳はアラサー。」


そこが基準?(笑)


そのあとウッチャリのレコ発のお祝いを言われて、「もう7・8年の付き合い」と。


「アラサー・・・これから、アラフォーになっても、アラフィフになっても・・・アラフィフ?無いかな?」(笑)

40代になっても50代になっても、バンドを長く続けて、バンド同士も仲良くして、みたいなことが言いたかったようだ。

バンドは続けなきゃだめだよね!




何曲目だったか、 ギターの楠本さんがパーカッション、ベースの井澤さんが打楽器を叩く曲があって、それがまたよかった。

最後の曲もよかったなー。タイトル知りたい。インストの曲ばかりって、タイトル覚えるの難しい。





wooderd chiarie


01.MOONLIGHT
02.アイメ
03.スロー・ラーナー
04.サクリファイス  
05.リビングの象 
06.幽霊たち 
07.sputnica 
08.バー 
09.箱 
10.オルフォイス


En1
01.心象風景画


En2
02.アイのストーリー




バンドとしてのウッチャリは1年ぶり、だが、実は去年の秋に観る機会があった。

ミナホの最終日。

救急入院してしまったあのとき。

自分が悪かったのでしかたないけど、あのときに観れなかったライブ、今でも未練たらしく覚えている。

あのときウッチャリはどこでライブをやったんだっけなあ・・・



あのときの経験があって今のわたしがある気がする。

あとで後悔しないように、観たいものは観る、会いたいひとには会う、必ずというわけには行かないけど、そうできるように努力しようと。

それにはまず健康第一なので、今の状況は決して褒められたものじゃないけど。



ウッチャリといえば、最近?サポートギターの方が入られて、5人になっているらしい。

どんな感じになっているんだろう。楽しみだ。


そんな1年ぶりのライブなのに、1曲目・2曲目は、ぼーっと聴いてしまった。

さっきのLITEの余韻のせいもあるのかもしれない。

上邨(ウエムラ)くんの声が少し聴こえにくくてイラッとした。



でも、3曲目の“スロー・ラーナー”から、ぐっと掴まれてしまった。

ギターが3本で音に厚みが出た曲もあるけど、ウエムラくんがギターを置いてボーカルに専念できる分、ものすごい力で歌に引き寄せられる。


「今日は・・・ギターを置いたり、弾いたり・・・ほとんど弾いてませんけど(笑)忙しいです。」

と、MCでウエムラくんが言っておられたが、歌に集中しているように感じられた。




彼の声は、高い空から降ってくるイメージがある。

なんだろう・・・光?

ずっと目を閉じて歌うウエムラくんを、穴が開くほど見つめてしまった。





サクリファイス


 誰かの代わりに あなたがいるわけじゃない


歌詞が言葉となって心に響く。




5曲目、岡部くんのドラムから始まる曲。


小さな悲鳴を上げてしまって、隣にいた友人に笑われた(気がする)


“リビングの象”だ!


全身を耳にして歌詞を聴く。


 ひだまり ああ・・ 
 ひだまり ああ・・・


消え入りそうなウエムラくんの声とアウトロ・・・そしてすっと音が消えて、“幽霊たち”のイントロへ。


あわわ、かっこいい!!

思わずため息をついてにやっとしてしまった。

友人も同じように思ったようで、顔を見合わせて微笑みあった。




“sputnika”と“sputnica”の違いがやっとわかるようになった(遅っ)

今日は“sputnica”のほうだと思うけど、違うかな・・(やっぱり自信なし)




“バー”


アコースティックライブで聴いて感動した曲。

ウエムラくんはギターを置いて、両手でマイクを包み込むようにして歌われた。



“箱”


ウッチャリは、ボーカル&ギターのウエムラくんと、ギターの小和瀬くんのふたりが、それぞれ曲を作っておられる。


この“箱”は、小和瀬くんの作詞・作曲。

彼の作った曲の中でも、特に好きな曲だ。




“オルフォイス”


イントロが聴こえてきた途端、身震いをしてしまった。


なんだろう?


歌詞のせいだけでなく、ステージから光がこちらに向かってくるのを感じた。


 
 だからここにいる
 光を集めて
 だからここにいて
 見守っていて


なんだろう?この感覚は。


いつもウッチャリのライブは、歌も演奏も素晴らしくて毎回感動するのだけど、そういうことではなくて。

何度もライブを観てきたけど、今までとは違った何か。


客を煽るわけでもなく、気の利いたMCがあるわけでもない。

いつも1曲1曲を丁寧に演奏して、どこか超然とした雰囲気がある彼らだけど・・・

今日、初めてライブで、ウッチャリと対話した気がする。


すごく伝わってくるものがあった。


“オルフォイス”を聴きながら、涙ぐんでいた。




アンコール。


再登場された久保寺くんが、「10曲突っ走ってやってきました。」と言われたあと、


客の様子を見ていて嬉しかった、聴いてくれているんだなあ、と思った。

「すごく・・・みなさんの気持ちが伝わってきました!」

と。


あれ?同じようなこと、感じてた?

嬉しいというより驚いた。


“オルフォイス”を聴きながら感じたことはうまく表現できないけど、とてもとても幸せだったのは確かだ。



“心象風景画”


ファーストミニアルバムに入っている曲、初めてライブで聴いた。

アレンジがずいぶん違ったのと、そのアルバム、半分は英詞の曲なので聞き込んでいなくて、その曲とわからず新曲かと思った。


静かに始まり、中盤から一転して激しくなって、めっちゃかっこいい曲。

終わったらため息が出た。





Wアンコール。


対バンライブだし、予定より遅くなったいるし、もう無いだろうと思いながらも、手拍子をすることが止められなかった。



まず久保寺くんだけ登場して、


久保寺「・・・Wアンコールなんて、このツアーで初めてです!」


と嬉しそうに。

わたしも嬉しいです。ありがとう。



小和瀬くん、岡部くんとサポートギターの方も来られてチューニング開始。


久保寺「何の曲やるの?」


小和瀬「教えない!」(爆)


うわあ・・(笑)


気づいたらステージしもてからウエムラくんがそっと顔を覗かせていて・・・大きな拍手で迎えられて登場。もしかしてWアンコールに気づかなかったのかな?(笑)



“アイのストーリー”


スローテンポなこの曲、イントロ部分で久保寺くんがお客さんにハンドクラップを促して。

ウッチャリのライブで初めて見る光景だ。


そして、ウエムラくんの歌が始まったらうっとり聴き入った。



終演。


ああ、いいライブだったなあ。

静かな終わりだったのに、心が興奮しているのがわかった。


「無理して来てよかったね!」


わたしと同じく風邪をひいている友人が、わたしの気持ちを代弁してくれた。



物販でウッチャリのTシャツを買って、ライブハウスの中や外におられたメンバーさんみんなにサインをいただいた。


軽い興奮状態が続いていて、酔っ払いと化したわたしは、ウエムラくんに今日のライブのお礼と、あとで考えるとめっちゃ失礼なことを言ってしまった。

笑顔で聞いてくださったウエムラくんありがとう。そしてごめんなさい。

話した後半部分は忘れてください。(ここに書いてどーする)



このツアーファイナルは、5/20(木)@ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE

MCで久保寺くんが、「東京まで2時間半くらいです。みなさん来てください!」と言われていたけど、行きたいに決まってる。

土日だったらなあ。


だってこのファイナル、sleepy.abとの対バンだもの。


あーーー!!行きたいなあ。

でもムリだ。泣くしかない。