出演:PaperBagLunchbox / mothercoat / 空中ループ / DJ タイラダイスケ(FREE THEROW/soultoday) / DJ 星原喜一郎 (New Action!/soultoday)
PaperBagLunchbox(略してPBL)との出会いは、2006年、4年前の12月。
syrup16gのイベントで、2番手として登場。(トップはGood Dog Happy Menだった)
1曲目の“スライド”からボーカルの中野くんの声に鳥肌が立って、心をわしずかみにされた。
(その日の日記はこちら→http://d.hatena.ne.jp/firesign0916/20061211)
それでCD(シングル1枚、アルバム1枚)を買って、さあこれからライブを観るぞ!と思ったのにしばらく間隔が開いてしまった。
再会は2008年6月。
その頃からハマりにハマっていたスリーピーのライブスケジュールをチェックしていた。
下北沢のライブハウスで誰かのイベントに出るらしい→HPを見る→そこにPBLの文字が!
「あ、いた!」
ほんとに↑こんな感じ。(失礼なことに、ある日のライブ後中野くんにもそのまま伝えてしまった)
そのあとは縁あって、大阪に来てくれたのもあって続けてライブが観れたのだが、2009年4月以降は東京(または名古屋)での平日ライブが多く、行けなくて悶々とした日が続いた。
ライブが観れない、CDのリリースもない、彼らの活動は続いているものの、自分が語れる話題がない。
それでもツイッターをやっている友人を通してPBLをフォローして、なんとなく遠くから眺めていた。
それが、7/17に10周年記念イベントをやるという情報を聞いた。
念願の土曜日!(←遠征できる)
対バンに空中ループとmothercoat!
しかもこの日は中野くんのお誕生日らしい。これは行かねば!
ということで遠征してきました。
宿を取るのを忘れていてギリギリに予約しに行ったら、駅近くのホテルはすべて満室。
3連休というのを忘れてた!(←19日仕事の人)
結局駅から徒歩10分というホテルを取った。
当日駅の出口を間違えて、道に迷ってホテルに電話して尋ねるという・・・20分以上かかってやっと到着。
しかもMARZに来るのは3年ぶりで、こちらも道に迷ってしまった。自分が方向音痴だというのを忘れていた。。。
余計な汗を拭きつつ、開演を待った。
01.Stand Alone
02.海鳥
03.小さな光
04.ハローグッバイ
05.光年ループ
曲数は2日前と同じだったが、“海鳥”が聴けて嬉しかった。
照明がシンプルだけど、動きがあっておもしろい。
特に“光年ループ”の照明がきれいだった。
電子音を駆使する彼らは、MARZのように天井が高くて硬質な感じのするハコがとても似合う。
音もきれいだったし。
昔からPaperBagLunchboxが好きで、尊敬していてよくしてもらっていて、という意味のことを松井くんが。
「そんなPaperBagLunchboxと同じステージに立てて嬉しいです!」
そういえばPBLも元々大阪で活動されていたんだっけ。
いろんなところでいろんなひとが繋がっているんだね。
10/2(土)に下北沢ERAで、初の東京ワンマンライブを行う空中ループ。
お客さん、たくさん集まってくれたらいいなあ。
行きたくても行けない身としては、祈るばかりです。
ライブを観るのは2年ぶりくらい。
それでもメルマガを送っていただいていて、近況は把握しているという状態。
ライブはめっちゃかっこよくて、気づいたら踊っていた。
ボーカルのギガさんの身が軽くてびっくり。
歌い終わって「ありがと!」という言葉も歌っているみたいだった。
「PBL、10周年おめでとう!
解散すると思ってたけど(笑)・・・いろいろあったからね。」
笑わせといて最後はしんみり。
女性ベースのトキロックさん、演奏中の表情が素敵だった。
彼女のブログに、
「空中ループはアー写でボーカル女の子と思ってたから男だってびっくりした
打ち上げでボーカル松井めちゃめちゃ面白くてびっくりした
京都でも一緒にやれる日を楽しみにしている」
と書いてあって、めっちゃウケた(笑)
PBLについては、
「10周年か〜それだけやってて
メンバー変わってないのがほんとにうらやましい
一時期止まったこともあったりしながらも続けてきたって 中野君のMCはいつも
思いが素直に飛び出して聞いてて楽しい パフォーマンスもね full of joyで」
共感した。
もう、なんだか緊張してしまい、あまりにご無沙汰で申し訳ない気がして、中野くんと反対側のすみっこで観ようとかみて側にいたら、メンバーの立ち位置が変わっていて中野くんのまん前に立つことになってしまった。
セッティング中、トイレに行こうと隣に立っていた女の子に荷物を見ていてもらい、そのあとも少しお話をした。
わたしが「神戸から来ました」と言ったら彼女は少し考えてから、
「ツイッターでPBLにつぶやいておられました?」
わたしと同じようなタイミングで彼女もつぶやいておられたようだ。
そんなところで知られるとは・・・恐るべし、ツイッター!(笑)
開演。
1曲目、中野くんの声が聴こえてきたとき、初めて観たライブを思い出してまた鳥肌が立った。
中野くんの声だ。
アルバム(&シングル)1枚分と、その後観たライブでやった曲しか知らないわたしには、やった曲半分くいらいしかわからなかった。
でも、どの曲もすごく心がこもっていて、ぐんぐん引っ張られていった。
特に前半の“5度”〜“スライド”
泣きたくなるような メロディーだった
歌いたくなるような リズムだった
こんな僕でも 心は震えたんだ
こんなうれしいことってあったかな
(スライド)
気づいたらぽろぽろ泣いていて、「えっ!?」って自分で驚いた。
今まで聴いた中でも一番の演奏だったんじゃないかな。(と言ってもライブ観るの、6回目)
言葉にならないくらい感動して、その次の曲、凄い迫力の、“藍時”?
あとで伊藤さんに教えてもらったのに、頭がぼんやりしていて把握できなかったのだけど、とにかく圧倒された。
中野くんだけじゃなく、ドラムの伊藤さん、ベースの倉地くん、キーボードの遥ちゃん。
4人の魂がぶつかり合った、と感じる演奏だった。
あまりに凄すぎて、そのあと少し脱力してしまったけど(笑)
中野くんが「10年、10年だよ、凄いね。」と話を向けたら、「解散するかと思った、2回くらい。」と伊藤さんが。
「2回くらい」というのが、これまたリアルで(笑)
でも、少し立ち止まることもあったようだけど、メンバーが変わらず10年続けるっていうのはやっぱり凄いよ。
うしろの3年半しか知らないけど、PaperBagLunchboxというバンドに、出会えてよかった。
“オレンジ”という曲は、最初聴いたときは、内省的な歌だと思った。
それが、2年後に聴いたときは1対1で語りかけられるような、温かい歌だと感じた。
おそらくアレンジの違いによるところが大きいのだと思うけれど、この日聴いた“オレンジ”は、その場にいたみんなに向けられていた。
心が開いている感じ?
中野「アルバム1枚しか出していないのに・・・集まってくれてありがとう。」
時には自分の気持ちがバラバラになりそうなときも、「ライブよかったよ!」って声をかけてもらったりして、またぎゅっと固まるんだ、って。
途中でやった新曲、歌詞につまずいたのか、曲を止めてやり直し。
「大事な曲だから、やり直させてください!」と。
ぐっときた。
もう1曲後半でやった曲、テンションが上がりすぎてキーが取れなくなった?と、もう一度歌いなおし。
ごまかしてやれないのが中野くんだよね。
でも、そのタイミングで遥ちゃんが、
「こんなときですが、今日は中野くんの誕生日です!」
と。「言いそびれていた」(笑)そうだ。
28歳、おめでとうございます!
その中野くん、時折ハンドマイクを持って歌いながら軽やかにステップを踏んだり、ジャンプして空に飛んでいってしまいそうになったり。
そういうところは初めて出会った頃とちっとも変わらないね。
終盤のMC。
中野「PaperBagLunchboxから、重大発表があります!」
え・・・
中野「長らくお待たせしましたが・・・アルバムができそうです!」
順調に行けば来年の1月くらいに、と。
わあっ!!嬉しい!!
待ってるからね。
アンコールでは、「いつまでも思春期の気持ちを忘れないひとのために」と言われたかな?
“ティコ”
瑞々しい恋の歌だ。
大きな拍手を送って終演。
知り合った女の子や、他のお客さんが、中野くんにプレゼントを渡しておられるのを見て、手ぶらで来ちゃって申し訳ありません状態だったわたしだけど、
次に会える予定も立っていないので、機材を片付けて忙しそうな中野くんに声をかけた。
ずいぶんとお会いしていなかったのに、覚えていてくださって嬉しかった。
そのあと物販におられた伊藤さんにご挨拶。
久しぶりにライブを観に来たわたしを、喜んでくださって申し訳ない気分だった。
でも、ありがとう!
わたしがPBLを知ってから観たライブ、前回までの5回すべてを一緒に観た友人がいる。
彼女は今体調が悪くて苦しんでおられて、今回のこのライブにわたしが行くということを伝えられなかった。
でも、新譜をリリースするという嬉しい話を聞いたので、その頃には一緒に観れたらいいな。
もうここには来ておられないかもしれないけど、回復を祈って書いておきます。
また一緒にPaperBagLunchboxのライブに行こうね。きっとね。