星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 peridots TOUR 2010 “MY MIND WANDERS”@心斎橋Music Club JANUS(12/6)


※下にセットリストあります。

※なお、peridotsPERIDOTSです。こだわって小文字表記です、あしからず

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タカハシコウキさんのソロユニットであるperidots

2006年にデビューして以来、彼が今までどれだけの思いで歌を続けてきたかは知らないが、順調に来た5年間でなかったのはわかる。


そんなよくわからないところに感情移入するのもあれなので、今までわたしが観たライブを中心にperidotsについてまとめてみた。(こちら→http://d.hatena.ne.jp/firesign0916/20101206/p1


自分の日記を読み返してみると、いかに自分がperidotsが好きかを改めて実感した。

そんなことを振り返ったり見つめなおしたりしたくなるくらい、素晴らしいライブだった。




JANUSのあるビルに着いてエスカレーターを上っていくと、4階で足止めされた。

5階にあるライブハウスには、開場時間直前にしか上がれないようだ。



月曜日ということもあってか、開場18:45、開演19:30という遅めの設定。

そのせいか開場前からたくさんの人が集まっていた。


わたしは、いくら時間が遅くても月曜日。もし仕事が終わらずライブに行けなかったら・・・と、考えただけでめまいがするくらいだったので、この日に休みを取った。(休日働く代休)


バンドスタイルでは去年3月以来のライブ。

peridots初めてのフルアルバム『MY MIND WANDERS』の、東名阪レコ発ツアーだ。

何日も前からこの日が楽しみで楽しみで・・・

そして、わたしと同じような気持ちであろうと思われるたくさんのお客さんの中に、毎回peridotsのライブでお会いするひとたちの顔を見つけて、さらにテンションが上がった。


開場して自分の好きな位置に立ち、わくわくしながら開演を待っていると、しばらく体調をくずしてライブに来れなかった友人の姿も見え、嬉しくてちょっと泣きそうになった。

みんなこの日を待っていたんだなあ。

ライブが楽しみということもあるけど、タカハシさんに会えるのがとても嬉しい。



開演。


いつものように登場時のSEも無く、まずサポートメンバーがステージに現れて、最後にタカハシさん登場。

盛大な拍手で迎える客。両手を上げて答えるタカハシさん。


さあ、1曲目は何だろう?<セットリスト>


01.Life
02.My Mind Wanders
03.オールライト
04.Nothing is Coming
05.follow the star in your hearts
06.“Shoulder”
07.歌は常に雄弁である
08.急に石が飛んできて / Rhapsody Falls / 罪
09.夜のページ
10.Last One
11.Head to Toe
12.ライフワーク
13.Tokyo to Tokyo
14.労働
15.メトロ
16.どこへ


En
01.eyes
02.andante
03.リアカー



なんとなく“My Mind Wanders”から始めるのかな?と思っていたので、意表をつかれた。



“Life”



 のたうち回って
 這いつくばって
 悪あがきの果てに終わっていくのが人生



そんな言葉を美しいメロディーに乗せて歌うタカハシさん。

“Life”から始めるのはとてもタカハシさんらしい気がした。


「こんばんはperidotsです!

今日はお祝いです。最後まで楽しんでいって下さい!」


うん。お祝い!!



“My Mind Wanders”


緊張しすぎて最初に登場したサポートメンバーの顔を見なかったのだけど、 この2曲めで、あ、このドラム好き!誰?って見たら、

中畑大樹ちゃんだった!

わーい、中畑さーん!!


ちなみにサポートメンバーは、ギター:光太郎さん、ベース:Fireさん、ドラム:大樹ちゃん、キーボード:村上さんだった。


最初の数曲はキーボードなしで。




“My Mind Wanders”を、とても気持ち良さそうにギターを弾いて、少し弾みながら歌うタカハシさんを見て、

「音楽って楽しいね!楽しいね、タカハシさん!」と心で呼びかけた。



タカハシさんがギターをアコギに持ち替えて、


“オールライト”


ヤバイ!この曲には思い入れがたっぷりある・・・早くも涙が・・・(笑)



そして、声に出して歌うわけにはいかないので、口パクで一緒に何曲も歌った。

ライブで聴き続けて、音源にしてくださいって思っていた曲が、CDになって手元にある。

こんな幸せなことはないね。



「メンバーが一人増えます。」と村上さんを迎え入れて、“follow the star in your hearts”


この曲はまだ音源になっていない曲。

かなり昔から歌っているよね。

歌いだしの歌詞が好き。



“歌は常に雄弁である”もそう。


まだまだたくさんの曲が、タカハシさんの胸で眠っている。



テンポの早い曲が終わったあとは、大きな歓声が響く。

peridots客層変わった?もっとおとなしいと思ってたんだけど。」(笑)

でも、曲によって客もメリハリつけているから大丈夫。



“Shoulder”から“夜のページ”までの流れは、本当に美しくて、ただただタカハシさんの歌う姿に見惚れていた。



“Last One”


間奏やアウトロで、半身になって後ろの大樹ちゃんのほうを向いて、胸の前で軽くハンドクラップするタカハシさんにしびれた。かっこいい!



「今まで、peridotsの事を見捨てずにいてくれたみなさんにこの曲を。」



“ライフワーク”


 僕らに拍手を
 みんなにも拍手を



待ってたんだよ。



“Tokyo to Tokyo”


大好きな曲。


 トカゲが現れて
 時計を隠しちゃうから
 望みを全て捨てて
 私についてらっしゃいな



どういう意味で書いた歌詞かは知らないけど、不思議の国のアリスを連想してしまう。トカゲだけど(笑)

歌いながら身体を揺らした。(口パクで)



「今日は“労働”の本当の姿をお見せします。」と、バンドアレンジで“労働”

弾き語りで始めてアルペジオでトチるタカハシさんも観たかったような・・・(笑)



「こんなにたくさんの人が集まってくれて、僕は幸せです。月曜日なのに。」(笑)

休み取りました〜(←意外とそういう人、多いかも 笑)



“メトロ”



これも大好きだ!

ってこればっかりだけど、もう何年も曲に片思いしてたんだから、いいじゃない。ね!




そして、「フルアルバム作ったぞー!」と右手を上げて言われたあと、


「みんなが一緒に歌ってくれているのを見て、アルバム作ったんだなあ、って実感しました。」


peridotsは一人ですけど、こんなにもたくさんの人に支えられたアーティストは他にいないんじゃないかと思います。」と言ってメンバー紹介。


村田さんはフルネームで紹介されたけど、大樹ちゃんは「ダイキちゃん!」って(笑)


おおーってみんなで大きな拍手したら、大樹ちゃん立ち上がって両手に持ったスティックを上げて応えてくれた。

嬉しかった!



「これからは、みんなをヤキモキさせないように・・・

普通に(笑)活動をしていきたいと思います!ついてきてね!」



うっ!

さりげなく、だったけど、ついてきてねって・・・

嬉しくて泣きそうだった。


今、すごくいい状態なんだろうなあ。


『MY MIND WANDERS』について、

「僕とperidotsに関わる人たちの執念と魔法の塊。

こんなに遠回りした結果、こんなアルバムを作れた僕は本当にラッキーです!」

ってインタビューに答えられていたもの。


「あの辛い思いも、今のためにあった」と思えたら、最高で最強だ。




タカハシ「早いもので、次で最後の曲になりました。

客「えーっ!!」

光太郎さん「(客の反応見て)わははは!」


タカハシ「・・・アンコールあるから。」(笑)

タカハシ「って言うと、ウケるんです。」(爆)



 “どこへ”



美しい、美しい曲。

こんな曲に出会えて幸せだ。

長かった片思いの恋が実った感覚。



アンコール。

村上さんがピアノをスタンバイして、タカハシさんはハンドマイク。“eyes”だ!


全員息を止めて聴いていたんじゃないか?と思えた時間。



その次の曲は、まだ音源になっていない曲。

大樹ちゃんのドラムがおもしろい曲。


あとで友人に尋ねたところ、おそらく“andante”という曲らしい。




最後の最後は“リアカー”


そうか、この曲が最後なのか。

タカハシさんのこだわりを感じる。うまく表現できないけど。


この曲でポロポロ泣けてしまったこともあるけど、今日は暖かい気持ちだった。

希望が見えたから。



終演。



タカハシさんが両手を振って退場していったあとも鳴り響く拍手。


どうしてだろう、自分の拍手が止められない。

客電がついて、「本日のライブは終わり・・」というアナウンスが流れても、鳴り続ける拍手。

それがいつのまにかアンコールの手拍子に。

そしたらとうとうステージに幕がひかれちゃった(笑)

でも、そのあともしばらく続いた拍手。


お約束のアンコールとか、あったらラッキーのWアンコールを求める拍手じゃない。

あれほどの拍手はあまり聞いたことがないよ。



待ってたよ。ありがとう。ついていくよ。


どの言葉でも言い表せない心のこもった暖かい拍手だった。



タカハシさんに届いていたらいいな。



 ずっと歩いていきましょう
 ずっと歩いていくさ


     (オールライト)