星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 東日本大震災復興チャリティーマッチ

奇跡的に仕事が早く終わり(というより無理やり終え)、ダッシュで帰宅。

テレビの前に座り込んだ。

晩ご飯、今夜はコンビニ弁当。文句は言わせません(笑)






両チームの選手が、ユニフォームの上に自筆のメッセージを書いた白いシャツを着て入場。


長谷部・中澤両キャプテンが、マイクを通して被災された方々にメッセージを。




「僕たちがいつもグラウンドで戦っているとき、いつも大きい力を与えてくれたのは皆さんの応援でした。

世界中の皆さんと一緒に、今度は皆さんを応援する番です。

今日、日本の力、サッカーの力を示して、仲間と一緒に全力で気持ちを込めてプレーします。」



長谷部のこのメッセージに、試合開始前だというのに涙が出た。


(あとでニュースで見たら、小笠原もこのとき泣いていたようだ)




メッセージシャツを脱いだら、選手全員喪章をつけていた。

センターサークルに両チームの選手と4人の審判が円になって、黙祷を捧げた。


静まり返ったスタジアムの雰囲気が、テレビの中から伝わってくる。





試合開始。




ザックジャパンとして初めて試される3-4-3のシステム。


長友、内田が今までより前のポジション。

次男いわく、「これ、ちょっと前の時代のシステムやけど・・・」


でも、試合を観ていくうちに、「これ、中盤が厚くておもしろい!」と。

攻撃的なシステムやな。


長友が中盤から左サイドを駆け上がり、右の内田がバランスを取って動いているのがわかる。




前半15分。

遠藤がゴール右に素晴らしいFKを決めた。

選手たちはみんなベンチ前に集まり、喪章をはずして高々と天に掲げた。


ヤバイ、また泣きそうや。



前半19分、本田からのスルーパスに、DFの裏を抜けた岡崎がゴール!


岡崎らしいゴールに「久々や!」と歓喜

シュツットガルトでは、こんなパスを出してくれる人、おらんし。



笑顔で岡崎が、誰かを「来い」と呼んでいる。その胸に本田が飛び込んだ。


ああ、いい仲間やなあ。



「やっぱり代表、強いなあ。一方的になったらいややな。」


J選抜は、昨日1日しか合同練習できてないから無理もない。かも。


でも、ぶっちゃけ、今の代表が勝たないと、日本のサッカーに未来はないよ。





後半、日本代表は8人の選手を入れ替え、J選抜も4人の選手を交代させた。



「カズ、まだ出えへんの?早く見たい!」

と次男。



後半に岩政が交代で入ってから(だったか?)、3バックから4バックに変更。


ほうほう、なるほど。



後半17分、中村憲剛に代わってカズ登場!


わくわく。


正直言って、長友や内田との対戦が観たかったけど、贅沢言わんとこ。



後半37分、キーパーから前線に蹴りだされたボールを、闘莉王がヘッドで落とし、DFを振り切ったカズがキーパーとの1対1を制し、右足できれいなゴールを決める。



ええ!?


ええええええ!?



この局面で決めれるなんて。



全身トリハダが立った。



そしてカズダンス


そこだけスポットライトが当たっているような錯覚を覚えるくらい神々しく、また涙が出た。




試合終了。



ガチンコでぶつかる場面もあり、イエローも2枚出されたゲームだったが、誰もケガがなくてよかった。


・・・と思えたのはだいぶあとで、カズのゴールの余韻からなかなか抜けだせなかった。


さすがだ。




選手や監督のインタビューのあと、日本代表の選手ひとりひとりと握手するカズ。



長友には少し長めに声をかけ、

左手で内田の頬をポンと触り、

本田の両腕を力をこめて握り何かを言っていた。


日本代表の選手みんな、サッカー少年みたいな目をしていたなあ。


うっちーの頬をカズが触ったとき、ちょっと萌えてしまったのは内緒・・・にしきれない(笑)




素晴らしい試合だったな。




日本代表が勝って、カズがゴールを決める。


演出したってこうはいかない。



惜しむらくは、あっさりテレビ中継が終わってしまったこと。

試合後も、選手が横断幕を持って場内一周したりして素晴らしかったらしい。



電気がきてなくて、またテレビが流されて見れなかった人のためにも、試合後の様子まで収録したDVD、発売してくれへんかな。


売り上げはもちろん義援金へ。