星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 さくら

さくら1昨日さくらが咲いていた。
 
いや、昨日咲いたわけじゃない。わたしが気づかなかっただけ。心に余裕がないと、見えてるものも見えないんだね。
 
 
 
さくらの語源については、いくつかの説があるらしい。
ひとつは、古事記に登場する「木花開耶姫」(このはなさくやひめ)のさくやが転化したものだという説。


もうひとつは、さくらの「さ」は穀霊(穀物の霊)を表す古語で、「くら」は神霊が鎮座する場所を意味し、「さ+くら」で、穀霊の集まる依代(よりしろ)を表すという説があるそうだ。いにしえの人々は桜に実りの神が宿ると考えたのだろうか
 
 
「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」 
というのはあまりにも有名な西行法師の詠んだ歌。
 
 
「春風の 花を散らすと 見る夢は さめても胸の さわぐなりけり」
 
 
「花散らで 月は曇らぬ よなりせば ものを思はぬ わが身ならまし」
 
*花も散らない月も曇らない夜。そんな夜であったならば自分はもの思うこともないであろうに
 
(以上西行法師 『山家集』より)
 
 

散りゆくさくらは儚いけれど、それを見ていると心がざわざわする。
儚いもの、切ない思い、不条理、そんなものに出会って人は歌を詠む。
 
 
幸せいっぱいの人生なら、文学や音楽になんの興味も持たないかもね。
 
 
 
*余談*
今日は午後から次男の高校の入学式。(ほんとはこっちがメインイベント)
朝は曇り空だったけど、しっかり晴れてきた。晴れ男の本領発揮。
イベントの際にはうちの息子貸し出すよ。
 
 
 
 
〈今日のBGM〉 桜のころ/坂本龍一甲本ヒロト
 

写真:Photo by (c)Tomo.Yun−ゆんフリー写真素材集よりhttp://www.yunphoto.net



コメント プレイバック

1.祝入学 子供より自分の支度に時間をかけてる姿が目に浮かびます。化粧はするの?一度みてみたい。のどかな春の1日を、お子様と満喫して下さいな。この時期が一番季節の移り変わりを目で肌で感じウキウキするんです私。ルージュの色でも変えてみようかな、ちょっとしたことで気分が変わる単純な生き物です。
Posted by tomichan at 2005年04月08日 12:00


2.いえいえ、私のしたくは5分でできます。(笑)
入学式+ホームルームは・・・長くて疲れた。でもいい天気でよかった。
Posted by Rinko at 2005年04月08日 19:07