札幌道新ホールでのスリーピーのライブのあと、札幌在住の友人にムジカホールカフェというところに連れていってもらった。
札幌を拠点に活動されている、スモゥルフィッシュというバンドのギターボーカル・イソベックこと磯部さんの弾き語りがある、とのこと。
友人に「行かない?」と誘われたとき、そのバンドのことはよく知らないしどうしよう、と一瞬迷ったが、せっかく札幌まで来てさっさとホテルにひとりで帰るのももったいないのでついていった。
6〜7人でタクシー2台に分乗してムジカホールカフェへ。
カフェはビルの3階にあり、急な階段を登って扉を開けたら、ライブはすでに始まっていた。(第1部)
店内の端っこにギターを抱えたイソベックさん。
その前に5つくらいのテーブル席が並べてあって、その後方に6人くらいが座れるカウンターがあった。
どの席もいっぱいで、遅れて入ったわたしたちはしばらく立って聴いていたが、お店の方がいくつか丸椅子を用意してくださり、先に来られていた方と相席で座らせていただいた。
そのあと2曲くらいで第1部が終わり。少し時間を開けて第2部が始まるとのこと。
ドリンクと食べ物を注文して、第2部の始まりを待った。
イソベックさんは月に1〜2回、ここで弾き語りをされているそうだ。
カフェなので何か注文しなければならないが、ライブは無料らしい。
お店はアットホームで落ち着いた雰囲気で、カウンターの下の壁にはスリーピーやサカナクションのメンバーさんのサインが直接壁に書かれていた。
札幌の音楽好きなひとたちのたまり場みたいな感じなのかな?
そういえば去年ここで、寺前未来さん&成山内(from sleepy.ab)のライブがあった・・・と思う。
カフェの名前を覚えていなかったけど、ここだったんだー、と嬉しくなった。
第1部で帰られたお客さんもおられて、友人と3人で前のテーブル席へ移動した。
そして第2部。<セットリスト>
01.それを夕立と呼ぼう
02.海の鳴るほうへ
03.Folk is Mind
04.さよなら僕のこの街よ
05.星のレントゲン
イソベックさんの声はとても温かく、ゆったり丁寧にギターをいとおしむように弾かれていた。
自分の周り半径1mにあるものを歌にしています、という意味のことを話された。
“海の鳴るほうへ”のメロディがとても美しかった。
最近、清水町というところにある芸術高等学校(通信制)のスクーリングに、2日間臨時講師として行かれたそうだ。歌の指導をされたとか。
それぞれのパートに分かれて講師がいて、パート別に練習したあと全体で合わせるのだそうだ。
2日間という短い期間でも、生徒たちと別れるときは寂しかった、と。
そのときの気持ちに似た曲、と、“さよなら僕のこの街よ”を。
外は木枯らしが吹いていても、家の中には暖炉があって、テーブルの上には温かいスープがある・・・そんな感じのライブだった。(変な表現ですみません)
友人が“珈琲賛歌”という曲がおすすめ、と教えてくれたので、ライブが終わってからその曲が収録されている1枚のCDを買った。
スモゥルフィッシュの曲だが、イソベックさんの弾き語りのCDもあると言われたのでそちらのほうを。
サインもいただいた。ありがとうございました。
<収録曲>
01.春爛漫
02.夕暮れみてる
03.珈琲賛歌
04.風立ちぬ夕暮れどきに
05.さよならテディ
5曲とも素敵だけど、“珈琲賛歌”のこの歌詞に共感。
独りじゃ寂しすぎて 二人じゃ多すぎて
うん、わかる。すごくわかる。
バンドバージョンのほうもまた聴いてみよう。
いつかスモゥルフィッシュのライブも観たいな。