赤い糸の伝説
今夜が中秋の名月で、昨日の月はその1日前の「待宵の月」というらしい。満月を楽しみに待つという意味。
それで今晩が満月。十五夜。他にも月今宵、望月、今日の月、などの呼び方がある。俳句の世界の季語なんだけどね。英語ではFull moonとかHarvest moon。
昔から日本では、月は静かに愛でるものとされていて、満月ひとつとっても風雅な呼び方があり、そんなとき日本人でよかったな、と思ったりする。(おそらくフランスに生まれ育っていたらフランス人でヨカッタ、って思うヤツですが 笑)
夕べ綺麗な月を見ながら、新館のほうにN.S.Pというグループのコンサートの記憶を掘り起こしていたら、柄にもなく感傷的になってしまった。
彼らは最初はロックグループだったんだけど、再結成後は叙情派フォークを唄うグループと言われていた。
曲を知らなくてもタイトルからしてそれを感じさせられるよ。「夕暮れ時はさびしそう」「八十八夜」「かげふみ」「弥生冷たい風」「シャツのほころび涙のかけら」・・・
その中のひとつに「赤い糸の伝説」という曲がある。
将来結ばれる人、運命の人とは小指と小指が赤い糸で結ばれているってやつ。今の若い人たちにそんなこと言ったら笑われちゃうかな。当時この曲が流行った頃は真剣に信じていた。(純粋や〜 笑)
そうそう、確かこの曲、セリフから始まるんだった。
“人は生まれながら 赤い糸で結ばれている そしていつか その糸をたどってめぐり会う しかしその糸は 細くて弱い”(天野クンのセリフ)
♪あなたと僕の小指の糸が ほどけない様に結びましょ
明日の朝は汽車に乗るあなた 別れに涙はつきものと・・・♪
(歌詞:天野滋)
・・・・・いろいろ思い出してきちゃった(笑)。遠くへ行ってしまう恋人を想って、伝説の赤い糸を信じたいけど本当に離れてもその糸は繋がっているのかな・・・と不安に思っている歌詞。
この伝説、(今では消滅しているかもしれないけど)日本書紀や古事記の時代からあるそうだ。
「陶津耳命(スエツミミノミコト)の所に活玉依毘売(イケタマヨリヒメ)という娘がいた。その娘が未婚でありながら妊娠してしまう。
父母が彼女に相手は誰かと問い詰めると、娘は名も知らぬ男性が、毎晩娘の部屋に通ってきた事を打ち明けた。父母は相手の素性を知るために、床に赤土をまき、糸を針に通して、相手の衣服に刺すように娘に命じる。翌朝、赤い糸がはるか三輪山の社まで続き、男が大物主大神(オオモノヌシノカミ)である事が判る。
この話が将来連れ添う相手とは、生まれた時から赤い糸で結ばれてるという言い伝えになった。」
(引用:junnowさんのブログ『oceanus』より)
ロマンチック?うーん、神話の世界って変に現実味があって微妙・・・
でも、自分の小指に結ばれた赤い糸の先にだれかがいると思えば楽しくない?逆に怖いか・・・・・
わたしにすれば、失った日々は戻らない、ただ感傷に浸るだけ、ですけど(笑)
コメント プレイバック
1. Posted by junnow 2005年09月19日 18:49
firesign0916さん、こんちわ!
僕のつたない文章を紹介していただいて、
嬉しいやら、恥ずかしいやらです(笑)
この伝説を取り上げてる曲があったんですね〜!
意外とね、日本書紀とか古事記ってロマンティックな話多いんですよ。
いにしえの昔も今も恋する気持ちは同じなんですね♪
2. Posted by Rinko 2005年09月19日 20:11
junnowさん>コメントありがとうございます。ほんとにそうですね。でもこの赤い糸の話がそんなに昔からあるとは思いませんでした。ありがとうございました。