真夏の微熱
風邪を引いた。
熱が出るなんていつ以来だろう。
・・・・思い出せない。どんだけ丈夫なんだ!
職場に行ってグシュグシュ鼻をかんでいたら、「風邪ですか?熱は?」って何人かに聞かれたけど答えは、
「うん、測ってない」
熱があるのを見たらしんどくなるもん。見なくていいのっ。
・・・医療従事者にあるまじき発言!(笑)
どうせ休めないんだったら熱なんて知らんふりするに限る。
3年前今の職場に異動になってすぐ体調を崩し、上司の自宅に早朝電話して休んだことがある。
翌日出勤して知ったのは、わたしの代わりにお休みだった人が出勤してくれていたこと。
がーーーん・・・・ごめんなさいごめんなさい。
そんな職場だと知ってからは体調管理は万全だったのに。
でも今日も休まなかった!
不思議なモンで一日乗り越えたら薬も飲んでないのにちょっと回復したような。(やっぱり丈夫!)
帰るころになりテンションがあがってきて、発売されたばかりのある音楽雑誌を買った。
電車の中でその雑誌に連載されている某バンドのボーカル氏のコラム(?)を読んでいて、あやうく泣きそうになった。
あなたが駄目人間だろうと極悪人だろうと、ありがとう、好きです。・・・これじゃあまるでラブレターだ。
何度も読み返しているうちに駅に着いた。
坂道を登ったら、開けた空にまんまるい月がぽっかり浮かんでた。
そうか明日は満月だ。
こんな月見てるとわたしもラブレター書きたくなっちゃうな。
こんなとこじゃなく一字一字心を込めて。
そんなふうに思ったのはきっと微熱のせい。
早く元気になってキミに会いに行かなくちゃ。