みやこ音楽祭@京都FANJ(12/7)
みやこ音楽祭とは、4年前くるりというひとつのバンドと、一人の学生のアイデアから始まった音楽祭。
昨年まで西部講堂で開催されていたが、今年から場所を移動し、まだできたばかりの京都FANJというライブハウスで行われることになった。
「みやこ音楽祭'08への出演が緊急決定しました」
というメルマガが来たのが11/28。
けれどそこには「チケットはすでにSOLD OUTとなっています。」の文字が。
はーーーーーー!?どうしろと!?
で、探しに探してチケットを譲ってくださる方を見つけたのでありました。
ばんざーい!!
おまけにte'も緊急出演らしい。
そして、12/6の23:59に届いたメールで、空中ループの松井くんが飛び入り小ステージでの弾き語りをされることを知った。
喜び3倍!
初めて行くライブハウスで行き方がわからず、すったもんだしながらなんとか京都FANJに着いた。
最初に見えてきたのは大きく「みやこ音楽祭」と書かれたパネル。
多目的ホールの入ったビルの地下がライブハウス。今年6月にオープンしたそうだ。
テントが張ってあって受付や物販、食べ物を売っているところは、どうやらホールの駐車場らしい。
スタッフはみんな学生さんがされていて、学園祭に似た雰囲気。
受付でリストバンドを巻いてもらい荷物をクロークに預けていたら、京都在住のナナさん到着。
一緒に地下へと続く石段を降りてFANJへ向かう。
中に入ると想像していたより広くて、キャパは500くらい?
天井が高くて本来のキャパより広く見える。
ステージも高くて広い。
スリーピーのメンバーさんが機材をセッティングされている姿がステージ上に見えて、なぜかほっとする。
中に入ったときはお客さんは少なかったが、開演時間が近づくといっぱいになってきた。
01.メロディ
02.雪中花
03.なんとなく
04.アクアリウム
05.ねむろ
今年最後のスリーピーのライブとあって、やるほうも(?)聴くほうも気合が入る。
今年は本当にたくさんライブを観た気がする。
夕べ数えてみたら、アコースティック(sleepy.ac)や成山内を入れると、今日が15本目のスリーピーのライブだった。
がんばって行っているっていうわけじゃなく、気づいたらそんなになっちゃった?って感じ。
彼らのおかげで札幌に2回も行けたし、曲を聴きながら何度となく泣いた。
本当に出会えてよかった。
FANJは天井が高いせいか音の響きが良くて、山内くんのギターの音も成山くんの声も、とても綺麗だった。
特に“なんとなく”の「自由のせいにして♪」のところ。
成山くんがちょっと声を置いたら勝手に響いて遠くまで運んでくれる、という感じ。
水面に雨粒がポツンと落ちたら広がる波紋みたい。
うっとりと美しかったです。
成山「今年の2月にあったバレンタインロックというイベントでくるりとご一緒させてもらって、そのときに岸田さんが“ねむろ、いい曲だね〜”と言ってくださいました。
・・・その言葉で今日までやって来れました」(笑)
ちょっと笑っちゃったけど、本当にそういう気持ちなんだろうな、と思った。
今年最後を締めくくる曲は“ねむろ”
昨日聴けなかったので嬉しかった。
イントロを聴いただけで泣けてくる曲。
つらいときに何度この曲に救われたかわからない、大切な、大切な曲です。
出会ってくれて、ありがとう。胸の中でそうつぶやきながら聴いた。
スリーピーのライブが終わって、すぐに外のエントランスに移動。
空中ループの松井くんがギターと鍵盤ハーモニカを持って演奏を始めているのが見えた。
◆松井省吾(空中ループ)弾き語り
01.夕方
02.夕刻ループ
03.はじめ人間ギャートルズのエンディングテーマ
最後にもう1曲やる予定が、時間切れで3曲のみ。
ライブとライブの合間の時間を利用したライブだそうで。
エントランスの真ん中に畳1畳分の小さいステージが造ってあって(本当に畳だった!)、周りにある3段くらいの石段にわたしたちは腰掛けて聴いた。
寒くて手がかじかむだろうな、と思った。雨が降らなくてよかったな。
ギターやエフェクターなどの機材のことはさっぱりわからないけど、松井くんが今歌ったフレーズや弾いたメロディを録りこんで、それを再生してあたかも複数で演奏しているように聞こえる機械(?)を駆使して“夕方”を演奏されていて、すごく不思議だった。(あとでどうなっているのか聞いてしまった・・)
“夕刻ループ”が聴けて嬉しかった。
ミナホでも感動したけど、弾き語りもいいな。
“はじめ人間ギャートルズのエンディングテーマ”は、以前ライブで“夕刻ループ”を聴いた人がこのエンディングを思い出した、とブログに書かれていたのを見て歌ってみたのだそうだ。
懐かしい・・・こんなにいい曲だったっけ?
そしてもう1曲、というところでタイムアップ。もっと聴きたかった・・・
あとで少し松井くんとお話できたので、「何の曲をやる予定だったんですか?」
と聞いたら、
「新曲です。“小さい光”(小さな光、だったかな?)っていう」
ああああ!聴きたかった!
次回のお楽しみにしよう。
そして来年は、ぜひメインステージで空中ループのライブを。
そうなったら絶対飛んでくるよ。ここまで。
おなかがすいたのでte'のライブまでの時間、飲食テントのある駐車場に戻って軽く食事をした。
2日間のタイムテーブルが大きいパネルで表示してあった。
◆te'
昨日は右側で観たので、今日はドラムがよく見えるように左側で。
te'のステージは、左側に横向きにドラムのtachibanaさん、その横にベースのmasaさんが後ろ向きに、ベースの後ろにギターのkonoさん、右側にギターのhiroさん、という編成。(合ってるかな?)
初めて観たときドラムの位置にも驚いたが、なんと言ってもベースが後ろを向いていること。
きっと後ろを向いているんじゃなくて、ドラムの方を向いているんだろうな。
それにしても曲タイトルを覚えるにはどうしたらいいんだろう。
上の句と下の句、みたいに覚えるんだろうか?(百人一首か?)
たとえば、
「人は他人の不幸には充分耐えられるだけの強さを『持』っている。」なら、
「人は」「『持』っている。」
「詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しい『慰』めである。」なら、
「詩は」「『慰』めである。」
みたいな(笑)
そもそもte'のメンバーさんはみんな曲タイトル覚えているんだろうか、疑問だ。
ドラムの変拍子がかっこいい曲、とか、
あのベースが早弾きする曲、前向いて弾いてほしいよね、とか、
他人と曲を共有するとき、タイトルがわからないと不便だ。(どーでもいい?)
「te'というバンドです。歌のないインストのバンドです。
そんなの苦手だ、っていう人は・・・・・
ものすごく長ーいイントロの曲だと思ってください。
歌に入る前に次の曲にいっちゃったよ?みたいな」(笑)
時間が短いのでMCは少ないけど、しっかり笑いをとっておられた。
帰りに水色のアルバム、買って帰った。やっと買えた。
わが家から片道2時間ちょっとかかる小旅行だったけど、とても楽しかった。
くるりまで観たかったけど、昨日も家を空けたので、te'で終わりにした。
なんとなく来年は、京都に来る機会が多くなりそうな予感。
そして、来年もスリーピーを追っかけて札幌に行きたい。と思うのでした。
今年1年ありがとう。また来年もどうぞよろしく。