星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

成山剛 ワンマンライブ「エトピリカ」@京都SOLE CAFE(11/4)


いつ以来だろう、成山くんのうたを聴くのは。


調べてみたら、2012年11月の梅田シャングリラのライブ以来だった。


翌年の春に転勤して何本かのライブに行けず、その中にsleepy.ab(スリーピー)のライブもあった。


秋頃やっと仕事が落ち着いて、さあこれから、という時に入院。

退院直後に京都・磔磔sleepy.ac(スリーピーのアコースティックVer.)のライブがあったが、さすがに京都まで行くのは無理で断念。



成山くんのうたを聴くまでは完全復活じゃない、なんて思いながら、やっと訪れたチャンス。SOLE CAFEは遠いけど。平日の夜だけど。

いろいろなハードルを乗り越えて、なんとか開演前にたどり着いた。



お客さんの中に懐かしい顔をたくさん見つけた。空中ループの松井くんも来ておられた。嬉しくてほこほこしながら開演を待った。







開演。



ライブのためにひとり旅するのは初めてらしく、緊張気味の成山くん。1曲目にもなかなか入れない。

でも1曲終わると落ち着いたみたいで、軽快な?MCを挟んでライブが進む。


京都の街をまわってみようと思ったけど、金閣寺には時間がなくてバス停に降りただけとか、祇園に行ってみたとか、結局バス路線が複雑すぎてタクシーに乗ったけど、ハコ入りに遅れてしまったとか。


いろいろと心配になるおひとやなあ(笑)



「いつもは山内をいじってればいいんだけど」(笑)


ひとりだと勝手が違う。山内くんの存在のありがたさを知った・・・かな?



カバーでやった「プール」はスピッツの曲の中でも大好きな曲のひとつとか。

一度だけスピッツと対バンする機会があって、「プール」がとても好きなことを草野さんに言ったら「ふーん」とさらっと流されたそうだ。

やっぱりその時の新曲が好きだと言えばよかった、と後悔したらしい(笑)





最後のほうで故郷の根室の話をされた。

早く根室を出たかったと。


でも、「いつか根室でライブをしてみたい。そのときには来てくれますか?」と。


ええ、ええ、行きますとも!めっちゃ遠いみたいですけど。わたしの足腰が丈夫なうちにお願いしますね(笑)





1曲目の「夢の花」から心地よく、うっとりと成山くんの声を聴いていたわたしだったけど、「メロディ」でじわっと泣けてきてしまった。


この曲は思い出が多すぎる。


初めて聴いたのは8年前(2006年)の大阪のセカンドライン

当時のブログに「成山くんの声は、綺麗な泉から湧き出てきてあたりを浮遊して、光になってからだを包んでくれるような・・・」と書いていた。



翌年、新宿MARZで初めてスリーピーのライブを観た。


大阪での初ワンマンは2008年3月、梅田シャングリラ。


同じ年の4月には、とうとうライブのために札幌まで行ってしまった。忘れもしないペニーレーン24


そのあともいつもそばにいてくれた、スリーピーの「メロディ」




 新しい 僕達の道は 苦しいから 笑おうよ



苦し時も支えられてきた。

この曲のことだけで一晩語れるよ(笑)




久しぶりのライブなので、「around」を生で聴くのも初めてだった。

EAGLESのカバーや堀下さんのカバーも素敵だった。





たまたま読んだある方のブログに、この日のライブについてこう書かれていた。


「とても美しい雪晒し 花晒しの時間だった」




『「雪晒し」とは、雪が紫外線を反射することを利用して,晴れた日に雪の上に麻織物・竹細工などを並べて漂白すること』


成山くんの声にぴったりの表現だな。


わたしは成山くんのうたを聴いていると、空から何かが降り注いでくるのを感じる。雪とか花とか光とか。

そしてとても美しい時間が流れるんだ。




終演後、まだ買えていなかったCDを買ったら、「sleepy.ab」のロゴ入りの袋に入れてくださった。いつのまにこんなシャレたものを(笑)



次にスリーピーに会えるのはいつかな。また札幌に行ってみたいな。


そのためにも毎日頑張ろう。1日1日を大切にしよう。

そう心に誓って家路についた。






〈セットリスト〉

01. 夢の花
02. traveling fair
03. メロディ
04. プール(spitz カバー)
05. ドレミ
06. エトピリカ
07. ピエロ
08. palette
09. メトロノーム
10. (新曲)
11. around


〜休憩〜


12. white
13. DESPERADO(EAGLESカバー)
14. カゼノトオリミチ(堀下さゆりカバー)
15. (新曲)
16. かくれんぼ
17. PAIN


En
18. 賛歌
19. ねむろ