星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

the pillows 20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES 06 “LOSTMAN GO TO BUDOKAN”@日本武道館(9/16)




敬愛するピロウズと同い年、同じ誕生日の次男と武道館へ。

直前に次男とケンカをしたのだが、そんなことなかったかのように、一緒に武道館へ。

ピロウズが繋ぐ、親子の絆(笑)


以前ここに来た時、物販の列がハンパなくて、欲しいものがすべて売り切れるという苦い思い出があったので、今回はその教訓を生かしてまずは物販の列に並んだ。

ホテルにチェックインするのはそのあと。(このためにホテルを渋谷から九段下に変更した)


14時30分頃から並んで、列が動き出したのは16時前。
予定より少し早く販売開始。


少しずつ列が進んで、物販のテントが見え始めた。

周辺をバスターズが大勢うろうろしていたが、アメリカ人と思われるグループもいて、さすがピロウズ!と思った。

(カバーコンテストに優勝された方もおられたかは不明)



さらに列は進んで、物販テントの裏に積まれたダンボールにもバスター君発見。


やっと買えたグッズのひとつ、不織布ショルダーバッグ。


 

シンプルでかわいく、想像していたより大きかった。





そして武道館正面の写真を撮っていたら、中からバスター君が!!


きゃあ〜〜〜!(スターか?)



ずん。


ずずん。


ずずずずーーーん。



むふふ♪

 



このツアーで一番たくさん写メ撮ったの、バスター君のような気がする・・・



このあとホテルにチェックイン。軽く腹ごしらえしてから再び武道館へ。


武道館前にはたくさんのお祝い花輪が。



遠くてわかりにくいけどGLAYさんやthe HIATUSさんからもあった。



そしてアリーナ組がブロック別に集合している場所へ。わたしたちはA-2ブロック。

「1曲目、何やろね。」と話をしているうちに、緊張してきて気持ち悪くなってきた。なんでやねん(笑)


A-1ブロックから順に入場。緊張もピークに達してきた。


(下にセトリあり。長いです。いつものようにMCはニュアンスで。DVDになると全然違うのバレるかも)





入場。


A-2ブロックはステージ正面、一番いいブロックだった。

あまりに近くてどうしよう、と思った。



わたしと次男は、ステージのど真ん中のブロックの、Peeちゃん前5列目くらいの場所に立った。

今年観たピロウズのライブの中で、今日が一番ステージに近い。

こんな大事な日に。神様ありがとう。幸せで早くも泣きそうになった。


ステージには、全面を覆うように薄い黄色い(白?)幕が垂らされている。

でも中は見える。ドラムの位置が、2年前のツアーみたいに高くなっている。


ステージと最前列の間はかなりスペースが取ってあった。

DVD撮影のためか撮影用カメラが置かれ、横に動くカメラ用にレールも設置されていた。

クレーンで上下に動くカメラもあるようだ。


複数のカメラマンさんがスタンバイされていて、特別な日という緊張感がまた襲ってきた。(いや、あんたを映すんちゃうって)



「この幕、ばさっと一気に落とすんかな?」「何か映像映すんかな?」

開演を待ちながら次男とあれこれ想像した。


ステージ正面の1階席(アリーナは地下にあるので、1階席が2階席の感覚)はVIP席のようで、複数のアーティストの顔が見えた。


1階席、2階席ともステージの斜め後ろくらいまでお客さんが入っていた。




真横のスタンドからだと、幕のスキマからステージが丸見えのようだ。

ざわざわして歓声があがったのでステージを見ると、客電が落ちる前にさわおさんたち全員がステージに上がって楽器を持ってスタンバイしていた。


いつものSEが流れていたかはまったく覚えていない。


あれ?と思ったらいきなり会場が真っ暗になった。


目の前にある幕の中央下から何かが昇ってくる。


!!!!


幕をスクリーンにして、刃を上に向けた剣だった!


ピロウズのトレードマークの3本の剣のうちの1本。


どんどん上に昇って行く剣を目で追っていたら、左右両側の斜め下から中央に向かって2本の剣が!


その2本が近づくと、昇ったはずの最初の剣が今度は下向きに下りて来て、幕の中央で3本の剣が交わった。


「ぎゃーー!!」と叫んだのはわたしだったのか、周りの人だったのか。



そのあと剣がキラキラとしたかけらになって消えていくと同時に、

「バン!!」と大きな爆発音がして幕が一気に落ち、

ステージの後ろのスクリーンには『the pillows』の文字が現れて消え、


すぐに大きな1本の木の絵が映し出された。



爆発音に驚き一瞬息を止めたら、1曲目のイントロが。



『Thank you,my twilight』


うわあーーーーーー!!


そう来たか!!


すでに半泣き。



 キミを待ってたんだーーー!!


叫ぶように唄うさわおさんに、身体の震えが止まらない。


この1曲で終わったっていい、ってそのとき本気でそう思った。



<セットリスト>


01.Thank you,my twilight
02.MY FOOT
03.No Surrender
04.アナザーモーニング
05.Wake up! dodo
06.プロポーズ
07.スケアクロウ
08.New Animal
09.90's My Life
10.ぼくはかけら
11.ONE LIFE
12.1989
13.サリバンになりたい
14.Ladybird Girl
15.I know you
16.Funny Bunny
17.ストレンジカメレオン
18.サードアイ
19.この世の果てまで
20.その未来は今
21.雨上がりに見た幻
22.ハイブリッドレインボウ



En1
01.Please Mr.Lostman
02.Swanky Street


En2
03.Calvero
04.Ride On Shooting Star
05.LITTLE BUSTERS


(SE)雨上がりに見た幻



En3
06.Poison Rock'n'roll




2曲目、『MY FOOT』


後ろのスクリーンにいきなりPeeちゃんの演奏している姿が大写しに!

ぎゃーーー!


・・・叫んでばっかりや(笑)


後ろのスクリーンは十字に4分割され、メンバーが順に映し出される。


かっこいい・・・ピロウズのライブじゃないみたいに華やか(笑)


お祝いだし、お祭りだ。思いっきり楽しもう!と思った。



『No Surrender』

 
 どんなに悲しくても
 生き延びてまた会おう


2回目のこの歌詞の「また会おう」

さわおさんが唄わずに叫んだ。


大歓声。胸が熱くなった。



『アナザーモーニング』

特別の日にしか唄わないこの曲。

今日この場にいられてよかった。



●「今朝、目を覚ましたら、20年経ってました。


・・・目を覚ましたのに、まだ夢の中だ!」


ぐっ!ときた(←意味不明)


夢なら覚めないで。




『Wake up! dodo』


武道館の音響がどうのこうのはわからないけど、唄う声もMCも、とてもクリアに聴こえた。

周りには空気読めない合唱をするひとがいなくて、みんなで唄うべきところを大声で唄って気持ちよかった。

これよ、これ!こうでなくっちゃ!


 Wake up!Wake up!Wake up!


目を覚ませ!ピロウズのロックに。



『プロポーズ』〜『スケアクロウ


スケアクロウは、札幌で増子さんが唄ったときのことを思い出しながら聴いた。


スクリーンにはスケアクロウのPVが映し出された。

PVのまんまかと思ったら、メンバーが演奏しているシルエットは今のものみたい。

だってさわおさんの髪型がパーマだもの(PVはストレートヘア)


スクリーンが大きいせいか、映像はリアルで見るのと少しタイムラグがあるようだが気にしない。




『New Animal』

スケアクロウで泣かなかったのでほっとしたのに、なぜかここでまた泣きそうになる。なぜ?



●「こういう日なので、昔の曲も聴いてもらいたい。」


拍手〜〜


「60年代のビートルズっぽいこともやってました。

次の曲はまさに、今日のような日を夢見てた曲だと思う。」



『90's My Life』



 僕らこの道しか知らないんだ



の部分、演奏が止まってアカペラ風に。


唄というよりさわおさんに話しかけられたような気がした。


とうとう涙が出た。



 待ち遠しいけど 何もかも笑える
 そんな日がきっと来るから
 じれったいけど 弱音吐かないで
 頑張ってみるよ


何もかも笑える日が来たんだね。




『ぼくはかけら』


仙台でやったと聞いて、うらやましくてしかたなかった曲。

ありがとう。お客さんも盛り上がっていた。





『ONE LIFE』

たくさんの青い芥子が映し出された。

綺麗・・・だけど、ずっと見ていると目が回りそうになった。


この曲は映像はなくてもいいのにな。曲だけで十分力があるから。



 キミは僕の光


短いこのフレーズが胸に沁みた。



『1989』


後ろに大きく「1989.09.16」の文字が映し出された。


曲が始まると同時に「17」「18」とカウントされる。


きっと今日の日付までカウントされるんや。


1989のPVもダイジェストのように映されて、その上や下で動き続けるデジタルカウント。


曲を聴きながらその数字を見ていたら、サビの部分でさわおさんの唄に合わせて


 Please, catch this my song


の文字が。


「Please, catch this my song」



そうやってさわおさんは、20年間誰かに向けて唄い続けてきたんだね。



気づいたら泣いていた。最後まで涙が止まらなかった。


アウトロの直前に、文字は「2009.09.16」となり、「1989.09.16」の文字と並んだ。


時の長さに圧倒された。


20年間、唄うのをやめないでいてくれてありがとう。


あとで聞いたら後ろにいた次男も泣いていたそうだ。

「ライブで泣いたの初めてや。」と。




『サリバンになりたい』


泣き続けたいような、それは困ったような、そんな気持ちを持ち続けるのを許さないようなセットリスト(笑)


目を真っ赤にしながら盛り上がる。だってサリバン、好きな曲だし。



●このへんでメンバー紹介だった?


さわお「10年一緒にやっている、ベース、鈴木淳!」


淳「今日は、みんなと一緒にお祝いしていくつもりです。楽しんで帰ってください!」


ありがとう!



さわお「真鍋くん!」


真鍋「よくいらっしゃいました(笑)


20年前、私の高級アパートで(笑)バンド名を決めたピロウズが、今日こんな日がくるなんて、人生捨てたもんじゃありません。


めでたく成人式を迎えたので、これから大人のロックバンドとしてやっていきます!」(笑いながら拍手〜〜)



さわお「シンちゃん!」


シン「これだけたくさんの人が集まると、ひとりかふたり、“映像がえいぞう”とか言う人が出てくるかと」(爆)


さわお「お前しかいないよ。」(笑)


シン「それと、20歳です。ようやく今日から打ち上げにお酒が出るんじゃないですか?(笑)

今までは個人的に飲んでいましたが、今日からはバンドとして飲めます。」(笑)


どの口がそんなこと言う?(←声に出してつぶやいてしまった)





●どのへんかは忘れたけど、さわおさんがイヤーモニターのコードが気になるのか背中に手をやりゴソゴソ。


「ブラがずれた。」(笑)


さわおさん、それもDVDに入れますか?(笑)


いつものさわおさんだ(え)





●「ピロウズなんて壮大な内輪ウケするバンドなんだ。

(客のほうを見て)キミたち内輪?」


みんな一斉に、「内輪!」と。


「そんな内輪のキミたちにラブソングを」


『Ladybird Girl』


この曲の唄いだし、めっちゃかっこいい。このときは映像なかったような・・・




『I know you』〜『Funny Bunny』


Funny Bunny、1番のサビからさわおさんはマイクを離れて、「唄ってくれ」と客を煽る。

思いっきり唄った。

何度唄っても「いい歌詞!」と思う。



●「涙が出るほど感動したことはそんなにないけど、今日がその日になったよ。キミたちに出会えたことが。ありがとう!」




●「僕らには音楽の才能があるので、いつかはこんな日がくると分かってたから何にも感じない。

つもりが、感じないわけないだろ?


音楽の才能があるので、CD買ったりするのは当たり前で、感謝なんてするのは違う!(笑)


と思ってたけど、感謝しないわけないだろ!


ありがとう!!」


最後の「だろ!」が涙声。

大きな拍手。




「肉体には限界があるけど、(胸を叩きながら)心には限界がない。


俺の小さな小さな宇宙はまだまだ広がり続けてる。


その宇宙に、


時折射す光があって、


それは、


君たちだった!」





その瞬間、その場にいたほとんどのひとが、息を呑んだように感じた。


「それは、君たちなんだ!」


って言われて、自分の瞳孔が一瞬大きくなった気がした。



なんだよ。


何言ってるのかわかんないよ。


それはこっちのセリフだよ。



少しだけ間があって大きな拍手。鳴りやまない。



そして、『ストレンジカメレオン』


自分の涙腺が壊れたかと思った。



映像は青く輝く地球が映ったあと、アフリカ?の人々が映し出されている。



わたしはひたすらさわおさんを見つめていた。


前髪で目が見えないけど、泣いているような気がした。


だって涙声で唄って、音程が少しずれてたから。


ストレンジカメレオンは、バンドにとっても大切な、起死回生の曲だったね。


今、どんな想いで唄っているんだろう・・・




次の『サードアイ』は、あまり覚えていない。




●そのあと、小さな子供の声で

「Peeちゃーん!!」(笑)

(Peeたーん!って聞こえた)


さわお「さすが真鍋くん、幅広いファン層で」(笑)


Peeちゃんもニコニコして嬉しそうだった。



●「音楽業界の端っこにしがみついて、売れない音楽をやって・・・・

武道館のこのステージに立って、何かを成し得たんだろうか?」


大きな、だけど静かに響く拍手が長く、長く。



「もしそうだったら、俺は嬉しいぞ!

連れてってくれよ!この世の果てまで!!」



『この世の果てまで』


今日は「連れてってやるよ!」じゃなかった。


どこまで行こう?



『その未来は今』


曲順、アップダウンが激しい(笑)


必死でついていく。




『雨上がりに見た幻』〜『ハイブリッドレインボウ』


クライマックス。


この流れが最高。


例の飛行船が、地面すれすれに飛んでいた。


 思ったより遠くまで来た


の歌詞にまた泣き、



 Can you feel?
 Can you feel that hybrid rainbow?
 ここは途中なんだって信じたい


泣いてるんだか笑ってるんだか、自分でもわからなくなりながらも一緒に唄った。




●アンコール。


何か喋ったっけ?「アンコール、サンキュ!」?


『Please Mr.Lostman


もうだめだ。何が?


「年を取って忘れられてく 痩せた枯木」に、

星が咲いて、

それが葉っぱになって、

紅葉して、

雪になって、

桜の花びらになって舞っていた。



一番初めに出てきた木だよね?あれ。


最後には葉っぱも花びらも雪も、全部一斉に降ってきて、虹色に輝いた。



『Swanky Street』は放心状態で聴いた。



●Wアンコール。


さわおさんがPeeちゃんと目を合わせて微笑む。

次に淳くんを見て微笑む。


そして後ろを向いてシンちゃんを見てうなずく。



さわおさんが前へ向き直ったら、フロント3人がギターとベースを縦に構えた。


きゃーーー!!『Calvero』だ!


淳くんがイントロを弾きはじめたら、シンちゃんがスティックを持った右手をすっと掲げた。


楽しい!


楽しいねえ。


隣の女の子と肩をぶつけあいながら飛んだ。




●「さっきは危うく泣きそうだった。 けど、(両手を広げて)セーフ!」


ん?セーフ?



最前の数人が、右手グーして上げて、“アウト!”


さわおさん「ん?アウトだった?」


今度はみんなで、“アウトー!”(笑)


「(満面の笑みで)俺もそう思う」(笑)




もう!MAX好きなはずが、まだまだ上があった。


惚れ直すやんかーーー(笑)



「Ride On Shooting Star!」


大歓声!


真っ赤なでかいメガネがスクリーン下に。

あれはバスター君だった?(覚えていない)


ただ、赤いメガネの鼻に当たる部分にシンちゃんの姿が見えて愉快になって飛んでいた。




そして『LITTLE BUSTERS』



さわおさんが叫ぶ、「カモン!バスターズ!!」


最高の歓声があがった。



スクリーンにはアニメのバスター君がたくさん登場。

生き生きと動いて、3人のバスター君がバンドやってた。


かわいすぎて涙が出た。(←実話)



また最後にさわおさんが叫ぶ、「サンキュー!!バスターズ!!」


また涙が。




●「今日は盛大なお誕生会、ありがとう!」(笑)


「今度は、小さいとこで遊ぼうぜ!」



わーーーー!


セリフがいちいちニクい!



メンバーが退場したら、会場に流れてきた『雨上がりに見た幻』


お客さんみんなで大合唱。


 それだけが それだけが
 それだけが 僕らの誇り



と唄いながら、「ピロウズは僕らの誇り」と思ったのはわたしだけじゃないはず。




●トリプルアンコール。


「調子にのりやがって!」


と、さわおさんに言われて喜ぶバスターズって(笑)


そしてさわおさんはツンデレだ(確信)




『Poison Rock'n'roll』



ポイズンで終わるの、いいなあ。


歌詞の意味を知ってから、さらにそう思う。


(歌詞はこちら→http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B29341



「I like BUSTERS、Thank you!!!」



最後にさわおさんが叫んで、思いっきり拍手して、「ありがとう!」と叫んで終演。






この日は朝から家を出たため知らなかったんだけど、FCの会報と次のOOPARTSツアーのお知らせが届いてたんだってね?


20周年アニバーサリーライブの日に届く次のツアーのお知らせ。


やるなあ。


まだまだ走り続けるよ!って意思表示だよね?



ライブ後先に、mixiのほうにセトリをあげたら、友人が素敵なコメントをくれた。


「これからの10年20年、さわおさんの宇宙に浮かぶいろんな星たちに出会っていきたい」


それならわたしは、


「これからの10年、20年、さわおさんの宇宙に浮かぶ星を輝かす、光になれたらいいな」


って思ったよ。


僭越ながら(笑)、本気でそう思った。




最後になりましたが、



the pillows結成20周年、本当におめでとうございます!!




この次は、小さいとこで遊んでね。