星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

週末Diner vol.2 大阪公演 【第1部】@大阪 BIGCAT(11/20)

出演:GOING UNDER GROUND/andymori/sleepy.ab/plenty/Special Thanks


週末Dinerって何?

という方は、こちらのページに飛んでください。

http://www.weekenddiner.com/profile.html


GOING UNDER GROUNDの主催で去年から始まり、今年で2回目。

去年は名古屋・新潟・仙台・東京で行われたようで、大阪は今年が初めて。

それと今年の4月に『週末Diner meets ランチキ騒ぎ』というイベントが、神戸の上屋劇場で行われていたようで・・・全然知りませんでした。ああもったいない。


そしてその全部の公演に、andymoriが出演している、のを今回初めて知った。



1週間前に行われた仙台公演に行かれた方によると、4時間のイベントらしい。

どの公演も【第2部】と称して22時からイベントがあって、大阪もTriangleで行われるようだ。


久しぶりに(でもないか?)長いイベント。気合を入れてBIGCATへ。





実はこの日、行きたいライブが大阪・神戸それぞれにあって、神戸はムリでも大阪のはなんとかハシゴできないかと悶々としたけど、

こういうときに限って最前列に行ける良番で、観たいバンドも複数あり、何より主催でトリのGOING UNDER GROUNDのライブを観ずしてこのイベントを観たとは言えないのではないかと思い直した。



sleepy.abと、友人に観るべしと勧められてきたplentyが観たくてチケットを早々に取ったが、ひそかにandymoriも楽しみにしていた。



andymoriは、去年のRADIO CRAZYで初めてライブを観て、今年4月にクアトロのワンマンに行った。

その後9月のなんばHatchワンマンのチケットを取りながら、都合で行けなかった。

でもまあ、上昇気流に乗っているバンドだし、いつでもまたライブは観れるだろう、と思っていたのに・・・

9/25に突然ドラムの後藤大樹(ひろき)くんの脱退が発表されて、愕然としたのだった。


Hatchのワンマン、行っとけばよかった・・・

昔からファンの方は、辛いだろうな。解散するわけじゃないけど、存在の大きいドラムだから。

後藤くんのandymoriとしてのライブは、関西ではこのイベントが最後らしいので、しっかり観ておこう。



開演を待っているときに、フロアしもてに二人の男性が登場。主催のゴーイングの素生さんと、もうひとりはDJの庄司さんかな?

最前列にいるわたしは、振り返って人の頭の上から見る形になるのではっきりわからなかったけど、壁際にDJブースが造られているようだ。

そして、素生さんの音頭でみんなで乾杯を。

ペットボトルなどの飲み物を持っていないわたしたちはエアグラスで。(ほとんどがエアグラス)

乾杯のあと、出演するバンド名をコール。


いきなり押しがきた。



Special Thanks


初見。4ピースのバンドでボーカルは女性。

ポップなパンクって感じ?

メロディもボーカルの方の声も好みだったが、わたしの立っている位置のせいかPAのせいか、あまりボーカルの声が聞き取れなかったのが残念。


長いサラサラヘアの彼女に、唐突に男性客から「シャンプー何使ってんのー?」と声が飛び、「無添加。」と淡々と答えていたのがおもしろかった。


それを受けてギターの方が「さすが大阪!」と。

最近加入されたというベースのヒロムくんの髪もサラサラだったけど(そこ?)


1月に『SEVEN LOVERS』というアルバムをリリースするそうだ。


いただいたセットリスト↓


・I Don't Know
・Mr.Donut
・Hey! I ask you
・Never Give Up

      など





ライブが終わると1バンドごとに幕が閉まり、素生さんが「20分休憩でーす」と。


その転換の合間に、ゴーイングの河野さん(Dr)が弾き語りをしてくれたり、毎回乾杯をやるのにいろんな人が出て来られたりして、退屈しなかった。

(いろんな人→ゴーイングの河野さん、アンディの藤原くん、Special Thanksのギターの方、元ビークルのケイタイモさんなど)


何度目かの転換で、河野さんがチューリップの“心の旅”を歌われたときには、フルで一緒に(小声で)歌ってしまった。覚えてるもんやなー。




sleepy.ab


01.メリーゴーランド
02.sonar
03.かくれんぼ
04.メロディー
05.遊泳スローモーション



登場前、「かんぱーい!」とやって、「次はスリーピーです!」とコールされたこともあって、思わぬ押しが。

いや、そうじゃないって(笑)


結局ぎゅっと詰まったままスリーピーのライブを観るという、貴重な体験をしました。


田中くんもMCで、

「せっかく乾杯で盛り上がったところで、出づらかったです。」(笑)



成山「GOING UNDER GROUNDと一緒にやらせてもらうのは初めてです。

それで、レーベル(同じレーベル)の喫煙室に挨拶に行きました。

“北海道なんだってね?”“はい、そうです”と話しているうちに年の話になって・・・


僕のほうが(素生さんより)1個年上だってわかって、“あ、そ、そうなんですか・・・”みたいになって。」(爆)


うわー、そうかっ!!

成山くんは素生さんより年上!!

年齢は知っていたけど、改めてそう言われれば・・・・衝撃的(笑)

近くにいた女の子が、「うそー!26くらいに見える・・・」とつぶやくのが聞こえた。

しばらく隣の友人と笑いが止まらなくて困った(笑)



“メロディー”は、やっぱりいいな。


そして“遊泳スローモーション”

凄い久しぶりに聴いた。嬉しかった。


曲が終わったらお辞儀をして退場。

曲前に「最後の曲です。」というMCがなかったので、肩透かしを食ったような感じだったなー。

やっぱ、心の準備って大事だ。




plenty


01.東京
02.ボクのために歌う吟
03.(新曲)
04.枠
05.拝啓。皆さま


(いただきもののセットリスト)



以前から複数の友人に勧められていたバンド。

「リンコさん、絶対好きだから!」って予言者かっ!(笑)


でも、これ以上好きなバンドを増やしちゃ身の破滅なので、わざと遠ざかっていた。(あほです)


ボーカルの方について友人が「バインの田中くんを若くして毒気を抜いた感じ」「スリーピーよりMC下手だから」って。

おーい!(笑)


で、初見。

結論:やっぱ好きでした(なんかシャクだわ)


3ピースのシンプルな音。

ボーカルの方(江沼 郁弥くん)の声がびっくりするほど高くて透明感があって、

打ち込みもコーラスもなくマイク1本で進むライブ。


陰か陽かと言われたら明らかに陰なメロディ。


もう、がっつりツボですやん(笑)



「先週も僕ら、大阪にいた気がします。」


うん、ミナホ。


「今週も大阪です。大阪、バンザイ。」(笑)


「バンザイ」は「!」が絶対つかない言い方で。



次のMCもちょっとトチって、「やっぱり言わなきゃよかった。」って。


3曲目のメロディがいいな!って思ったら、新曲だそうだ。


最後の曲が終わったら、楽器を捨てて置いていく感じで退場。

音だけが長く響いていた。


よかった。またライブを観たい。彼の声は中毒性がある。




andymori


次はアンディとわかったので、押すわ押されるわ。

いかにおなかを圧迫から守るか。でも、この柵は押されてもあまり痛くないのでよかった。


「乾杯!次はandymori!」でさらなる押しが。


アンディは(しもてから)藤原寛くん(Ba)、小山田壮平くん(Vo&Gt)、後藤大樹くん(Dr)が横1列に並んで演奏する。(ドラムはボーカルのほうを向いて横向きでセットされる)


何気に立った場所だったが、ドラムを叩く後藤くんがとてもよく見える位置だった。



01.SAWASDEECLAP YOUR HANDS
02.ベンガルトラウイスキー
03.everything my guitar
04.楽園
05.1984
06.クレイジークレイマー
07.Transit in Thailand
08.すごい速さ
09.モンゴロイドブルース
10.Weapons of mass destruction
11.FOLLOW ME
12.CITY LIGHTS



(いただきもののセトリ。曲順があやふやだそうです)


すごいスピードで曲が進む。

最初は押されて辛かったけど、だんだん慣れてきた。

すごい汗で髪を振り乱し叩く後藤くん。

THE PREDATORSでのさわおさんの言う「8秒ルール」を思い出した。

後藤くんを8秒見て、壮平くんを1秒見て、藤原くんを1秒見る。



走るようなドラム。このひと、こんなすごいドラマーだったのか!

4月に観たときには気づかなかった。それとも、最後だと思って観るからなのか?いや・・・


そのうち後藤くんから目が離せなくなった。


ドラムが唄ってる。



MCで壮平くんが後藤くんに、「何か言い残したことは?」と聞かれ、


「またすぐ来るから。」と後藤くん。


それは・・・他のバンドでってことだよね・・・切ないなあ。


次に藤原くんに「何か言い残したことは?」って壮平くんが聞いて笑いが起こって、


「さっき乾杯のとき言ったから、もうないです。」と藤原くんが答えていた。




“楽園”と“1984”以外はずーっと押され続けて、あっという間にラストの曲。


“CITY LIGHTS”


ピースして飛ぶっていうの、前回気恥ずかしくてできなかったんだけど、今日は思いっきりピースの指を掲げて後藤くんに向けた。

たくさんのひとがそうだったと思う。



終演。やっと押しが解除された。

藤原くん、壮平くんが客に手を振って退場していく。

後藤くんも・・・右手を上げてドラムから離れて楽屋へ向かって歩き始めた、そのとき。


わたしの前を少し通りすぎたところでダイブ!


うわっ!隣は小柄な女の子たち。

後ろにいた男の子が手を伸ばす。

わたしも、隣の子をつぶさないように右手で柵を握って、思いっきり左手を伸ばた。

後藤くんを落としちゃいけない。自分も転んじゃいけない。



ずしん。左腕に重みが。なんと後藤くんの腰がわたしの左腕の中に。

後藤くんのヒザから下がわたしの目の前に。

もちろんひとりで支えたわけじゃない、頭のほうはどうなってたんだろうか。


最前列の柵とステージの間の通路を、スタッフさんがダッシュしてくるのが見えた。

しばらく客に抱えられてうつぶせになっていた後藤くん、スタッフに抱え起こされ退場していった。


隣にいた友人とその左側にいた女の子たちは、後藤くんのおなかあたりを頭で受けてなぎ倒されていた。

おーい、大丈夫か?

みんなで助け合って起こして、スタッフさんからも「大丈夫ですか?」と声をかけてもらったが、どうやら無事みたい。


わたしも転んでいた女の子に声をかけて、「びっくりしたー。でも、嬉しかったね!」と言ったら、元気よく「はい!」と答えてくれた。彼女は半泣き状態だった。



長いイベントなので、アンディが終わったら一旦外に出た人や、もしかしたら帰ってしまった人もいたのか、フロアには少しスペースができた。


こうなりゃ最後まで最前で観よう。



転換終了間際、ゴーイングのナカザ(ギターの中澤くん)が乾杯の音頭を取ったあと、みんなで俺をステージに運んでくれ、って。


そして、フロア中ほどのしもて壁側から客の上にダイブして、落とさないようにみんなで持ち上げステージ中央へ。

無事到着。大きな拍手。



GOING UNDER GROUND



3年ぶりのGOING UNDER GROUNDのライブ。

悲しいかなタイトルがわかりません(涙)→(少し友人に教えてもらいました)


ナカザがボーカルの楽しい曲は“ショートバケーション”

とにかく楽しくて、拳を上げたりハンドクラップしたり。


素生さんの声は温かくて素敵だなあ。

ナカザが、いつの間にか右ヒザにケガをしていて血が滲んでいたけど、本人はそんなの知ったこっちゃない!って感じだった。


最後に、大好きな“トワイライト”やってくれて嬉しかった。

め〜〜〜っちゃ、嬉しかった!



アンコール。



ステージかみてに二つ目のドラムがセットされる。

そのポジション、そのドラムは・・・



素生さんが出て来られて、

「年下なのに、尊敬するバンドに出会って、僕は恋してしまいました。

大樹(ひろき)!」


後藤くん登場。一緒にやろう、と。


もうひとり尊敬しているドラマーを、と呼ばれてゴーイングの河野さん登場。


素生さんのボーカル&ギターと、後藤くん・河野さんのツインドラムでセッションを。


“東京”


ここでも完全に主役は後藤くん。

というか、素生さんは前面に出ずに、ていねいに優しく包みこむようなギターと歌、河野さんも抑え気味のドラムで、後藤くんのドラムを際立たせている、と感じた。

そしてそれを後藤くんもきっとわかって、心のこもったドラミング。



音楽も素晴らしいけど、ひとのつながりも素晴らしいなあ。

バンドを替わっても、きっとこのつながりは切れないんだろうな。



そんなことを考えながら、演奏する後藤くんの横顔を見ていたら、涙が出てきた。


ドラムの音で泣いたのは初めてだ。


こんな素敵なドラマーと気づいて出会った日が、お別れの日だなんて。


でもまたすぐ来るから、って言われていたから、待っていよう。

どんなバンドでドラムを叩くのかな?





22時から別のハコで【第2部】が始まるはずだったのに、アンコールの演奏が22時から始まった。


【第2部】も行きたかったけど、家庭の事情で欠席。

4時間超のイベントだったけど不思議と疲労は感じず、元気だった。


ただちょっと困ったことは、頭の中で後藤くんのドラムがずっと鳴っていること。


そして、行きたいライブは行っておかなくちゃ、後悔する日が来るってことを学んだのでした。(まだ行く気?というツッコミはなしで)