星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 スペースシャワー列伝 BIG〜音袋(ねぶくろ)の宴〜@SHIBUYA-AX/SHIBUYA BOXX/egg man(12/08)



ライブ休暇の最終日。

疲れもピークだけど、AXの前に止まっているBase Ball Bearのバスを見て、ちょっとテンションが上がった。


そして空には飛行船が飛んでいて、昨夜の『ハイブリットレインボウ』を思い出して(関係ないけど)嬉しくなった。



このイベントは、受付でもらったリストバンドをつけると、SHIBUYA-AXSHIBUYA BOXX、egg manの3つのライブハウスに自由に出入りできる、というミニフェスみたいな感じ?

そして3つ回ってスタンプを集めたら、バンドやスペシャの缶バッジがもらえるガチャガチャができるらしい。


ライブ、というよりライブハウスジャンキー(そんなのあるんかい)なわたしとしてはとても魅力的なイベントだけど、足に疲労がたまってもう歩けません状態なので、AX1本に絞ることにした。


ちなみにタイムスケジュールはこれ。


ヘアブレやサカナクションも見たかった・・・


AXだけ拡大↓


16:30から約5時間のイベントなので、AXなら2階で休めるかもと思ったが、2階は関係者席になっていた。それなら泊まっているホテル(AXから徒歩4分)に休憩に行こうと思っていたのに結局5バンドとも見てしまった。

われながら若い!(自画自賛



そして実はタイムスケジュールはこの貼り紙で知った。ライブ続きで先のことまで調べる余裕がなかったんだ。

計画の段階で、この日途中で抜けて神戸に帰ろうか、家も長く空けることになるし、とも思ったんだけど、体力的にさすがにキツいと思ったので贅沢だけど東京に連泊することに決めた。


だからこのスケジュールを見て・・・・・まさか、ロストがトリとは思っていなかったので、「よかったーーー!でかしたぞ、自分!」と思ったのでした。




これはノンフィクションです。(笑)






で、長丁場なので最初はまったり、と思ったのにアロウズだった(のに、って・・)

2列目の手すりにもたれて開演を待っていたら、ろびさんに遭遇。

昨日もここで会った。(ピロウズライブ)遠征組は考えることは一緒だった?




the ARROWS


01.JIVE JIVE
02.マストピープル
03.さよならミュージック
04.DRAGON BEAT(インスト) 
05.ナイトコール 
06.月光の街


ライブは対バンで2回見たことがある。ほとんど踊っていた記憶しかないけど、楽しかった!

ミラーボールがあったらなお良かった。絶対似合う!


今日もわからないなりに踊る。やっぱり楽しい!

最後の曲は新しいアルバムから。「ひとりぼっちの僕からひとりぼっちのあなたに」って言われていた。「ひとりぼっちのひと、多いはず。顔見たら・・って冗談ですけど(笑)」とも。


それが『月光の街』


ふーん、バラードか・・と思って聴いていたら、後半の歌詞にぐいぐい引っ張られて気がついたら手を胸の前で握り締めて聴いていた。


自問自答するような歌詞からどんどん盛り上がって、「君にね 君にね 君にね 会いたいんだ」というクライマックスまで、ギューッと固まっていた。


良かった・・・終わってからため息をついた。これはアルバム聴かなきゃ。またライブでも聴きたい、と。(これ以上増やしてどーする)




お客さんはベボベBase Ball Bear)ファンの若者が多かった。

早くから最前にいる子もいたし。


次はperidots。大丈夫かな?といらん心配をしてしまった。



peridots 


01.歌は常に雄弁である
02.トーキョー・トゥ・トーキョー 
03.秘密  
04.労働 
05.オールライト
06.フリージア


うん?久しぶりだぞ。前にタカハシさんの歌、いつ聴いたかな?と思いながら待つ。

さっきとは違ってステージ上に置かれているのはイスとギターだけ。

実はperidotsはアコースティックVer.のほうが好きなので嬉しい。



他のライブハウスと開演時間がずらしてあるため、アロウズが終わって一旦ひとがはけていったけど、他から移動してきたひとで埋まっていった。

peridotsを聴くのは初めて、というひとが多かったけど、楽しみだーと入ってこられたひともいた。(ちょっと年齢層が上?)

入れ替わるお客さんの顔を見ていると、「絶対peridotsは関西のほうが人気があるんちゃう?」と思えた。





すーっと静かにタカハシさん登場。いつもの白シャツ。


「音楽を聴いて、心が共鳴する瞬間があれば幸せですね。今日やる曲の中で1曲でもそういう曲があれば・・・嬉しいです」


「久しぶりにやる曲です」と『歌は常に雄弁である』


1曲ずつ丁寧なMCを挟みながらライブは進んでいった。

朴訥とした語り口調のMCだけど、歌になると凄い想いが伝わってきて、みんなが息を呑んで聴いているのがわかった。




「みなさん、お正月は田舎に帰られるんですか?・・・・ここにいるみんなが地方出身だと思って言ってるんですけどね」(笑)

「東京も好きですよ。田舎は温かいけど、閉塞感みたいなのがあるし・・・

そんな東京を少し皮肉をまじえて作った曲です」


『トーキョー・トゥ・トーキョー』 


ほんとに久しぶりに聴く。タカハシさんには悪い(のかどうかはわからんけど)けど、やっぱりタカハシさん自身が作られた曲のほうが好きだ。


 ひとりになるには穴を掘らなくちゃ

とか、

 ひとりになるには高いハシゴを持ってなきゃ


みたいな(ウロ覚え)歌詞がいいな。音源にしてくれないかな。 




次の『秘密』では、雪の季節のラブソング、みたいに言われていた。

初めて聴いたときは歌詞にドキっとした曲。


この曲のときのタカハシさんの声が凄くて・・・



凄くて・・・



気づいたら自分の目に涙が滲んでいた。びっくりした。


タカハシさんの声にやられた、と思った。

前から凄いと思っていたけど、さらに凄くなっていた。

アコースティックVer.だと、それがはっきりわかる。うーん、凄い!(もっといい表現はないのか・・・)




「次にやる曲は、ちょっと誤解されてて・・・ニートへの応援歌と思われているようなんですが・・・ラブソングです」(笑)


『労働』


いつものようにイントロでつまずくタカハシさん(笑)

それでも少しゆっくり弾いて乗り切ったかと思うと次のフレーズでまたつまずき、人差し指を立てて“もう1回”と合図してやり直し。いたずらが見つかっちゃった子供みたいな笑顔だった。




『オールライト』のときは、「この曲はエネルギーがいるんですよ」とギターを抱え直して深呼吸して歌いだされた。

これ、絶対次のアルバムに入れてほしいな。あ、『アイズ』も。幻の名曲にはしないでね。




フリージア

「実はこの曲、最初は好きではありませんでした・・・自分で作ったのに(笑)・・・なんかまどろっこしいな、って(笑)」

「でも歌っているうちに自分の中に入ってきて、今では大好きです!」って。


そうだったのか!今明かされる、フリージア秘話!?(笑)

わたしは最初っから大好きだったよ!と思いながら聴いた。



おとなのライブだった。よかったな。久しぶりに聴けてよかった。




気持ちを入れて聴いていて疲れたので、peridotsが終わったら中庭に出て出店で買った丼を食べた。

食べるときはひとりだと寂しいな、思ったより寒くない、雨が降らなくてよかったな、と思いながら食べた。


ロビーに戻るとろびさんに出会った。このあとのアナログを見てから帰られるそうだ。

そして名古屋からいらしたお友達にも紹介してもらえた。前からお会いしたかった方なので嬉しかった。

3人とも前日のさわおさんのお誕生日ライブに参戦した居残り組。しばしピロウズネタで盛り上がる。



SHIBUYA BOXXとegg manは規制中らしく、スタッフさんがプラカードを持って表示しておられた。キャパもここより小さいんだろうね。



そうこうしているうちに後半戦へ。



アナログフィッシュ


01.Hello
02.BGM
03.スピード
04.ダンスホール
05.アンセム
06.さよなら90's
07.Happy Xmas(War is Over)


アロウズアナログフィッシュのセットリストはいただきものです。ありがとうございます!)


初めて見るアナログフィッシュ。3ピースでツインボーカルということさえ今日初めて知った。ごめんなさい。

お客さん、凄く盛り上がってたね。わたしも後ろのほうで踊っていました。

今日、12/8はジョン・レノンの命日だということで、彼とみんな(今日のお客さん)に捧げます、と『Happy Xmas』を歌われたのが印象的だった。



Base Ball Bear


01.十七歳  
02.愛してる 
03.真夏の条件
04.青い春.虚無
05.祭りのあと
06.ドラマチック
07.ELECTRIC SUMMER


10月初めに神戸ウィンターランドでワンマンを見て以来。

相変わらず元気がよくて、MCもうまい。


ジョン・レノンの命日でもあるけど、ベースの関根嬢のお誕生日とか。ファンがフライングして先に「おめでとう!」と言っていたけど(笑)

そしてなんと明日12/9は小出くんの誕生日とか。続くなあ。(昨日はさわおさんのお誕生日だったよん♪と心の中でつぶやいていた)



LOST IN TIME


01.ココロノウタ
02.列車
03.北風と太陽
04.鼓動
05.26
06.手紙  


En
01.はじまり



12/4の神戸ウィンターランドの対バンライブに行けていたら、今日ここに来るはずじゃなかった。

どうしてもロスト会いたくてもう一日延ばしたんだ。だっておそらく今年会えるのはこれで最後だもの。


知っている子たちは帰る時間が迫って帰っちゃったけど、ベボベのあと休みに行ったお客さんも開演前には戻ってきてくれて、他のハコから帰ってきたお客さんも入ってにぎわってきた。


わたし自身の連日のライブもこれで最後、もしかしたら今年のラストライブかも、と思うと気合が入ってきた。

有江さん前の5列目のあたりでスタンバイ。


で、気合が入ったわりにMCはあまり覚えていません(なんでやねーん)

持ち時間35分しかなかったので、あまりなかったように思うけど・・・


えーっと・・

スペシャへの出演回数、新記録かタイ記録かわからないけど、ロストインタイムが最高記録だそうです!」(拍手〜)

「酒ばっかり飲んでぐだぐだしてたから、1年で終わっちゃったのかな(笑)・・・・笑えないよね?」(爆)


列車のイントロでの有江さんのベース、そしてアウトロで海北くんのギターと有江さんのベースが絡むところ、とっても好きだ。聴けて嬉しい!


ロストは・・・ライブ見て、家に帰ってからじんわり胸から感情が染み出してくるようなライブをやってくれるよな、と『列車』を聴きながら思った。



そして『列車』が終わったら海北くんがギターをアコギに持ち替えた。


・・・いやな予感(笑)


どきどきした。


「寒くなると夏を思って・・・暑い夏になると今頃の季節を思って・・・・」というようなMCだったと思うんだけど・・・


イントロが鳴ったとたん、ぶわっと涙があふれてきて・・



 がんばり方をわからないまま 
 がんばっているキミが好きで
 わたしも何もわからないけど
 ただ近くで見ていたかった・・・



海北くんの声が聴こえてくると、ポロポロ落ちる涙が止められなくて、ああ、こんな前にいるんじゃなかった、とか、ステージからまさか見えてないよね、とか、見られたくないけどわたしは彼らを見たい、とか、


怪しまれないようにタオルで顔を隠して目だけ出して(←もっと怪しい?)、とうとう最後まで泣きながら聴いてしまった。



この1年のことがいろいろ思い出されたのもある。


でも、なんていうのか・・・・

ロストのここが好き、とか、この歌詞が、とか、演奏がどうだとか言う前に、

海北くんの声に自分の心が乗っかっちゃったような感じだった。



立て直さなきゃ、と思っていたら、次の曲が『鼓動』で源ちゃんががんばって歌っているのを見てほっこりした。

ナイスコンビネーションだなあ!



三井くんもとても気持ちよさそうにギターを弾いていた。


有江さんはVOLAのときとは表情が違う。ロストのときはとても優しい顔だ。



短いコール&レスポンスのあと『26』

こぶしもたくさん上がっていて嬉しかった。




来年春頃には、新しい音源を届けられそうって。

『誕生』、聴きたいなあ。

またライブに関西にも来てくれるよね?




『手紙』が始まるとき、わたしの横を男の子がすり抜けて前に飛び出していった。

遅れてしまったのか、それともこの曲がとても好きなのかな?と思った。




そしてアンコール。

出てきた海北くん、「やらせてもらってもいいですか?」と。大きな拍手が起こる。




アンコール曲は『はじまり』

意外だった。

でも、今日で旅が終わって、また日常に戻っていくわたしにはぴったりだ。ありがとう。


 いつものように夢を断ち切る音
 何気ない僕の今日がまた始まる


ほら、ぴったり(笑)



 止まぬ夕立も 枯れない花も
 若いままの君も 終わらない歌も
 何処にもないのは わかってるけど
 それでも信じてみたい

 


歌詞を心で繰り返しながら出口に向かった。


そのとき、途中まで気がつかなかったけど、後ろの20代と思われる男性の二人連れがロストのことを話されていた。

片方のひとは今日初めてロストのライブを見られたようだ。その彼が、


「サポートのひとも楽しそうに演奏してたな。

・・・・いいバンドだな!」


って。


振り向いて彼を抱きしめたくなる衝動を理性で抑えた(笑)


かわりに、せっかく引っ込んでいた涙がまたこぼれてきた。


知ってるひとに出会わなくてよかった。



外に出ると突然雨が降り始めた。

ちょうどいい。

タオルを頭にかぶってホテルまで走った。


来年がロストにとっていい年でありますように、と祈りながら。





****



無事に旅を終えることができました。

こんな長いお休みはもう取れないでしょう。

とっても楽しかった!


旅先で出会った方、付き合ってくださった方、お世話になりました。


初めてお会いした方、声をかけてくださった方、いい思い出ができました。ありがとうございました。


コメントやメールを送ってくれて、見守ってくれたあなた。元気が出たよ。ありがとう!



そして素敵な音楽を届けてくれたバンドのみなさま、ありがとうございました。来年もお会いしたいです。あと1年くらいがんばってみます。




・・・どうしよう、明日からもう書くことがないかも・・・(笑)