星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 the pillows 〜BLUE SONG WITH BLUE POPPIES〜@ ビルボードライブ大阪 (2/12)


ライブハウスとは言えない場所で、いつもと違う(アコースティック)ライブ。


そう言えば去年のツアーでさわおさんが、

「来年20周年で、いろいろおもしろいこと考えてるから、また遊びに来てくれよ!」

って言われてたっけ。


“20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES”の“01”(第1弾)は、DVD『PIED PIPER GO TO YESTERDAY』の発売ってことでいいのかな?


このDVDの『PIED PIPER TOUR"2008.10.05 at Zepp Tokyo』のほうに映ることもできたし、20周年の年は順調な滑り出し(笑)



さて、このビルボードライブ大阪は、大阪駅から徒歩2分の大きなビルの地下にある。

こんなおしゃれなところにはもう2度と来ないかも、と、キョロキョロしたり入り口の写メを撮ったり、すっかりおのぼりさん状態。

ピロウズつながりで知り合った方と待ち合わせして、一緒に食事をしてからビルボードライブ大阪へ。

地下というより半地下で、中に入ると意外と広くて、ステージを「コ」の字で囲むようにテーブルや椅子が並べられていた。

ステージに一番近い正面のフロアは椅子だけが置いてあり、その後ろに2人がけ、4人がけのボックス席、その後ろと横にはカウンターがあって、少し背の高い椅子が置いてある。

左右と後方のカウンター席を見て、野球場の記者席みたいだな、と思った。

わたしは淳くん側の、真横のカウンター席の最後列。

ステージ全体を左斜め前から見る角度で、高い位置にあるので意外と見やすい。


「64-2」とチケットを見ながら席に着いたら、なんと隣の64-1は、これまたピロウズつながりの友人だった。

凄い偶然に、ふたりで驚き、大笑いした。



開演間近になると緊張してきた。

ライブやるほうも緊張するだろうな。最前列の席はステージにめちゃ近くて、あんな前だと目が合って恥ずかしいやろな〜、と思った。(うらやましいけど)



(↓下にセトリ&ネタバレあります)




開演。


客電が落ちたらステージ一面に飾られたキャンドルが灯り、青い芥子が浮かび上がった。

あちこちで歓声が起こった。


青い芥子だ・・・ドキドキした。



メンバー登場。

ギターのふたりはいつもと違ってアコースティックギターを持って椅子に座った。

淳くんはウッドベースだ。

しんちゃんはいつもと同じ。


さわおさんは緑色のカーディガン、PeeちゃんはボーダーのTシャツ?反対側なのではっきりは見えない。


淳くんはチェックのシャツ、しんちゃんは・・・・どんなだっけ?<セットリスト>

01.Subhuman
02.She is perfect
03.Texan Daily Life
04.チェルシーホテル(新曲)
05.傷跡の囁き 誰もいないパラダイス
06.レッサーハムスターの憂鬱
07.New Year's Eve
08.プラスチックフラワー
09.Monster C.C
10.Across the Metropolis
11.犬ゾリ(Theピーズカバー)
12.コヨーテ、海へ(佐野元春カバー)
13.Our love and peace
14.さよならユニバース
15.キミと僕とお月様
16.ONE LIFE


En1
01.WANT TO SLEEP FOR


En2
02.雨上がりに見た幻(新曲)(弾き語り)




“Subhuman”をやってから、「お互い勝手が違うけど(笑)、いい夜にしようぜ!」と。




「久しぶりの曲をやるよ」と“She is perfect”を。


2年前のWake up!ツアーのときの京都で出会ったアメリカの男の子が、「She is perfect」のロゴの入ったTシャツを着ていたことを唐突に思い出した。

淳くんがウッドベースの弦を弓で弾いていてびっくり!




“Texan Daily Life”は『PIED PIPER』の初回限定盤に収録されているミュージッククリップの曲。

ライブで聴くのはもちろん初めて。




チェルシーホテル”は2年前くらいに作って放置していた曲だそうだ。




「いつもと勝手が違うからあれだけど、拍手は大きめに」(笑)


そしてお客さんの拍手のタイミングが遅れたとき、

「リアクションは大きめに。名古屋やって今日ここでもうまく行かないなあ・・・

恵比寿に行く人に伝えてくれ。あいつはいつにも増して、リアクションにこだわっていたと」(笑)


恵比寿ではDVD撮影が入るしね、リアクションはオーバーに(笑)





“傷跡の囁き 誰もいないパラダイス”〜“レッサーハムスターの憂鬱”も初めてライブで聴く。

いいなあ。


“New Year's Eve”は2年ぶりくらい?アコースティックだと歌詞がはっきり聴こえて、一層切なくなる。




このあとテルミン奏者の方がゲストで登場。本編の最後まで(カバー以外)共演された。


テルミンって見たことある?初めての人、多いんじゃない?楽器に触らずに演奏するんだよ!」


さわおさんに促されてワンフレーズ、テルミンを演奏された。

スリーピーの山内くんのマトリョミンも同じだけど、この楽器を演奏する姿はやっぱり魔法使いに見えるな。


さわおんも「すごいだろ?触らずに!(自分も両手で弾くマネをしながら)は〜〜っ!」(笑)


さわおさん、それじゃあ、合気道だよ?(笑)



“プラスチックフラワー”は、今回のツアーで初めてやるそうだ。

「いまだにライブでやったことのない曲が何曲かあります」と。



“Monster C.C”はモハメド・アリについて歌った曲だそうだね。

まだまだピロウズについて知らないことが多すぎるなあ。



“Across the Metropolis”

アコースティックで聴くとまた違った感じ。


 
 誰のためでもなく花が咲いてる
 ありのままの顔でそこに咲いてる


というフレーズが好きだ。




「カバーやります」と“犬ゾリ”(Theピーズ) と“コヨーテ、海へ”(佐野元春)の2曲を。



上京したばかりのとき、しんちゃんが所属していたKENZI&THE TRIPSのライブを観に行った。そのときTheピーズも出ていたそうだ。

「(Theピーズの)ハルは、俺と言葉の置き方が違って、好きなんだ。

初めてライブ観たとき、“なっとーばかりくっててもいいのか”って曲やってて(笑)・・・

(Peeちゃんのほうを見て)またこの曲がいい曲なんだよ!(Peeちゃん大きくうなずく)」



そして「2曲目は佐野元春さん」


拍手が遠慮がちに起こると、

「そうそうそこで(拍手が)いるよね?このシステム、慣れませんか?」(笑)



佐野さんについては、都会的なんだけどロックなんだよ、と。


「CDのことをスィーディーって言ってかっこいいの、佐野さんだけだ」(笑)



2曲ともかっこよかった。でも気になるのは、“なっとーばかりくっててもいいのか”(笑)



(以下MCの順不同)




さわお「今回大変だったのは淳だな」

(淳くん大きくうなずく)


さわお「弓で弾いてるし」(笑)


淳「ここからが大変なんです」(後半弓弾き多し)


淳「楽器屋で一番安い弓くださいって言ったら、9万でした!」(おおっ)


さわお「俺のギター、5万くらい・・」(笑)


そして、Peeちゃんのギターかわいいよな、とさわおさんが紹介された。ギターのボディにNINE MILESのシロクマの顔?(←よく見えなかった)


Pee「僕のとさわおくんのギター、合わせて10万くらい」


さわお「弓は9万・・・高っ!!」(爆)



さわお「今日はみんな困ったでしょ。何着て行こうって」(そうそう 笑)

(前のほうにいるお客さんを見て)「タオル持ってきてみたし?」(笑)


さわお「ほんっとに汗かかないんだよ〜、歌詞間違えたときに嫌な汗かくくらい(笑)だから今日は小さいタオル(笑)」



●お金のネタもうひとつ。

さわお「今回は見た目にこだわってみました。(ステージに飾ってあるたくさんの)青い芥子、100万だって!」(ええっ!?)


さわお「俺が今着ているカーディガン1500円(笑)気に入ってピンクも買っちゃったよ(笑)」




さわお「身体動かさないから疲れないと思ったけど(と首や肩を回す)」


Pee「お尻が痛いです」(笑)


さわお「お尻・・・もしかして〜?」(笑)


Pee「もしかしては後ろの人(しんちゃん)」(笑)


さわお「後ろの人は仕事でも私生活でも座りっぱなしだから」(笑)


さわお「Peeちゃんだけだよね?座布団敷いてるの。しかも豹柄!(笑)

俺も敷いてみようかな?(スタッフさんに)って言って、座布団あるの?」(笑)


そして持って来られた座布団はやっぱり豹柄だった(笑)



さわおさんはまた肩と首を回しながら、「肩もんでほしいなあ・・」

思わず肩もみにステージに向かいかけました(笑)

「エコノミー症候群になってるかも」とも。


淳「この中(会場)で立ってるの、もしかしてボクだけ?(笑)

(フロア後方を指し)あのへんに数人と、(ドリンクカウンターの)バーテンさんとボクだけ」(笑)



●前列のお客さんに向かって、「いつもすごいテンションでやってるから、“どうしたらいいんでしょう、ボク”状態じゃない?」(笑)


「俺も目が合わせられないよ」と。


「あと今日と恵比寿だけ。慣れる前に終わっちゃうね」




「これも久しぶりの曲」と“Our love and peace”〜“さよならユニバース”


「18年前・・・22歳の頃に作った曲」“キミと僕とお月様”

普段めったに聴けない曲が聴けて嬉しい。



最後に“ONE LIFE”



 どんな靴を履いてても歩けば僕の足跡
 立ち止まればそれまで 僕が終わる印



覚悟にも似た歌詞。

先月の初めての韓国ツアーで、満員のお客さんがこの曲を最初から最後まで日本語で大合唱されたそうだ。




アンコール。


「アコースティックだともうレパートリー、ないから」(笑)


と、“WANT TO SLEEP FOR”


あまりのかっこよさに、椅子を蹴って立ち上がって踊りたくなった。

早く、いつものライブも観たい!!




Wアンコール。

さわおさんひとりで登場。

「レパートリーないって言ったのに」(笑)


PIED PIPER ツアーの最中にできた曲。20周年の今年に、ちょうどいい曲ができたなと思ったよ」



“雨上がりに見た幻”



弾き語り。バンドソングだ。でもバンドのことだけじゃない。


 足跡のない道を歩いてきた


という歌詞と


 僕の歩いてきたあとに足跡ができた


という歌詞があった。(うろ覚えですが)


雨上がりに見た幻はきれいだった・・・というのもあったかな?幻は虹のこと?

虹は雨のあとにしかできないから、どしゃぶりだった頃のバンドを思って、今は虹が見えるのかな、とか。


別に考えようとか覚えようとか思わなかったのに、言葉がどんどん入ってきて涙が出た。





もっとゆっくりステージにいて余韻を残してくれたらいいのに、さわおさんは大きな拍手に送られて、背中を向けたまま右手を上げて去っていった。


自分たちで?企画したとはいえ照れくさいのかな?と思った。


お客さんもいつものテンションとは違って、緊張感の中静かに聴いていた。


初めてのピロウズのアコースティックライブだったけど、ピロウズはやっぱりピロウズだった。


ってあたりまえだけど(笑)