星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 道端の花

 
今日受け持ちの患者さんが退院された。70代の男性で、とっても綺麗な皺がお顔にできて笑顔が素敵な人だ。
 
 
歳をとるとその人の人生が顔に出る、というのは本当だ。怖いくらい。若いうちはその若さでいろんなことをごまかせるけど、歳をとるとそうはいかない。病院という場所で出会ったのでなければ、一緒にお酒でも飲みに行きたいな、と思うような人がいるかと思えば、そうでない人もいる。
 
 
日常から離れて病気と向き合うと、その人の一番弱い部分が顔を出す。“闘病”とはよくいったもんで、病気と闘う以外にも、自分の弱い部分と闘わなくちゃいけない。闘い方にもいろいろあって、そこに人間の本当の強さを見たりする。
 
 
自分の弱さと闘う人が、本当に強い人だ。
 
 
  

道端の花2 
 
 
今朝仕事に行く途中に道端で見つけた小さな花。毎日通る道なのに、いつから咲いていたんだろう。
 
帰りに見たら、もう花が散っていた。
 
 
もっと早く気づけばよかった、と思おうか。
 
たった1日でも気づけてよかった、と思おうか。
 
 
どっちの人生が幸せかな。
 
 
 
今日の1曲:King of Solitude/鬼束ちひろ



コメント プレイバック

1.「自分の弱さと闘う」
お久しぶりです、Rinkoさん。これ、実はまだよく分からないんです。時々聞く言葉ですが、私は闘ってるのかな、いやまず自分の弱さを自覚してるのかなって。
人は強くありたいと望むものなんでしょうか。

写真の花、私の通学路にもあります。それが毎年、数が増えてきてるんですよ。そして今年、家の庭にも咲いているのを見つけました。嬉しかったです。あそこから飛んできたんだなとしか思えなくて。
「もっと早く気づけばよかった」とも、「たった1日でも気づけてよかった」とも思うことはあります。世の中過ぎていくものが多いですから。でもこの花に関しては、「来年咲くのを待とう」って思えます。何かが起きて咲かないかもしれないけど、種はきっと落ちてくれると思いたいじゃないですか、花ってそういうものですもの。
Posted by てん at 2005年05月22日 15:37


2.てんさん、お久しぶりです。あの花、やっぱり増えてますよね。そのうち日本列島を席巻するかも。「来年咲くのを待とう」っていい言葉ですね。「花」を別の言葉に変えても通じますよ、きっと。
人の強さ、弱さについては、人それぞれ定義の分かれるところだと思います。長くなっちゃいそうなので、いつかそれについてブログに書いてみたいと思います。
Posted by Rinko at 2005年05月22日 17:26