the pillows 20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES 04 “SYNCHRONIZED TOUR”@Zepp Sapporo(8/28)
ゲスト:怒髪天
初めてのZepp Sapporo。
まさかここまで来るとは夢にも思わなかった(ほんとか)
この対バンツアーの中で、一番観たかったのがこの日。
最初はあきらめていたが、休みが取れることになりチケットも譲ってもらえてやって来た。
Zepp Sapporoは地下鉄の駅から徒歩1分でとても便利。しかもまわりにたくさんホテルもあるし。うらやましいぞ。(どこと比べてるんだか)
開場してすぐは、1ブロックめの真ん中へんにいたが、先日の広島を思い出して、2ブロックめに下がった。
結果、ひどいモッシュにも合わず、まわりに合唱する人がいなかったので快適だった。(前のほうにはいたらしい)
入場してからの長い時間を待ち、ようやく開演。(例によってMCはニュアンスで)
◆怒髪天
●増子「グレイや、チャットモンチーや、テナーみたいなかっこいいバンドと対バン・・・
(客を見て)それが観れなくて今日ここに。すみませんねえ」(笑)
いやいや。一番楽しみにしていたよ!
●3曲やって増子さん、「3曲で終わりでいいんだけど」(笑)
「“1・2・3!ジャーン”ってカウントダウンして、じゃあまたな!でいいんだけど」(ダメダメ!)
「まあ、先輩として、しっかりやるわ」と。
●出会ったころのさわおさんは、ニーソックス履いてた!そうだ(笑)
また、半ケツのズボン履いてる甥っ子(親戚の子?)が、
「オレ、好きなバンドがあるんですよー」
と言うのでどんなバンドだと尋ねると、
「ピロウズです」と言われて「こんなとこまで!!」と驚いたと。
「武道館の翌日は俺たちオフにしてる。人のライブのあとなのに」(笑)
それは打ち上げでみんなで飲み明かすってことだよね?
早いうちからピロウズのメンバーが、2階上手のVIP席で怒髪天のライブを観に来られていた。
●「山中が言うんだ。昔の俺たちがやってたラブソングが好きだって。
“またあんな曲やってくださいよー”って言うからそんな曲作った。
ちょっとだけラブいやつ。11月に発売されるシングル。今日初めてやるよ」
大歓声!
照れくさいなー、でも山中がやってくれって言うから、と言い訳しながらやったのは「武蔵野流星号」
めっちゃいい曲。
彼女と夕べ電話でケンカした、それが気になって眠れない。
オレが悪かった。謝るから待っててくれよ。
終電なくなってもおまえんとこに行くから。チャリンコ飛ばして。
・・・みたいな歌詞。
増子さん、本当に照れくさいのか、いつもみたいにお客さんのほうを見ないで歌って、最後にチャリンコに乗ってるポーズしておどけてた。
ああ、かわいい人やなあ。
って思ったのはほんと。
曲が終わってからもしばらく胸がじ〜んとしていた。
その余韻に浸っていたら、次の曲のイントロが。
これは?・・・・「スケアクロウ」!!
「えっ!?」と思わず声に出して小さく叫んでしまい、前の女の子に振り向かれた。ごめん。
歌う直前増子さん、右のこぶしで自分の胸をトントンと叩いた。
夢の向こうまで 僕は旅を続けるつもりだよ 君を連れて
丁寧に丁寧に、大切なものを包み込むように歌う増子さん。
涙があふれてきて止まらないよ。
さわおさんは、今どんな思いで聴いているんだろう。
何千の言葉より、想いはすべてこの曲に。
伝わってくるよ。
曲が終わって大きな拍手が静まったあと、
「カバーやるの、ピロウズのメンバーにも、スタッフにも内緒にしてたんだ。
だからリハもできなくて。
スタジオで練習したんだけど、いい曲だよね?
ジャーン♪って終わったら“いい曲だねー”
またジャーン♪って終わったら“いい曲だねー”って言って“も1回やろうか?”って」(笑)
●何かのCM撮影をしたそうで、冬くらいに放映されるとか。
「もし見たら、バカなことしてんなーって笑ってやってくれ」って。
どんなCMだろう。非常に気になる・・・
●あと増子さん、ペプシネックスのCMに出たいって。
「トータスより俺の方がたくさん飲んでる!」
「坂さんもいける?“坂さんのお供えにはペプシネックス”!」(爆)
「初めてトップじゃないトップランナー!!」(爆)
●「このあと鉄板の曲やって、さっさと終わるよ。楽屋でキンキンに冷えたビールが待っている」(笑)
いつもならノリノリ(死語?)で笑いながら踊る曲も、歌詞聞いて泣きそうになったよ。
スケアクロウショックかな?
●「NO MUSIC, NO LIFE.」では、「ピロウズのいない札幌なんて〜♪」と歌詞を変えていた。
01. GREAT NUMBER
02. 労働CALLING
03. ロクでナシ
04. 全人類肯定曲
05. よりみち
06. 武蔵野流星号(新曲)
07. スケアクロウ(the pillowsカバー)
08. ビール・オア・ダイ
09. ドンマイ・ビート
10. NO MUSIC, NO LIFE.
11. 酒燃料爆進曲
(セットリストはいただきものです。※一部訂正あり)
01.ノンフィクション
02.Wake up! dodo
03.ターミナル・ヘブンズ・ロック
04.I Know You
05.バビロン 天使の詩
06.1989
07.サリバンになりたい
08.小さな約束(怒髪天のカバー)
09.Funny Bunny
10.雨上がりに見た幻
11.サードアイ
12.ハイブリッドレインボウ
13.No substance
En1
01.Finger post of magic(スペシャル)
02.POISON ROCK'N ROLL
En2
03.この世の果てまで
まだ怒髪天の余韻が残っていて、「ノンフィクション」に入っていけない。困った。
●「ノンフィクション」のブレイクは超長くて、札幌での増子さんとの出会いの話を。
増子さんは16歳のころから髪を水色に染めたモヒカンで、いつも金属バット持って歩いてるイメージでとにかく怖かった。
友達が、「山中がどれだけイケイケでも、増子さんにはさからっちゃいけない」と教えてくれたんだ(笑)
ある日友達のカズヒコと誰かが向こうから歩いてくる。
誰だろうと思って聞いたらカズヒコが、「増子さん」って言って、それでわぁわぁ!(←動揺してる)ってなった。
だって増子さんは水色のモヒカンって聞いてたのに、モッズみたいな前髪パッツンだったからわからなかったんだ(笑)
増子さんのノンフィクションの話は危なすぎて言えない。
この話はノンフィクションです!
こんな感じやった?
「Peeちゃんをピロウズに紹介してくれたのが増子さん。
916の日にPeeちゃんのアパートで、“the pillows”って名前を決めたときも増子さんがいたんだ!」(笑)
うんうん、増子さんはピロウズの生みの親くらいに思っているよ。
●東京に出てきた頃の暗い気持ちを歌った曲を今からやるんだが・・・その前に暗くない話を(笑)
当時住んでいたアパートに帰るルートはJRや○○線や西武線なんかがあったけど、駅から遠いのであまり西武線には乗らなかった。
それがある日練習の帰りに、ウエケンさんと帰ることになって、ウエケンさんが西武線なので一緒に帰ってきたんだ。
新宿駅で降りたら交差点のところに、髪が長くて眉がない、おまけに上半身裸の上から夏なのにコートを羽織ったアブナそうな男が座ってた。
ウエケンさんと「アブナそうですよね」と言いながら避けようとしたらその男に「山中」って肩を叩かれて・・・増子さんだったんだ!(笑)
思わず「どうしてこんなところに!?」じゃなくて、「その眉どうしたんですか!?」と聞きそうになっちゃったよ(笑)
その頃まだ札幌在住だった増子さんが、さわおさんの様子を見に来てくれたそう。約束もせず、部屋の場所も知らないのに。
「今みたいに携帯もない時代だから連絡が取れなくて・・・とにかく新宿で待ってたら山中に会えるって、7時間待っていたらしいんだ・・・これって、すごいことだろ!?」
うん、すごい!!
普段通らない道をたまたま通ったさわおさん、あてもないのに7時間待った増子さん。
(あとで“8時間だよ”って増子さんに訂正されていた 笑)
●誰も味方がいない、わかってくれないみたいなこと言ってたけど、本当はずっと見守ってくれた人たちがいたんだ。
メンバーやまわりのスタッフや、(客を見て)ここにいる一部の昔から見てきてくれた人たち・・・
という意味のことを話そうとしてうまく言えず、「何が言いたいかわかる?」とぐだぐだになりながらなんとか伝えようとするさわおさん。
「感無量で泣きそうだよ」と言いつつちょっとPeeちゃんのほうを見て、「ギリギリセーフ!」って笑って。
「泣きそうだよ」って言う言葉が早口で聞き取れず、あとで友人に教えてもらってこっちが泣きそうになった(笑)
●「・・・スケアクロウ・・・・よかったよな・・・」
「(指で頬を流れる涙を表現しながら)あれでひと泣きしちゃって。ノンフィクションにうまく入れなかったよ」
ああ、同じだったんだ。
「カバーやることとか、俺そういうの黙ってられないから、メールでカバーやりますって普通に言っちゃった」(笑)
そして「小さな約束」を。
増子さん主演の映画に使われた曲。さわおさんも出演していて、増子さんをぶすっとナイフ?で刺す役だったそうだ。
これをカバーして、CDRに落として、ジャケットもつけて怒髪天のみなさんにプレゼントしたそうだ。限定8枚!(笑)
オリジナルを聴いたことがないのでアレだけど、とてもよかった。販売してくれへんかな〜
●「雨上がりに見た幻」
今日はじっくり聴けた。胸に沁みた。
●メンバー紹介では3人とも、言葉は違うけど、「こんな場所で怒髪天と対バンできて感無量です!」という意味のことを言われていた。
シンちゃんは、「小さな約束」のおもしろエピソードを。
うまく言えずさわおさんが通訳していたけど(笑)
そのあと鉄板の曲をやって(笑)、最後は「No substance」
気持ちいい!!
●アンコール。
ギターをチューニングし終えたさわおさん。
いたずらっぽい目をして自分のマイクを少しずつ上手側にずらした。
それで察したお客さん大騒ぎ。
「怒髪天のみなさんです!」
坂さん、胸に大きく「ドM」とプリントされたTシャツ。
増子さんはあられちゃんの帽子。(あられさんと呼ぶのだそうです)
そして顔が真っ赤(笑)
怒髪天がピロウズにもらった「小さな約束」のCDのジャケットをみんなに見せてくれた。
●ピロウズと怒髪天の共演、「Finger post of magic」
キャピタルレディオワンを思い出す。
増子さん、ラストでみんなをしゃがませてジャンプさせようとしたが、タイミングが合わずうまくいかず。
Zeppクラスだと人数多すぎて無理かも。
●このツアー。Wアンコールはしないと言われていたけど、ファイナルだからか出てきてくれた。
「行きたいから行くんじゃない。
行かなくちゃいけないから行くんだ!」
この世の果て。
●終演。
会場に流れてきたのは、ピロウズの「小さな約束」
さっきのCDRだ。
なんとなく、増子さんが「これ、かけてやれ」って言われた気がした。
みんなで手拍子しながら聴いた。
最初のアンコールのときに確かさわおさん、
「武道館、恥ずかしくないようなライブをするよ」
と言われてた。
いつだって恥ずかしいライブなんてやってないでしょ。
あのノドが不調で声が出なかったときも。
ああでも体調には気をつけて。
みんなでお祝いできますように。